見出し画像

頑張らなくても可愛くいられる生き方を選ぶ

昨日、自ら企画主催した竹下通りでのフリーマーケットで
今まで大切にしてきたお洋服たちを手放し
10年間続けてきた"原宿系"を卒業しました。

原宿で出会い、一時は同じ明治通り沿いのカフェで共に働いたメンバーと
足を運んでくださったデコラ界隈をはじめとする原宿系ファッションを愛する皆に見守られながら、賑やかなラストを飾る事ができました。

たくさんの楽しい思い出がつまったお洋服が誰かの手にわたり
それを手にした人の人生をまた彩っていく事を考えると、とても嬉しく思います。


この日は「今まで続けてきたスタイルの見納め」という事もあり
早朝から気合いを入れて、数ヶ月ぶりにメイクやKAWAIIファッションをしましたが

厚化粧や過剰な装飾品を身体に身につける事が
「やっぱり体力的にしんどいなぁ」と改めて感じてしまい、自分の体力や気力の衰えを実感せざるを得なかったです


自分は何歳になってもずっとこの原宿KAWAIIファッションを好きで貫き通すと思っていましたし
年齢を重ねていくごとにファッションが落ち着いていく人を見ていて「なんであんなに好きだったファッションを卒業してしまうの…?」と思っていました


でも、自分がいざ年齢を重ねてみると
オシャレを頑張る事に体力や精神力が日に日に追いつかなくなっている事に気づきました。


以前にも書いた通り、私は"メイクをする"事が昔から嫌で嫌で仕方がなかったのですが
ファッションに似合うヘアスタイルやメイクをする事はオシャレをする上で避けては通れません。

原宿系のファッションはとても特殊で
可愛くて華やかである一方で
"オシャレは我慢"と言う言葉通り
様々な苦労の末に成り立っているスタイルです


髪をハイトーンにするためブリーチをし、頭皮の痛みや炎症に耐えたり

派手髪を維持するために定期的に高額な美容代を払ってリタッチしたり

頭部がネットで締め付けられる事でおこる頭痛や、暑さなどに耐えながらウィッグを被ったり、それを綺麗に保つ為にこまめに手入れをしたり

派手な服に似合うような派手なメイクを時間をかけて準備したり

服に合わせる為、トータルコーディネートの完成度を高めるために歩きづらい靴をわざわざ履いたり


可愛くありたいという一心で、自分のスタイルを貫いていくという強い意志があったからこそ耐える事ができた苦労がいっぱいありました。


当時はそもそも苦労とも思わず「可愛くいるためなんだから当たり前
オシャレの為ならこれくらい屁でもない」なんて言い張れていましたから


まさかこんなにも
オシャレの為にふんばる事がしんどい」という気持ちの方が勝つ日が来るとは
昔の自分には思いもしませんでした。


可愛くありたいから服に似合う自分になるためにメイクをする」という気持ちと
心に抱えていた「メイクが苦痛…頑張らなくても可愛くいれたらいいのにな」という気持ちの

比重のバランスがいっきに逆転したキッカケは

やはり整形によってコンプレックスが解消された事が大きかったです。

わざわざ頑張ってメイクで"かわいいを作る"必要がなくなり、鏡を見た時に
厚化粧で派手な服を着た自分よりも
"スッピンで部屋着の自分の方が可愛いじゃん"と思うステージに来てしまった事で


私の中でカワイイ=原宿系の自分という方程式が無くなりました。


今までは、スッピンの自分に自信なんて無かったですし

地味な服=可愛くない服という決めつけを持っていたのですが

スッピンの自分を好きになってからは
カジュアルな服にもシンプルなりの可愛さを見出す事ができるようになり

必ずしも派手に着飾らなくたって、自分は既にかわいいから、無理して頑張る必要は無いんだと思うようになりました。


そう思えるようになった時
たまたま年齢が29歳と言う
もうすぐで1つ上のステージに上がるタイミングであったという事も重なったのが
様々な思いを巡らせるキッカケにもなりました


来年から三十路。自分はどんな人間になりたいんだろうと考えたときに

これからは外見ではなく内面で評価されたい

そのために、今までオシャレに費やしてきた情熱と時間を
仕事や表現活動にまわして
本業のイラストレーターという活動に改めて軸を戻して向き合い、新しい事にも挑戦しながら
スキルアップ、キャリアアップ、人間としての成長を目指したいとなり

これを気に、新しい自分と出会うため
無理をしてしんどいと感じるオシャレをやめ
これからは"自然体の自分ができる無理の無いカワイイ"を続けていこう
という意味で

"原宿系からの卒業"を決めました。

どんなに大好きで続けてきたファッションスタイルであっても
「しんどい」という気持ちで続けていたら、いずれ嫌いになってしまうかもしれない

そうなる前に、大好きな気持ちがあるうちに
身を引くのがベストな引き際だと感じました。


ただ、原宿系を卒業すると言っても
いきなりファッションが地味なもの一色になるという訳ではありません


卒業にともない、フリマイベントでたくさんお洋服を手放しましたが
まだ手放していない可愛いお洋服もたくさんあります


それは「無理をしなくてもいい、スッピンのままで着て似合うお洋服」たちです

例えば私はgalaxxxyというファッションブランドのお洋服が好きで

一見、ド派手に見える原宿系ファッションの様ですが
実はストリートカジュアルなシルエットをしていて、とても着やすく
厚化粧や派手髪でなくても
黒髪スッピンの自分に違和感なく馴染んでくれる
とても汎用性の高いお洋服たちなので
手放さずこれからも着ていく事にしました。

MILK BOYのシャツやQ-potのアクセサリーなども
自然体の自分にフィットしてくれるので、身につける上で無理をする必要が無いため
これからも大切に愛用していくつもりです


こういった、自分にとって"無理をしなくてもスッピンで着て似合うブランド"をわざわざ手放す必要はなく
むしろ、そういったお洋服やアクセサリーたちは、よっぽど真の自分と相性がいいのだとわかったため、改めて大切にしようと思えました。


自分の選んだ"原宿系からの卒業"とは

"頑張りすぎていた部分を手放して
頑張らなくても可愛くいられる生き方を選ぶ
"という事です。

自分が心地よくいられるか」を一番大事にしながら
今の年齢、心境の自分が無理なく楽しめるカワイイをこれからも続けていきたいと思っています。


最後に、これだけは伝えておきたいのが

皆さんは必ずしも、年齢を気にして好きなファッションを諦める必要はないと言う事です。


自分の場合は
整形による外見の変化
それに伴った心境の変化
原宿系ファッションをはじめて10年というキリの良い周年
29歳から30歳になるという一つの節目などが
たまたま全てのタイミングで重なったがために、卒業という考えに辿り着いただけに過ぎず


30歳を迎えたからといって、皆さんが好きでやっているファッションを卒業しなければならないのかと悩む必要は全くありません

好きなものは何歳になっても情熱がある限り続けていただきたいです。


そして「今まで好きなファッションをする勇気が無かったけれど、年齢を重ねてきてからやっぱり挑戦してみたくなった」という方は
是非、勇気を出して挑戦してみてほしいです

ファッションは自分に足りなかった自信や勇気を与えてくれます。

私は原宿系ファッションをする上で
"ファッションは鎧であり武装"と言っていたくらい
その服を着ただけで背筋が伸びる様な強さと力を与えてもらっていました。


10代でも、20代でも、30代でも40代でも
関係なく、人それぞれ
そのファッションを必要とするタイミングがあります。


自分が「この服が着たい」と思った瞬間が
きっと新たなトビラを開くのにベストなタイミングです。


最初は似合う自身が無くても大丈夫です
誰でも最初から完璧に服を着こなせるわけではありません

着ていくうちに段々と、それに似合うメイクやヘアスタイルを導き出せるようになります
着ない事には何もはじまりません。

なので、どうか皆さんには年齢を気にせず
好きなファッションをしてほしいと思っています。


もしも私の様に、様々な理由で卒業を考える事になった時には

自分がどうしたら心地よくいられるか」を一番に考えて答えを出してほしいなと思います

大好きなファッションを卒業する事になったとしても
それは自分自身のステップアップと捉えて
前向きに新たなステージに向かって進んでもらいたいです。

無理をせず、我慢をせずにできる
その時々に合ったカワイイのカタチがきっとあります


その時の自分の心に従って
自分が心地よさを感じられる事を一番に大切にしながら
それぞれが自分らしい道を歩んでいきましょう。

いいなと思ったら応援しよう!

江崎びす子
閲覧者様の任意でチップを送る事ができます。 感想のメッセージ等を添えて送っていただくとモチベーションに繋がります。 記事にハートを押していただくだけでも嬉しいです。