八幡神社、稲荷神社、天満宮のご利益と神様とは?
日本の神社には「八幡神社」、「稲荷神社」、「天満宮」の三大神社が存在します。
今回は日本三大神社について解説いたします。
〈目次〉
1.概要
2.八幡神社について
3.稲荷神社について
4.天満宮について
1.概要
多神教である日本の神道には、主祭神の違うさまざまな神社が点在する。その中でも系列社の数が多いのが、「八幡神社」と「稲荷神社」、そして「天満宮」の三大神社です。
この三社は、年間の参拝者数もトップクラスです。全国から多くの人が集まります。
①八幡神社
祭神は応神天皇で、中世以降は源氏の氏神と考えられ、武家の間で“武運の神”として根強い信仰を集めてきました。
神社数: 約4万社
②稲荷神社
いまでは商売繁盛の神として信仰されていますが、稲荷という名前が示す通り、元々は穀物・食物や農業の神として広く知られていました。
江戸時代頃に、工業や商業が加わり、現在では産業全般にご利益があるとされるようになりました。
神社数: 約3万社
③天満宮
平安前期に政治家・歌人・学者として活躍した菅原道真公を神格化して祀った天満宮。この社は、道真公の功績にあやかり、文学の神、詩文の神、書道の神として崇敬されています。
神社数: 約1万2000社
2.八幡神社について
宇佐神宮は全国に約4万社あると言われる八幡神社の総本宮です。
うっそうと茂るイチイガシの社叢(しゃそう)の中に鎮座する宇佐神宮の歴史をひも解くと、全国で初めて境内に神宮寺「弥勒寺(みろくじ)」が建立された「神仏習合発祥の聖地」です。
また神仏習合で行われる「放生会(ほうじょうえ)」もこの地で始まり、全国に広まっていきました。
神様が乗る神輿も、ここで誕生しました。
■宇佐神宮(うさじんぐう)
全国に4万社以上ある八幡様の総本宮。歴史は古く725年に創建されました。
八幡大神(応神天皇)・比売大神・神功皇后を祀っています。
八幡信仰がはじまった宇佐神宮の境内には、571年にはじめて八幡様が3歳の童子のお姿で現れたと伝えられる「御霊水」があります。
3.稲荷神社について
『日本書紀』では倉稲魂命と記される、食物を司る神です。
屋敷神としても知られ、家内安全のご利益でも有名です。
稲荷=狐を連想する人が多いですが、これは食物の神「御食津神」を「三狐神」と表記したことに由来するといわれています。
お稲荷さんの神様は狐ではなく、そのお使いが狐なのです。
■伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)
全国に3万社ある稲荷神社の総本宮。和銅4年(711)、如月(2月)の初午の日に稲荷大神が祀られたことが始まり。五穀豊穣や商売繁昌などの神として広く崇められています。
4.天満宮について
平安時代に活躍した学者・政治家の菅原道真公を祀る神社です。
陰謀により大宰府に左遷されて死去した後、無実が証明され、「天満大自在天神(てんまだいじざいてんじん)」という神様の御位を贈られました。
学問分野に代表されるご事績を多くの人が慕い、学問の神として崇敬を集めるようになりました。
■太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)
903年に没した菅原道真公の神霊を祀った神社で、約1万2000社ある天神様を祀る神社の総本宮。「学問の神」、「至誠の神」として、受験シーズンには多くの参拝者を集めています。
引用元: 「Discover Japan」webサイト
以上