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カッティングマシンSDX1000を導入したのでレポートをまとめる

こんにちは、雑貨屋あいきゃっちのスマイルです('ω')ノ

先日アマゾンでポチったカッティングマシンSDX1000が無事届きまして、あまりの嬉しさに開封の儀を忘れいじり倒してしまいました笑

僕の様に導入を検討されている方もいるかもしれませんし、レザークラフト目線でSDX1000を使用した所感をレポートにまとめてみたいと思います。具体的な使い方は公式マニュアルがあるので、僕が実際に使ってみて気付いた点を重点的に書いてみます。

必要なスペース

本体サイズは53.1×21.5×17.3 cmの細長ボディなので意外とコンパクトだな~って思ってましたが、マテリアルのスキャン・カット時に34×45cmサイズマット自体が大きく前後に移動するため、本体から手前・奥共に約40cm程度のスペースを確保する必要があります。

要するにこういう感じ。

裁断可能な革の厚み

公式では3mmまで裁断可能との事なのでアルファベットの「R」を切り出すテストをしてみました。4分23秒時点で大きな音が鳴ります、ご注意下され。

結果は結構厳しい感じ。マシンの入り口的に3mmまで素材は入りますよって事で、強度の高い革の場合は3mmまで厚くなるとマシンにかなり負担がかかっている様子でした。途中ガリガリ言って怖かったです。

今回のテストは結構適当に革を張り付けただけなので、もうちょっと丁寧に調整すれば3mm厚の革でも切れなくもないかなぁという印象でした。

ちなみに1mm厚ならサクサク切れます。

気付いた注意点

マニュアルには書いて無さそうな実際に使って思った注意点をいくつか挙げていきます。

鋭角デザインは銀面がめくれる事もある

角度が急なデザインを印刷すると銀面が剝がれてしまう事がありました。切り出した革は1mmヌメ革ですが質の悪い物ではないので、鋭角デザインの裁断は工夫する必要があると思います。

僕が考えた工夫はひっくり返して床面側から裁断するという単純なワザです笑、マット自体の粘着力は弱いので銀面が汚れる事は無かったですし、鋭利な角度でも銀面側は綺麗に裁断する事ができました。

革のたわみで裁断の精度が落ちる

カットレザーは大丈夫だと思いますが、大判など巻きで保存してる革ってどうしても曲げの癖がついて湾曲してる部分もあると思います。カッティングマシンは素材がマットに平にくっついてる事を前提としてカットするので、マットの上で革が湾曲し歪んでいるとデザイン通りにカットする事が難しくなります。

なので、そういった歪みの強い革をカットする場合は素材をがっちりマットに固定しないと、刃の移動時に革の歪みがひっかかったりカッティング中に革が動いたりしてグチャってなります。

専用マットは一瞬で汚れる

革をメインに裁断していると床面の繊維が粘着面に張り付き一瞬で小汚くなります笑

見た目が悪くなるだけならいいんですが、約20回程裁断しただけで専用マットの粘着力はほぼ0になりました。専用のマットは結構お高いので粘着力がなくなった程度で新しいマットに交換していたらランニングコストだけでお小遣いが無くなってしまいます。なので粘着力を復活させる方法を考えた方が経済的なんじゃないかな~と考えてます。

市販の弱粘着テープのりを使って素材をくっ付けるたり試行錯誤されている方もいます。

難しく考えずペタペタするシート状の物を専用マットに貼れば良いだけだと思いますが、そういう素材を知らないので良さそうな物を知っていたらコメントで教えて欲しいですm(_ _)m

マットの上にある識別マークを隠すとエラーになる

専用マット上部に■で構成されたマークが書かれていますが、これはただのデザインではなくユーザーがちゃんと専用マットを使っているかチェックする識別マークっぽいです。

素材をマットに張り付ける際、裁断範囲の上方ギリギリにセットしてマスキングするとこのマークが隠れてしまい識別エラーがでるので、上部に余裕を持たせてマスキングするようにしました。

費用について

革の裁断を正確に出来るって事はミスって高い革を無駄にするリスクが減るって事です。SDX1000の導入・維持にはもちろんコストが掛かりますが、長期的にみれば維持コスト↑&ミス損失↓でトントンな感じかなと思ってます。

イニシャルコスト

僕はAmazonで63,340円で買いました。専用マットとかタッチペンとか付属品は揃っていてすぐに使える状態で手元に届きました。

ランニングコスト

SDX1000の運用で必須な維持コストは替え刃と専用マットです。

SDX1000を導入したばかりなので替え刃はまだ未体験です。交換目安は2,000m程度らしいですが、革のように強度の高い素材がゴリゴリ裁断していると寿命は短くなるかもしれません。

正規品の替え刃の値段が結構高いので、もしこの記事を金物屋さんが読んでいたら非正規品の替え刃を作って欲しいです笑、僕が買います!

専用マットについては上の方でも触れましたが、レザークラフトだと劣化が激しいので粘着力を復活させる方向で考えた方がお財布に優しいと思います。

結論

最高!買って良かったです(●´ω`●)

安い物じゃないのでみんな買ってね!と軽く言えませんが、手作業ではできない複雑&精密なデザインもカッティングできますし、寸法通りに革を切り出すのって作品の完成度を大きく左右する基本にして極意だと思ってるので、この重要な工程を機械で正確に行えるというは僕にとってはとても高い価値がありました。

もちろん機械が革を切っている間は自分の手が空くので、他の作業を進める事が出来るもの機械化の利点ですね。

現状のクオリティからワンランクアップしたい方や、裁断の工程を自動化して作業時間を短縮したい方にはオススメできると思いました('ω')ノ


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