2019年の振り返り
こんばんは、葉隠しんのです。
このnoteは2019年の今年、私がやった失敗と学びに関するnoteです。
もう間もなく2019年も終わりますね。
2019年あなたにとってはどんな年でしたか?
2020年はどんなことをやってみたいと思っていますか?
2019年、わたしは自分のバックグラウンド(機械系エンジニア)のコンフォートゾーンを打ち破るチャレンジに挑戦し、敗れました。
少し恥ずかしいですがその内容を振り返り、チャレンジの供養としたいと思います。
徒然なるままに書こうと思いますので、クスリとして貰って、ワクワクしながら2020年のスタートを切って貰えたら嬉しいです。
1. お正月にスーツを着て砂漠で茶を淹れる。
はい。
いきなり唐突ですね。題を3回読んで下さい。
意味が分かりましたか?
大丈夫。あなたは普通です。
分からない人は下記リンクを見てみて下さい。
https://twitter.com/Singularity1217/status/1193624932934131720?s=20
今思えば唐突な企画でしたね。
ちなみにサハラ砂漠でスーツが快適か? の検証もしました。
https://hagashin.net/saharadesert/
なぜこんなことをしたのかというと、個人で稼げる人になるべく、フォロワーを獲得するための思い付き企画です。
無駄に軽すぎるフットワークを活かし、ちょっくら砂漠に行きました。
(今思えば下心があるのに詰めが甘くて、我ながらいけ好かないし恥ずかしいですね。)
フォロワーを増やすのが目的化していたのですが、狙ったようにフォロワーが増えなくて、気持ちがしんどくなりました。
この後、本業も忙しくなって2019年の前半は精神的に参っていました。
この経験を通して、行動力は大事だけど”勢いでどうにかなる“とは限らないことを学びました。
成功している一流といわれる人達とこのときの自分を比較すると、一流といわれる人たちは苦も無く、当たり前のように日々の努力を淡々と行っていて、上記のように特別な大花火を上げようとしていません。
いわゆる短期的な思考に陥っていました。
一流の人を見ていると特別なことをさらりとやっているように見えますが、本人にとっては日常のことなのです。
この経験から、反動が大きくてしんどくなるような短期的に特別なことはやらず、日々コツコツとやっていける事をやる・それを習慣化し日常化することをやろうと決めました。
2. 折り紙アクセサリーを売って爆死
サハラ砂漠の一件以降、上手くいかない気持ちを抱えつつ、自分でお金を稼ぐ方法を考えました。
このときは完全にエンジニアとしてのキャリアを捨てる気持ちになっていましたね。
いろいろ考えてみたのですが、サラリーマンしか経験してこなかったため良いアイデアが出ない。
まったくビジネスを考える筋肉がついていない。
もんもんと考えた結果、思いついたのが、「あれ、海外で日本カルチャーの優位性を駆使したら儲けられるかも? そういえば折り紙でアクセサリー作って売れば儲かるかな?」です。
それで、実際に折り紙アクセサリーをつくってみたんですよ。
そしたら、これが楽しい。
折しも初夏、ブリュッセルではブロカンテというフリーマーケットがいたるところで開かれており、1週間後には参加エントリーをしていました。
速攻 is 正義。
そして、いざ出店!
写真は日陰でちょっと涼し気ですが、お昼過ぎにはベルギーらしからぬ猛暑となったことを覚えています。
アクセサリーだけでなく、鶴やセンス、趣味の陶芸なども売ってみました。
看板も作ってみて、差別化してみました。
さて、結果はどうだったでしょうか。
これを読んでいるあなたはもうわかっていますよね。
そう、大失敗です。
主な敗因は下記です。
① 製品価格 vs 材料&作業時間の見積もりが甘かった
② 参加したフリマの場所が悪かった
③ スケールアップ性がなかった
①製品価格 vs 材料&作業時間の見積もりが甘かった
鶴のアクセサリーを作るのはわたしにとって楽しいことなんですよ。
ただし当然、材料が必要です。
それに加えて作業時時間が必要となります。
作るのは楽しくて量産できました。
が、これって良く考えると(材料+普段の時給×作業時間)>>売値となってしまいます。
やればやる程上手くいかない道でした。
日本カルチャーの伝道が私の目標ならまだ良いのですが、私の目的は「個人で稼げるようになりたい」だったので大失敗です。
②参加したフリマの場所が悪かった
近所の学校が主催するフリーマーケットに参加したのですが、お客さんが少ない。
というか地元の人ばかりで一番買ってくれそうな観光客がいない。
おもなお客様は主婦層や子供たちがメインで、アクセサリーをおもしろがる人は非常に少なかった。
出店する場所を選ぶことの大切さが身に沁みました。
③ スケールアップ性がなかった
もしアクセサリーが上手く売れるようになったとしても、生産量は私の時間に比例するという問題があります。
つまり単純労働から抜けられない。
これをやってみると、「一度文章を書いておけば多数の方々に見て貰えるブログって凄い!」ということが身に染みて分かるんですよ。
テクノロジーでレバレッジを掛けないとうまくいかないと悟りました。
総評
気持ち良いくらい見事な失敗ですね。
振り返ると、色々と本を読んで勉強してるのだからやる前にダメそうだと分かりそうなのですが、やってるといけそうな気がしてくる。
本で学んでも実際にやってみないと分からない。
しかし実際に失敗するとダメだということが身に沁みますね。
負けパターンに入りそうなルートが直感で分かるようになりました。
投資格言にもありますが「勝ちに不思議あり、負けに不思議なし」です。
ただ、実際に買って貰うことが出来たのは非常に良い経験となりました。
なんといっても会社の看板がないところで、海外で自力でものを売ったという経験は非常に良いものとなりました。
フランス語話者の方々が多く英語が通じないときが多かったのですが、片言で値段交渉したり、作って喜んでもらえたのは非常に嬉しかったです。
3.TOAに参加して、世のエンジニアレベルを知る
最後は、ベルリンで開催されるTech Open Airと呼ばれる、テック系イベントに参加したときの話です。
前の二つと違って、明確に失敗したわけではないのですが、今年私の行動を大きく変えたイベントとなったためにピックアップします。
ちなみに、訪問時のレポートはこちらです。
https://note.com/eyphka1986/n/n61ffdd5ef231
参加したモチベーションはハードウェアエンジニアとしてのキャリアを捨てて個人で稼げることを目指しましたが、やはりテクノロジーに挑戦したいと思ったからです。
そう考えたときに、エンジニアとしての一線から外れた駐在員ではもう難しいのではないか、、、と悶々としておりました。
まぁでも、悶々と考えたところで答えは見つかりませんし、最新情報をキャッチアップする&人に合えば何かが変わるかも、という淡い期待で参加しました。
持ち前の行動力でベルギーからドイツのベルリンまで車で約800km、車を転がしていきました。(ちなみにドイツのアウトバーンは、速度無制限の区間がありますが勢い余って転がった車がロードサイドにいることがあります。安全運転大事。)
TOAでの一番の収穫は、私の肩書と世間が考える落差と、デジタルフォーメーションというイノベーションのスキマについて知ったことです。
イベントで本業の肩書を伝えると、世の中の人は「データサイエンティスト」のような仕事をしているのね! と理解しているようでした。
実際はここに書くことが憚られるような原始的なことを、時間をかけてやっているだけですし、実際にやっている内容を説明すると相手のトーンが一気にダウンしていったのが印象的でした。
イベントの後、自分がやっていることが世間のレベルからかけ離れていることに絶望感を覚えたのですが、反対にスキマであることに気づきました。
『今の環境で、少しでも勉強してデータサイエンティストのような取り組みを少しでもやれば、第一人者のような顔ができるのではないか。そして、簡単でも実績を作れば、それを錯覚資産にして社内ポジションを作り成長しつつイノベーションを起こすことにチャレンジできるかも』
このように気付いてから、現在pythonや統計学の勉強を継続しています。
まとめ
振り返ってみると、今年は思いっきり迷走したことが分かりますね。
今でこそ、エンジニアとしてのチャレンジをやりたいと悟り、取り組みを開始しましたが、これは色々な行動&失敗を行ったお陰だと思います。
自分のなかで納得感を持って、地に足をつけて粘れるようになりました。
淡い希望を持つと、無限の可能性が広がるように思えてきます。
しかし実際は、甘い希望で本当に勝ち目がりそうなこと、自分が日常として継続的に日々出来る事は非常に少ないです。
案外、身動きが取れない状況下で、目標に向かって匍匐前進するような活動が結果的に成功への近道だと思うようになりました。
徒然なるままに書きましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
2020年もよろしくお願い致します。
オマケ
最後まで読んでくれたあなた、に少しサービスです。
お蔵入りとなっている『砂漠にガンダムとグフのガンプラを持ち込んで、アムロ vs ランバ・ラルを再現してみよう』です。
『ザクとはザクとは違うのだよ、ザクとは!』のシーンです。
ガンプラを作るのと持ち込むのが地味に大変だったのですが消化しきれず、またやったあとに一気に冷静になってしまいました。
ご支援いただけると、とっても嬉しいです!