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メイクをやめた理由
今回の話は、前回書いた整形によるアップデートの過程や、原宿系からの卒業に通じる話の補足になります。
メイクをやめました。
年々メンズもメイクをする人が増えている
この現代の流れから逆らうかのように
メイクを全くしなくなりました
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自分の顔に自信が持てなかった時代は
とにかく厚化粧をしてコンプレックスを隠していました
下地のBBクリームを塗って
青髭とニキビ跡をコンシーラーで隠し
ファンデーションで毛穴を隠し
パウダーで全体を整えて
アイプチで二重を作り
ダブルライナーで二重ラインをなぞり
アイライナーで目尻と目頭にラインをひき
赤茶色のアイシャドウで地雷っぽい涙袋を描き
カラコンで目の色を変え
ハイトーンの髪に合うよう眉マスカラで眉の色を変え
ストロボクリームでほお骨や顎にハイライトを入れ
面長を解消するためほお骨の下にチークを入れる
そして、厚化粧に似合うような派手な服で武装をする
……正直、凄くしんどかったです。
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17万回も再生されていたらしい。現在は非公開
こんなに面倒な工程を毎回踏んで、顔面を作るのに30分近くかかるのに
汗をかけばファンデが崩れ
時間がたつごとに化粧は浮いていき
そのたびにお直しが必要になり
服を脱ぐ時も化粧がつかないように注意を払わなければいけず
家に帰れば寝る前に必ず念入りなクレンジングとケアが必要
…本当に心の底からメイクが嫌いでした。
メイクの途中で泣き出したり発狂してしまうほど嫌でした。
そうまでして作り上げた顔面でも
無修正の写真はとても可愛いものとは言えませんでした、つらすぎる。
それでも今まではやるしかなかったし
「可愛くなりたい」という変身願望が強く
その為に頑張っていました。
それから、自分で自分を好きになれるようにと
年々整形や矯正、肌治療、食生活の改善などを行い
やっと自分の中で素顔でも堂々と外を歩ける自信をつける事が出来ました。
目は常にパッチリ、口角も上向き
肌も食べ物に気を使うようになってからは毛穴レス。
吹き出物やニキビ跡も無いのでファンデーションも必要ない。
そうなればもう、どこへでもスッピンで出かける事ができます。
さらにメイクをやめた理由はもう一つあります。
それは、「私もこういうビジュアルになりたいな」と思える自分にとってのロールモデル的な推しができた事です。
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平成のアイドルY.G
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平成のモデルY.K
私が参考にしはじめたロールモデルはみんな全くメイクをしていないナチュラルな平成のイケメン。
自分の目指す方向性がそこへ向くようになってからは
髪をハイトーンからダークブラウン〜茶髪に
カラーコンタクトをやめ、透明なコンタクトを愛用するようになりました。
今までは厚化粧と派手な服という鎧を被る事で
自信やパワーをもらっていた。
それが、メイクも服の力も必要なくなり
裸一貫で戦うようになった結果
「この服が着たい」「褒められたい」「いいねが欲しい」「顔を加工したい」「変身したい」
といった気持ちが徐々に無くなりました。
服に対するこだわりが薄れていき
メイクをしなくなった今では、素の顔を引き立たせるために、服の主張は控えめで良いと思うようになり
自分で自分を肯定できるため、いいねの数も気にしなくなり
顔の加工はせいぜいフィルターや色味補正と微調整程度で十分という気持ちになってきたのです。
その結果として私は、過剰に自分を装う事がなくなった為、原宿系という街から足が遠のく事になったのですが
見た目に対するコンプレックスが無くなった事で
"表層的な部分"での表現や見られる活動から身を引き
"内面的"な、今までとは違う形での表現活動にシフトチェンジしよう、という意識が芽生えました。
もちろん、この"顔面無双"が、永遠に続くものではないという事は自覚しています。
抗ってはいますが、それでも老いや加齢とともに衰えて自信も永遠には続かないでしょう
そうなった時に、諦めが勝つのか
それともまたメイクや服の力を借りて自信を取り戻そうとするのか
それはその時の自分にしかわかりませんが
今はすっぴんの自分を愛せるうちに愛して
ノーメイクライフを楽しみながら
今まで外見を作る事にかけていた時間を
今度は内面的な部分を育てる時間に注いでいこうと思っています。
※ツーショットの撮影等があるファンとの交流イベントでは今までと同じパブリックイメージを求められていると思うので、その時だけ仕事として割り切ってメイクをするつもりです
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