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殺人現場!? 医者のボクが部屋中を血祭りにあげた話



僕の過去 〜研修医時代〜

ボクは今眼科医として勤務している。
医者👨‍⚕️ という職業。   それは当然、人の役に立つ仕事である。


今となっては、ボクも堂々と医者の顔をして毎日笑顔☺️で診察を行なっているが、
ボクにはたった1人で部屋中を血祭りにあげたという過去がある。😱 


しかもそれは、ただ1度のことではない。  

過去のことを隠したくない、そして自分の懺悔の思いを込めてここに正直に告白しようと思う。 


その事件が起きたのは、晴れて医師国家試験に合格し、
研修医になって1ヶ月目。  

これからのドクターライフに希望と不安を抱いていた時期だ。 


初期研修は外科から始まる

自分の初期研修は外科からのスタート。

外科ローテート中は、毎朝一番に、入院患者さんの点滴の確保と同時に採血を行い、指導医が来る前に、検査結果を印刷しておくというデューティーワークがあった。 


点滴の確保。いわゆるルートキープというは、病棟の看護師さんに通常は行ってもらえるが、初期研修になりたてということもあり、研修の一環として採血の経験値を上げるためでもあった。


患者さんからすると、慣れていない研修医に点滴をとられるという行為は歓迎されるものじゃない。

もちろん数回やってダメだったら、いったん終了とし、上級医を呼んで交代してもらう。 


点滴の常連の患者さんだったりすると、

「自分の腕でよかったらドンドン練習してください」

とか

「点滴取りにくい腕で申し訳ありませんね」

なんて言ってくださるのような方、実際いるのだ。 


そんな患者様たちのおかげで、なんとかルートキープできるようになり、自信を持って、いつものように朝、病棟へと向かった。


仕事はルートキーパー


ルートキープに必要な準備も、いつもどおり完璧。
今日も一発で決めてやるぜ。というモチベーションで、採血をする患者さんの待つ部屋へ!と勇敢な研修医は1人で向かうことにした。


ルートキーパーとして、本日のボクが担当する患者さんは、40代の女性

男性よりも女性の方が、血管が細いことがあるため、難しいことがある。


👨‍⚕️ 「おはようございます。 点滴をとりにきました。 同時に採血もさせていただきますね〜^^」


患者さんの上腕に駆血帯を巻き、浮き上がった血管を探す。
血管が動かないように、血管を左手で固定して、血管の走行、深さなどをイメージしながらサッと23Gのサーフロ針を刺す。

逆血を確認したら、針を少し寝かせて0.5mmほど針を進める。
内筒を動かさないように固定し、外筒のみ勧める。 

バックフローを確認して、駆血帯を外す。

そして、血が漏れないように指で上流を押さえ、採血用のシリンジに接続する。


我ながら完璧だ・・・


パーフェクト! 
予定の採血量の確保完了! 


点滴ミッション完了!


点滴の本体へと接続部を繋ぎかえる。 滴下良好!

そして、シリンジに貯めてった血液を、検査用のスピッツへと分注していく。
シリンジに20Gの針を刺して

そして、スピッツへー

ここで異変が起きる。

あれあれ?

血液がスピッツの中に流れていかないぞ??

陰圧がかかるはずだから、針を中にさせばスピッツの中には当然血液が自然と流れていくはずだよね?

流れていかないからシリンジを少し押してみるか。

んん?

まだ血液が流れていかないなー 

早くしないと血液が固まってしまうぞー


っっんんん

もっと強く押したらなんとか入っていくやろ


ェェエエエイ!

ッッブ ッシュパーーーーーー


血液のビッグバンが起こるとき


一瞬の出来事だった。

ビッグバンが起こったかのように、勢いよく血液が噴出する。
白をベースとした病室に個室に、一面に血液が飛び散っていった。


天井にも壁にも勿論布団にも血が飛びっている。 

マジか・・・


一瞬にして、殺人現場のような部屋になってしまった。

病室には自分と患者さんの2人


とりあえず、患者さんには平謝り。

これは究極に怒られても仕方ないやつである。
しかしその患者さんは、怒声を浴びせたりということも一切なく、大丈夫ですよ〜と
言ってくださるようなのようなかたであった。


そして、病室のナースコールボタンをおしてヘルプ要請


すぐに看護師さんが到着。 

あらあら、派手にやらかしちゃいましたねと言わんばかりの表情を見せた。

そしてすぐに、看護師さんにシーツの交換や、部屋の掃除を手伝っていただいた。 

この時の看護師さんは本当に白衣の天使に見えた。

仏のように優しい患者さん、天使のように素敵な看護師さん。
こういう方達のおかげで、医者として人間として成長し、今の自分がある。


これからも、患者さんに感謝の気持ちを忘れずに、毎日の診療を続けていきたい。


研修医や、新人看護師さんたちは、自分のようにならないようにするために、

血液を分注する時に、絶対シリンジを無理に押さない」ということを是非とも覚えておいてもらいたい。

恐怖の部屋血まみれ事件

この1回だけでは終わらなかった。  be continued・・・

読んでくださる方がいたら続編へ


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