LASIKとICLの違いまとめ 【比較表】 【眼科専門医が解説】
LASIKとICLの違い:眼科専門医が詳しく解説します
こんにちは、日本眼科学会認定眼科専門医のDr.LIGHTです。
視力矯正手術には、LASIK(レーシック)とICL(アイシーエル,有水晶体眼内レンズ挿入術)という2つの代表的な選択肢があります。どちらもメガネやコンタクトレンズを卒業し、クリアな視界を手に入れるための手術ですが、それぞれに適した人や条件があります。
今回は、屈折矯正を専門とする眼科専門医としての視点から、それぞれの手術についてわかりやすく説明します。どちらが自分に向いているのか迷っている方の参考になれば幸いです。
LASIK(レーシック)について
LASIKは、角膜の形をレーザーで調整することで視力を矯正する手術です。多くの方にとって手軽で効果的な方法として知られています。
LASIKの仕組み
手術は2種類のレーザーで2ステップに分かれます。
まず1つ目のレーザー(フェムトセカンドレーザー)で角膜に「フラップ」と呼ばれる薄い蓋を作ります。
その後、2つ目のレーザー(エキシマレーザー)で角膜を削り、光が網膜に正しく届くようにします。
フラップを元に戻せば自然にくっつき、短時間で視力が改善します。
手術の特徴
対応可能な近視・乱視の範囲
近視は-10D(ディオプター)まで、乱視は-5D程度まで対応可能です。遠視の場合は+3Dまで適応できますが、効果が安定しにくい場合があります。手術時間
両目で約15分、片目は7~8分程度と短時間です。視力の回復スピード
約80%の方が手術翌日には視力が0.8以上に改善します。1週間以内には90%以上が視力1.0以上を達成するとされています。費用
両目で20万~30万円程度が一般的です。高性能レーザーやオプションを追加すると40万円以上になることもあります。
メリット
速やかな視力回復
約85%の患者さんが術後24時間以内に0.8以上の視力を得られるというデータがあります。忙しい方や仕事への復帰が早い方に向いています。多くの実績がある手術
約30年前から,世界で約4,000万人以上が受けたとされており、手術成功率は99%以上と非常に高い安全性が証明されています。適応範囲が広い
軽度から中度の近視や乱視に対応可能で、約70~80%の近視患者が適応可能とされています。
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