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9.11 平安京 太宰 ベテランちさん

会社のおじさんが、9.11のとき、ニューヨークに住んでいたという。あの少し前にもWTCに出入りしていたと。あそこには日本の銀行も入ってた。この間の映像の世紀は9.11についてだった。私はたぶん、一生この先、9.11の映像を見るとこのおじさんのことを思い出す。そういうことって無限にある。
「愛」についての話(「本当に愛してる人と結婚するべきなんだよ!」とか、「でも結婚には向いてないんじゃない?」「でもシゲカヨはさあ」「好きだったらこんなことしないよ」「でも好きの形は人それぞれで」などの議論)を聞くといつでも小室圭のことを思い出す。少なくともあの時あの瞬間私たちは、リアルタイムで実写で初めて真実の愛を見たこと。紫式部もびっくりしたと思う。平安京にあんな男はいなかっただろう。内親王の男が何。光源氏も柏木も全然ダメだったじゃん。と、今、地球上で小室圭だけが言える。

山田玲司が進撃の巨人の会で諫山世代は深刻で、太宰とかの悩みに似ているみたいな話をしてた。(気がする)ツイッターで、太宰の実家は豪邸なのでそれを写真に撮って「太宰が人生まじ無理とか言うの草」的なのがバズっていた。誰も他人の人生は生きられない。太宰は本気で人の痛みに共感していた。人の痛みを味わうためならままごとみたいな自殺もするし小説を書くし仲間と酒を飲む。織田作が死んだ時、困っている奥さんの引き取り手に手を挙げたのは太宰だった。織田作と二度しか会ったことがないのに。『桜桃』とか書いたりする。それでいて、妻と子供を家に置いて不倫相手と熱海行ったり不倫相手2と心中したりする。
今の若者はお坊ちゃんだったのに思い悩んでいた知識人を馬鹿にするかもしれない。けれど、太宰は「親ガチャ」「ルッキズム」「弱者男性」現代日本で若者が叫んでいる問題の全てに、本気で共感し、悩むだろう。

雷獣の恋ラジオで、ベテランちさんだけが女についての解像度が高くて他の2人がピンと来てない時間があってウケる。さすが歌人。歌人だと、全てのことが、さすが歌人。でオチがつけられてしまう。さすが鑑識。さすがFBI。さすが宇宙飛行士。さすがローマ教皇。とかも。
サピオセクシャル的、というかセクシャルでもないけどただの知性フェチであることを認めるのには時間がかかる。本当に私は自分のそういうところが気持ち悪いとわかっている。でも正直、人が詳しい何かについて体系的に語っているところなんかを見ると、Gカップだと思う。だからこれは本当に、ただのフェチなのだ。Gカップじゃなきゃ好きにならない、というわけではないので、、

















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