うちの会社は他社に比べて報酬が低い?どのように確認する?
ここ最近では、「ほかの会社から高額のオファーがあったので、うちの会社の社員が転職をすることになりました」という声をきくことが少なからずあります。
転職は個人の自由なので、やむをえないと思いつつ、やるせなく感じる上司や人事のかたも少なからずいらっしゃると思います。
そこで、今回は他社の報酬水準を把握する代表的な方法についてお伝えしたいと思います。
まずは、無料の方法からご紹介します。
①採用エージェントに確認する
懇意にしている採用エージェントなどがあれば、下記のような形で聞いてみましょう。
ここでのポイントは、具体的な会社名を複数出すこと、業界、社員規模など、具体的なベンチマークのポイントをエージェントに伝えることです。
特定の企業の給与水準はお伝えしにくいですが、いくつか聞きたいポイントをお伝えすると、教えていただきやすくなります。
また、エージェントによっては、給与調査を無料で配布していることもありますので、参考情報として扱ってもよいかもしれません。
②実際に転職者に話を聞く
「実は〇〇社より、マネージャーポジションでオファーをいただくことになり、会社を辞めることにしました。年収も今より100万円アップします」というような社員の声をデータベース化するのも一法です。
ただし、離職者数がそこそこいる会社でない限り、なかなか情報は取りづらく、母数が限定的になりやすいのがデメリットです。
③情報交換会で情報を入手する
昨今では、〇〇業界の人事交流会、海外においては〇〇拠点日本人交流会など、様々な交流会があります。そういったところで、情報を入手できます。
ここでは、実際の担当者の方から、一次情報を入手できることがメリットです。一方で、ダイレクトに欲しい情報が入手できるかというと難しいこともあります。
次に有料の方法もあわせてご紹介します。
④労政時報、賃金センサスなどを利用する
労政時報、賃金構造基本統計調査(賃金センサス)などの統計を利用するのも一法です。
労政時報は有料になりますが、手当の金額なども入手出来たり、賃金センサスとは異なった切り口でデータを入手することが可能です。
双方ともに、対象企業などは開示されておらず、場合によっては入手したい情報が得られない可能性があります。
報酬水準確認方法⑤口コミサイトを利用する
Vokers、enライトハウスなどの口コミサイトにて報酬水準を確認することも可能です。
現職の社員、もしくは以前対象となる企業に所属していた複数の社員の生の声を聴くことができることがメリットです。
一方で、口コミの情報が限定的になってしまうことが多かったり、離職者であれば情報が古い可能性もあるので、そちらは注意してください。
報酬水準確認方法⑥リサーチ会社に依頼する
お金を払って、リサーチ会社に依頼をする方法もあります。
リサーチ会社も頑張ってはくれるものの、欲しい情報をすべて入手できることが確約されてはいないので、そちらは留意下さい。
また、リサーチ会社に依頼をする場合は、何を知りたいのかを箇条書きで記載すること、その中で絶対に知りたいことをリサーチ会社に伝えることをおすすめします。
報酬水準確認方法⑦報酬サーベイを利用する
報酬水準を知りたい会社が報酬サーベイに参加している場合、少しお金はかかってしまいますが、マーサージャパン、タワーズワトソン、Salariesなどの報酬サーベイを利用するのもおすすめです。
ピンポイントで1社の報酬水準を知ることはかないませんが、業界や社員規模など、様々な切り口に沿った、報酬データを提供いただくことがきます。
いかがでしたでしょうか?
今回は様々な報酬水準確認方法についてお伝えしました。
お金がかからず、比較的容易なものから、お金はかかるものの、欲しい情報を得られやすいものまで、いろいろと種類があります。
皆さんの用途に沿った、手段を選んでいただければ幸いです。
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