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”オレ”も”ボク”も大嫌い!

私は日本で生まれずーっと日本語を使ってきました。はい、100%日本人です。

英語を熱心に勉強した経験があり、ほんの少しですが英語に関する知識はあります。

英語を話してると、日本語をしゃべっている自分と少し違う自分を感じることがあります。
なんというかストレートにものをいうようになるとでも言うのか。

実際に勉強で使っていたツールでもこんなフレーズが出てきました。
”When I switch to English, my personality changes."(発話は日本人を想定)
意味は
「英語に切り替えて話すと、性格(人格?)が変わるんです」
と。

英語をしゃべっていて、あるいは聞いていて、でもよいのですが、心地良いのは、まず「主語が明確でシンプルである」ということ。


一人称は” I (アイ)"ですね。
どんな場面でも一人称の主語は” I "で通用します。
2人称の「あなた」は” You(ユー)"。これ1つ。基本的には。

ところが日本語はどうでしょう?
自分を指し示す一人称は複数ありますね。
「私」「ボク」「オレ」。時折「自分」という言葉を使う人もいます。

二人称は「君」「あなた」。不思議なことに「自分」を二人称で使う人もいます。

私はこれが大嫌い!特に一人称が!!

社会人になってしょっぱなの研修で、先輩の社員さんから「社会人になったら自分のことは『私』と言いましょう。」ときっぱり言われました。

そのあたりからでしょうかね、私は日常的に一人称として「私」を使うようになったのは。
ところがこれがフォーマル過ぎてしっくりこない。
かといって「ボク」はなんか小学生みたいで使う気がしないし。
「オレ」は荒っぽくって、ほぼふざけて、冗談ぽくしか使うことがありません。

このTPOに応じて主語を使い分けるという日本語の性質はどうしてもなじめない。
話している人は無意識に使い分けていると思っているかもしれませんが、頭のどこかで、自分の状況や、立場、相手との関係などを即座に判断しているに違いありません。

一言でいうとめんどくさい!

英語のようにどんな時でも使える汎用の主語があるのはうらやましい。

英語、いや英語だけに限らないかもしれませんが、色んな人称代名詞の中から状況に応じて使い分けるなんて、そんな余計なことに気を使わなくていいので、伝えたいことがズバッと言える。そんな気がしてならないんです。

もうひとつ日本語の特徴として言えるのは、主語をはしょってしまうことが多いということ。例えば次のAとBの会話を見てください。

A:なんだか昨日から調子悪いんだ。

B:どうしたの?

A:よくわかんないんだよね。

B:寝不足とか?

A:いやちゃんと寝てる。

このAとBの会話、どこにも主語がありません。驚異的だと思いませんか?こんな会話私たち日本人においては日常茶飯事ですし、ちゃんと会話が成り立ちます。

(主語を省略して通じているつもりが、実は受け手の勝手な解釈で誤解が生じていることも多々あるような気もしますが。)

私がちょっとだけかじったポーランド語でも主語をはしょることがあるのですが、動詞の語尾変化で主語がわかるような仕組みになっているんです。

主語を省略しても通じる代わりに、主語を使う際にはその場その場に応じて使い分けなければならない、というのが私から見た日本語の特性。

私のわずかな英語学習の経験から見た日本語感ですが、どう思われますか?

私は、日本語は、おそらく世界でも他に例をみない珍種に違いない?と思ってしまうんです。

日本語を学習している外国の方はどう思ってらっしゃるでしょうねぇ?



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