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Timberborn 制水弁の基本的な使い方

はじめに

Experimental branchで制水弁を触ってみて、こういう使い方いいなと思ったものを記しておきます。

内容的には、初心者〜中級者向けだと思います。

※Experimental branchの内容なので、正式リリースでは仕様が変わっている可能性があります。

※記事内の建築は、コンテスト入賞マップ「Mixed up」で行っています。

制水弁

ゲーム内では「一方向きの自動排水。」とだけ説明があります。

周囲の水の状況に応じて、高さ0.0になったり、高さ1.0になったりするブロックです。
高さが極端な代わりに自動で開閉してくれる水門、といったイメージです。

うまく使えば旱魃や悪潮を自動で対策できます。

重要なのは、向きがあることです。

上流側 →→→→→→→ 下流側

制水弁を設置しようとすると、このように矢印を表示してくれます。

この記事では、矢印の始点を上流側、終点を下流側と呼びます。

ピョコピョコ飛び出ている方が下流側、と覚えましょう。

「一方向きの自動排水」と説明があるように、水は上流側から下流側へしか流れません※。

自動開閉は、上流側の汚染度、あるいは下流側の水位を参照して行われます。

※ただし、下流側の汚染が上流側に染み出すことはある。これは、上流側から下流側への流れがないのに、制水弁が開いている場合に発生します。流す必要がないときは閉じておきましょう。

設置例

制水弁の設置例を、「水位の維持」と「汚染対策」の2つの観点から紹介します。

1.水位の維持

旱魃や悪潮によって清水の供給が止まってしまったとき、最も重要なのは水位の維持です。

水位を維持するために、「貯水槽に貯水しておく」「池や川の水位が減ったら貯水槽から水を流し込む」などといった方法が取られます。

この際、手動で水門を開閉したりする手間がありましたが、
制水弁の水位参照機能が、これを自動化してくれます。

有効な置き方としては、貯水槽の出口の底部に置くのが良いと思います。

置き方の例
ハイライトしている箇所に注目

これは、貯水槽からの排水(=下流の水位)を管理する使い方です。

ダムや水門のように貯水槽のフチに置いても良いのですが、それでは制水弁の真価を発揮できません。
制水弁は「盤石」の性質を持ち、上に堤防や水門を重ねられます。
すなわち、貯水槽の底部からの排水が可能になります。

ダムや水門は貯水槽の上側から排水を行うため、水位が下がってしまうと排水できなくなる弱点を抱えています。

ここで、底部に制水弁を設けると、貯水槽の水位に関係なく、少しでも水があれば排水を行えるようになるということです。

上の画像の設定だと、制水弁の下流側の1マスの水位が0.6を下回ると排水を開始します。

この深度設定は、下流側の貯水深度を下回る数字がよいと思います。
より詳しく言うと、制水弁の下流側に深度計を置いて、平時の平均的な水位を確認したら、それよりは低いほうがよいです。

とあるダムを横からみた断面図。
この場合、制水弁の下流側の貯水深度は0.6ほどになるため、
制水弁の深度設定は0.2~0.5を推奨する。
ダムはx.6だが、水門は各自設定した深度になる。

このようにすると、平時は基本的に閉じて堤防として振る舞いますが、旱魃時に下流側の水位が下がると排水を行い、下流側の水位を自動で保ってくれます。

水生植物やプールを維持するために、水門をチマチマいじる必要がなくなります。

水位の管理においては、この事例のように、底に制水弁+上にダムか水門という置き方が基本になると思います。

連続する複数のダムのそれぞれの底部に制水弁があると、下流が求める水位を流出によって満たしつつ、減った水位をさらに上流からの流入で補充できるシステムが完成します。
そうした場合、最上流である水源付近には特に大きい貯水槽を建設したいですね。

2.汚染対策

汚染水はビーバーの生活に致命的な影響を与えます。

汚染水源から常に湧き出ている汚染水が清水と混じってしまう場合、混じる前に分離したいところです。

また、悪潮時は川が汚染水一色になってしまうため、水門で川の流れを変えて別の場所へ排水する必要があります。

制水弁は、この分離と排水を自動化してくれます。

汚染① 清水と汚染水を分離する制水弁

置き方の例
(清水は左側へ、汚染水は右側のマップ外と下側の滝へ、それぞれ排水しています。)

清水と汚染水を分離しているのが制水弁です。

清水が上流側、汚染水が下流側になるよう置いています。

制水弁は、閉じているときは高度1(=堤防や地形ブロックと同じ)であるため、これだけで汚水の分離が可能です。

この制水弁は「(上流側の)汚染度が5%を上回ったら開ける」設定をしています。

これは、「(上流側の)汚染度が5%未満なら閉める」ということでもあります。

清水(上流側)の汚染度は0%のため、常に閉まった状態になります。
そのため、清水が流出することはありません。

もし上流側で汚染が発生した場合、制水弁が開いて汚染水を上流側から下流側へ排水し、汚染度が4%まで下がった時点で閉まります。

これが活かされるのが悪潮時です。
悪潮のときは、以下のようになります。

制水弁の上流側の水(さっきまで清水だった水)の汚染度が5%を上回ったため、制水弁が開き、上流側から下流側への排水を開始しています。

この機能により、水源から湧き出る汚染水は貯まることなく右側へ排水されます。

水門でも似たようなことができましたが、やはりチマチマ上げ下げする必要がありました。

汚染水の分離を自動で行える制水弁は素晴らしいです。

※地味に、画像左端で行っていた排水が止まっています。こちらは「汚染度が5%を上回ったら閉じる」設定をしています。[追記]項を設けませんでしたが、これもかなりメジャーな使い方だと思います。普段は清水を通し、悪潮時は汚水をブロックする使い方です。ブロックした汚水の処理方法も考えておきましょう。→集落とは関係ない場所へ流す、マップ外に排水する、など。

Ver.6の目玉、水道橋にも制水弁
(汚染② 川の流れを変える制水弁)

水道橋。

待ち望んでいた人も多いと思います。

片側に6マス飛び出た足場が追加されたり、「防水フロア」が追加されたり、そもそも足場の上に堤防を置けるようになってたり、革命が起きています。

筆者は橋脚をこのように建築しました。

この水道橋ですが、水源から直結していて、悪潮時に汚染水を垂れ流してしまっていました。

そのため、汚染水を横から排水できるよう、制水弁を設置しました。

水道橋の内側の制水弁は「汚染度が5%を上回ったら閉じる」、
水道橋の壁につけた制水弁は「汚染度が5%を上回ったら開ける」設定をしています。

清水は通し、汚染水は通さない
清水は通さず、汚染水を通す

これにより、清水は真っ直ぐ通し、汚染水は横から排水することができます。

水道橋での設置例ですが、普通の川でも同様に活用できます。

最後に

ここまで読んでくださりありがとうございます!
参考になれば幸いです。

Ver.6も、今まで以上にTimberbornが楽しくなりそうですね!

それでは、良きビーバーライフをお送りください👍

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