見出し画像

(オリンパスとカシオとソニーの)カメラへの愛をぶちまける:オールドコンデジ使いたい VS サイン消したくないの攻防戦

もはや写真に使用しているカメラはオリンパスでも何でもない。
しかしどんな話題にもつねにマイ・オリンパスは絡んでくるわけで。
そういうことです。

最近はやりのオールドコンデジ。
2000年代~2010年代くらいに発売された数百万画素くらいのデジカメで撮った若干粗めの写真が”エモ”くて良いらしい。確かに、トイカメラで撮影したような、アートフィルターを使ったような少しぼんやりした画質にノスタルジーを感じる感覚はわかる。
そんなコンデジ、最近は価格が高騰しているそうな。カメラたちの現役時代をともに過ごしてきたナイスミドルとしては、今更そんな価格で買うのもなぁ…とためらうほどの跳ね上がり具合だ。でも、コンデジ持ってその辺を徘徊したいなぁ…。

実は我が家にもあるのだ、オールドコンデジ。
しかも2台も 3台あった。

1台目はわが愛すべきOLYMPUSのPEN Lite E-PL1。2010年発売らしいが、手にしたのはまるで昨日のことのよう。
私の中ではこれはもはやコンデジではない。れっきとした本格派(デジタル一眼レフ)カメラだ。なので、この子も”オールドコンデジ”の枠内で語られるのは正直納得いかないのだが…まあ、人気再燃ということであれば良しとしましょう(上から)。

白とベージュのかわいいボディながら、かなりの高機能

2台目は、2008年発売のSONY Cyber-shot DSC-T77。薄型軽量でデザインにこだわったモデルだ。ドイツの光学機器製造会社カール・ツァイス社と共同開発したレンズを搭載している。シュッとしてストレスなく持ち運べる。

カバーを閉じた状態
カバーをスライドさせるとレンズがこんにちはするタイプ
背面モニターが大きくなったのもこの頃から


そして3台目が、2004年発売のCASIO EXILIM EX-Z30。
ボディは小さく若干の厚みがあり、背面のモニターも極小だ。小さいが程よい厚みで手になじむ。当時気に入ってよく持ち歩いていた。

手にひらに2個は乗るサイズ。首にぶら下げて歩きたい

この3台のうち、私が使いたいのは3台目のEXILIMなのだが、なんとも悩ましい問題があるのだ。 

上の写真の左上に注目して欲しい。拡大するとこんな感じ。

嬉しすぎて乾く前に触れてしまったのでちょっと滲んでいる。私のバカ

なんと!某バンドに頂いたサインがあるのだ。

誰だよこんなとこにサインさせたの!…はい、自分です。
当時の私は今以上にライブ大好き、休みの大半はライブに充てるというライブ三昧の生活をしていた。そんな中、予期せず大ファンのバンドにサインしてもらえる僥倖を得たのだが、なぜあえてカメラだったのか。なぜならこの時サインしてもらえるようなものは一切持参していなかったから。ライブハウスでは小さいポーチ位しか持っていない。紙はおろか、財布すら持っていなかった。バッグは真っ黒(ペンも黒)、服はといえばライブ直後でTシャツはびしょびしょ、さすがに大好きなバンドに汗臭いTシャツを差し出すのは乙女(当時)の恥じらいが全却下した。黒Tだし脱げないし。

目の前にはペンを持参したフロントマン本人、あとはサインを書くスペースさえあれば…!という状況で、慌てて差し出したのがこのカメラだった。大混雑で一瞬のチャンスを逃せば後がない状況下、サインしてと言われたご本人も「え、これにサインしちゃっていいの…!」と若干驚き&ためらっていたが、そこは勢いよく”いいよいいよ!もう使わないで大事に飾るから!”と大見栄を切ったあの頃の愚かな私。後悔先に立たずである。

当時の私は微塵も後悔せず、それ以降は後生大事に自室のお宝スペースに展示していた。現在は展示こそしていないが、”お宝箱”にほかの宝物と一緒に大切に保管している。
後悔はしていない、いないのだけれど。
まさかこんなにカメラにハマる日が来ようとは、そしてこんなにオールドコンデジが流行る日が来ようとは。その時の私は知る由もない。

そんなこんなで現在、このカメラを使っちゃおうかな、いやいやサインが消えたら困るでしょ、と脳内で私とワタシがせめぎあっているのである。
本日時点ではサインを保護したいワタシが優勢で、カバンの中には第2候補のCyber-shotを忍ばせている。愛するPEN Liteはといえば、お家でお留守番。毎日持ち運ぶには大きすぎるのだ。かわいいけど。
脳内の攻防戦は続いているので、そのうち”カメラ使いたい”派の私が勝利する日が来るのかもしれない。こうご期待である。

ちなみに、コンデジ復活に際して記録媒体を新たに購入しようと思ったのだが…メモリースティックProDuoって、今手に入れにくいんですね。
さらにHGと記載されたメモリースティックはあるみたいですが、なんか高いし互換性があるかも怪しいし…ゲームをやる方は使っている方もいるようだけれど、カメラはSDカードが主流になっているようす。あとは当時のメモリースティックを中古で販売しているところが多い…時代を感じる。
仕方ないので手持ちのカードのデータを消しつつ使うことに。
データを見返してみると、出るわ出るわ、懐かしの写真たち。当時のライブ記録、海外旅行の記録がわんさか。KISSの日本公演がばっちり収められていました。
すでにPCにデータ移行はしていたはずだけれど、心配なのでもう一度確認してから消去しよ…。
カメラマンの皆さんは撮りまくった写真をどう管理しているんだろう。管理が出来ずにデータだけ鬼のようにたまっていくので、いいアイデアある方はそっと教えてくださるとうれしいです。10年超(いや20年か)のデータ、サクッと片づける魔法があればな…。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集