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29歳6ヶ月と乳がん〜病状と治療方法〜

こんにちは、ERiです。

抗がん剤治療2クール目に入りました。
1回目の経験を踏まえ、体調の変化への心構えができていたからなのか、慣れたのかは不明だけども、今回は少しばかり楽な気がする。
そもそも前回とて想像していた「THE抗がん剤副作用」よりも軽く済んだ気がするから、私はそういう体質なのかもしれない。
もちろん医学の進歩で副作用を軽減する患者負担の少なくなるような薬の開発もどんどんなされて、昔から考えられるようなしんどさは多くの人にとって過去の症状になってきてはいるようだけど、それでも結局は「個人差」に行き着いてしまうみたい。

今回は、私の癌の種類と治療方法についてざざっと。

2022年5月末に乳がんを告知される。(以下クリニックでの組織診結果)
・浸潤性乳管癌 ステージⅠ
・ホルモン受容体(ER+15%、PgR+10%)
・HER2/neu:陰性
・Ki-67:63%

この結果を元に病院を紹介してもらって精密検査へ。
CT検査・MRI検査の結果、幸いにも転移はみられなかった。
しかし、腫瘍サイズが2.5cmと大きかったため、ステージが1つ上に。

最終検査結果
・浸潤性乳頭癌 ステージⅡA(2.5cm、転移なし)
・サブタイプ:ホルモン様トリプルネガティブ型

この乳がんのサブタイプについては、ホルモン受容体はあるが一般的な数値よりも著しく低い(治療に適用しにくい)ため、トリプルネガティブ扱いということらしい。
そうなると治療法は1つ、化学療法(抗がん剤)のみとなる。


ここからは具体的な治療方法とスケジュールについて。

まず、問題が4つあった。
1つ、直近での手術室の予約が取れない
1つ、癌の進行が速い
1つ、抗がん剤治療による生殖機能への影響
1つ、HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)の結果が1ヶ月後

この時は自分の病気のことを未だ適切に処理しきれていない状況で、さらに問題やら課題から決めなくてはいけないことが増えて正直ヤケクソにはなっていた。
そんな中でも論理的に物事を進める主治医で私の性格からして助かった。
あの場面で感情ベースだったらきっと今、後悔していたかもしれない。
こればかりは、個々人の考え方の違いだから何が正解不正解というのはないと思う。時間に余裕があるのならセカンドオピニオンもした方がいいと思うくらいには妥協してはいけない、と今なら思う。

結果として、この治療方法とスケジュールで進めることに。
・妊孕性温存治療(卵子凍結)
・術前薬物療法(ddAC 2w×4+PTX/DTX)
・乳房温存手術 ※HBOCの結果次第
・放射線療法
・ホルモン治療(5~10年)

箇条書きの様に文字を並べただけで、行間1つ1つにその時のいろんな感情や状況が入り混じっていて、それも含めての最終結果が今。
正直今でもこの選択が正解だったかなんて分からないし、わかる日なんてこないと思う。
ただ、自分が選択したことに後悔はしたくない。
あの時はそれが最善だったんだとある種思い込むしかない。
でも人生そんなもんでしょ?

癌の治療と一言でいっても、こんなにも決めなければいけないことがたくさんあるとは思わなかった。
次は何について話そうかな。
妊孕性温存治療のことかHBOCのことについてか。
はたまた、職場のことについてか。

きっとその時の気分で書くんだろうな。


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