愛す

「味方だよ」と言ってくれた人はいつの間にか敵になっていて「好きだ」と言ってくれた人にはいつの間にか別の好きな人がいる。世の中なんて矛盾でできている。それでもヒトは愛を求める。愛がないとヒトはヒトでいられなくなってしまう。だからこそ愛を叫び欲しがる。ヒトは愛されたい為にだれかを愛す。でもそこで得られた愛も永遠には続かない。だれかをずっと愛すことなんて誰にもできない。それなのに愛されたいが故、ヒトはまた今日もだれかを愛し恋をする。どうせいつか失うに違いないのに。

失うであろう愛をめげずに追いかけ、追い続けるヒトを私は尊敬し軽蔑する。

愛がない私はいま何者なのだろう。