会社の持続的な成長のために、人事としてできること:あるべき組織の可視化のすすめ
前回記事
前回お伝えした通り、人事におけるポジション管理の目的の1つに、「あるべき組織の可視化」というものがあります。
今回は「あるべき組織化」の方法について説明します。
①3年後のあるべき組織について考えてみる
まずは、会社の3年後のあるべき組織について考えてみましょう。
スタートアップや変化の激しい業界においては、1年後のあるべき組織について考えてみてもよいと思います。
その際のポイントは中期経営計画(中計)などから、会社の今後の戦略や実行施策を理解し、それを反映させることです。
旅行業であるA社(架空の会社)を例にして考えてみます。
A社の場合、現在は接客職にリソースを割いていましたが、数年かけてこの接客職を、コンシェルジェ職に転換。
また、マーケティング職・企画職よりも営業職やリサーチ職に重きをおくようになりました。
そのことにより、会社の組織や人員配置も中長期的には変わるように。
そういったことをベースに、組織を書いてみましょう。
②あるべき姿と現在の組織を比較してみよう
①であるべき組織の可視化をしてみたら、現在の組織とのギャップを見てみましょう。
例えば、接客職ではなく、コンシェルジェ職に転換する場合、求められるスキルはどのように異なってくるのか?
コンシェルジェ職への転換に向けて、どのような育成をしていくべきなのか?
マーケティング職・企画職・営業職・リサーチ職の人数は、これからどうかわっていくのか?
営業職・リサーチ職に必要な要件はどのようなことなのか?どうやって人員調達していくのか?(育成しながら社内異動もしくは外部調達)
こういったことをみることで、人事として注力すべき事項が明確になっていきます。
まずは、組織の可視化により、会社の持続的な成長のために、人事としてできることを考えてみていくことが有効です。
次回の記事では、あるべき姿から逆算した時の、サクセッションプラン(後継者計画)についてお話していきます。
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