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29歳6ヶ月と乳がん

みなさま、はじめましてERiと申します。
ここでは自己紹介を兼ねてタイトルのことを一緒にお話しします。

兵庫県で生誕
5歳になる年にドイツへ渡欧
2年足らずで香港へ
5年ほどで日本に帰国し神奈川県でその後10年過ごす
親のみシンガポールに転勤し、姉2人と共に東京で生活
就職し愛知県へ引っ越し、うつ病一歩手前になり離職
半年のニート期間を経て現在の勤務先の大阪へ

職種そのまま業種を変えて、新天地の中人並みの忙しさや壁にぶつかりながら本格的に楽しくなってきた3年目の春

なんとなく触った胸に違和感
しこりのようななんなのか…
最近月経前後でしこりみたいのはあったけど自然をなくなっていたが、
今回は大きくなっている気がしたけど気のせいだと
……そう思いたかった
鏡で確認しても乳房に明らか違和感のある塊が
おまえは誰や…いやいや、まさかな、
婦人科系の病気は30歳からというが、29歳はほぼ30歳やし、
念の為クリニックに行ってみるか

と半信半疑と興味本位も混在したまた能天気な頭のままクリニックへ

当日は、問診・マンモグラフィー・エコーだけの予定だった
最初は乳腺嚢胞だろうと思っていたが、嚢胞と思われる空洞の中に気になる影があるとのこと…
念の為生検(組織診)しましょうと
局部麻酔とボールペン並みの太さの針を3回ブスブスブス…

ここから全てが始まった

1週間後の夜20時頃
プルプルプルッ
組織診の結果がきたんやけどね、ERiさんに早く伝えたくてね、
結果からいうと悪性腫瘍でした

そこから先生が腫瘍の状態や予想される治療方法など色々丁寧に説明してくれていたんだけど、ほとんど頭に入らず
詳細な説明をしたいから再来院してほしいと、なるべく早く

今の自分だけでは正常な判断ができないと思って、
家族と相談させてください…明日には連絡します…

母は4年程前に他界しており、父も姉2人も関東在住
ただ今は整理がつかないこの思考を落ち着かせたい
気がついたら次女に電話をかけていた
…癌……やって………

冷静さなんて一瞬でどっかに消えて泣きながら話していたが
何を話したのか正直記憶がない

あれやこれやで病院を紹介してもらって、
全身の精密検査をし具体的な治療方針を決めていくことに

そこで大きな問題がひとつ
29歳独身子なし
いわゆるAYA世代で、仕事・結婚・妊娠出産
人生の一大イベント盛りだくさん世代
その中でも一番大きな壁が将来の子供をどうするか
抗がん剤治療を始めると、生殖機能に大きなダメージがあり最悪不妊体質に

癌の進行速度も速いため、なるべくすぐに術前抗がん剤治療を開始したい
3日以内に妊孕性温存治療を受診するか決めて欲しいと

悩むことは多かったけど、最終的に任用性温存治療を選択した
(このことはまた別の機会に詳細をお話ししますね)

6月末に1種類目の抗がん剤治療が開始
先日2クール目の治療をして現在に至る

さくっと駆け足でお話ししましたが、追々書き記していく予定です

ここに書き記す目的としては、忘備録とこれからの人のため
癌宣告された人はもちろん、
まだ健診すら受けたことがない人にも読んで欲しい
きっと他人事ではないから

身内に婦人科系の癌疾患者はおらず、
正直年齢的にもまだだろうと高を括っていた

不安を煽りたいのではありません
治療をするにしても、希望の出口がいいでしょう?

そんな私の闘病日記のはじまりです。

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