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レスポンスが速い人と遅い人
LINEでもメールでも返信が早い人というのはそれだけで得です。昔、上岡龍太郎氏がテレビの対談番組で
「私ね。携帯嫌いなんです。」と言っていたんです。
理由はというと、
「だって、携帯が鳴ればそれに出る、つまりすべてに優先するでしょ?今目の前に人がいるのに、人と会っているのに、携帯がそこに割り込む。
そういうのが嫌いです」
とおっしゃっていました。
確かに僕もそう思います。すべてに優先する携帯が好きではない、つまり、スマホにLINEが来る、PCにメールが来る、チャットワーク、スラックと来るわけです。
今目の前に人がいる。にもかかわらず、これらのツールに返信しないと返信が遅いと言われるわけですね。
何をしてようと、メールをすぐ返してくれ、返すことができる人こそ、仕事ができる人だ的な風潮を、上岡龍太郎氏の携帯がすべてに優先するというお話を踏まえ検証してみたいと思います。
現代において返信が早い人は仕事ができる、遅い人はできない
といった風潮の根底にはまず2方向からの考えがあると思っています。
1つ目の考え方ですが、これは、返信が早いということはすべてにスマホを優先しろと言っているわけではなく、
スマホ、メール、PCなどの電子機器が浸透しきっているので、これを生活の中に十分沈殿させて、なじませてください。と言っているのだと思います。
ですので、今日待ち合わせです。待ち合わせにその人が来ないです。はい電話しました、メールしました、LINEしました
返事ありません。
と言った場面で、連絡している方はイライラするわけです。
返事しろよ。と。
しかし、待たせている方は何処吹く風。目の前に何か面白いものがあったから、それに夢中。
または焦ってこっちに向かっているから、逆にスマホなんてみていないかもしれない。
これはどちらも悪くないんです。悪くないけど、さあ、この二人がどうにかこうにか落ち合えた時
必ず
「スマホ見た?電話したんだよ、出てよ何してたの?」
と聞くことになり
答える方も
「ごめん。、気づかなかった」
と100%答えることになります。絶対こうなります。はい。
悪くないんですけど、ここでずっと連絡している方の心理としては、
すっとぼけるんじゃねーよ。スマホ手に持ってろよ、遅れてるんだから、スマホに連絡あるかもとか
思えよ。
スマホをもっと気にしろよ。
現代なんだから。
こういうことなんだと思います。心理としては。
決してスマホをすべてに優先しろと言っている訳ではなく、
スマホが生活の一部なのに「気にせず」生きていることが腹立たしい
ということになるのです。
一方、待たした方は、スマホは自分のものです。それをどうしようが私の事由と考えているのかもしれないし、なぜ、スマホを気にしないといけないのか?と考えていることもあります。
つまり、スマホに対する向き合い方が人それぞれである。ということを示します。
これを仕事にあてはめます。何か仕事上の重要なLINEをした。
しかし、返信がなく
イライラする。
しょうがないから他の人に仕事を振ったらその人はLINEをすぐ返した。
よって後者の人の方が仕事ができると判断される。
これは、前者の人が先ほどの「遅れた人」と同じ思考の可能性があります。
つまり、その人は仕事を優先していないということです。仕事を優先していないから返信をしないし、なくても別にいいと思うということになります。
もっと言うと仕事を優先しないし、さらに、「返信」すること自体も優先していないということです。
これはこれなんです。別にいいんです。ただ今回はこの返信しなかった人は一つ仕事を失ったということです。これでいいのであれば何も問題ありません。
ただ、なんだよ、急に仕事振られても検討する時間もいるしすぐ返せるわけないじゃん
みたいな感想を持つ人がいます。つまり仕事はしたかったけどすぐ返信を要求するところは気に入らないみたいな思考です。
これですね。この考えになっている人がいたらそこはちょっと
うん?それはだめでしょう。と言われるかもです。返信遅く、仕事も振ってほしくて、さらに直ぐの返信はしたくない、要求されたくもないという考え方こそが
上の「仕事できない人認定される」
ということになるのだと思います。
よって、上岡龍太郎氏が言った
「携帯はすべてに優先するから嫌」
というのはもっともなご意見ですが、それは当時携帯が今ほど完全に人の生活に浸透しきっている状態じゃない
からこその意見だった
のではないでしょうか。
2つ目の考え方は、返信をしない人が「あえて」返信をしないということがありえて、それはやめてほしいという考え方です。
僕の周りにも未だにいます。
忙しいアピール
寝てないアピール
つまり、こういう人の心理としては、忙しいんだよ、だから返信できなかったんだよということを強調するんですね。
でも考え方の1つ目でもご説明したとおり、スマホを気にしてほしい、なぜなら現代では浸透しているから
ということを前提としますと、常に手元にあれば、何かしながらでも、なんでも30秒もあれば返せるでしょう。
その30秒もないってどういうことよ。忙しいの意味はき違えているよ
という意見が聞こえてくることでしょう。もっといいますと忙しいということ
これ自体もかなり考え方が変わってきたのだと思います。だらだら仕事するのではなく、限られた時間をうまく使ってサクッと仕事する人の方がよい
そういう風潮になりつつある中で、忙しくて返せないという思考自体が
うーんと思われる要因となっているということかと思います。