オリンパスカメラへの愛をぶちまける:100年に1度の謳い文句に唆されてうっかり魚眼レンズをポチる
今回は全然オリンパスカメラに触れていないけれど、私はオリンパスカメラで星空撮影をするのが大好きなので、つまりそういうことです。
みなさんは、間もなく彗星が見られるかもしれないことをご存じだろうか。
その名も【紫金山・アトラス彗星】。2023年に中国と南アフリカの2か所で発見された彗星なんだそう。過去100年の中で最も明るくなるかも、と期待されているこの彗星だが、現在は南半球で観測されている模様。間もなく北半球でも観測のチャンスが巡ってくるらしい…という情報を耳にして、黙っちゃいられないのが”星空撮影愛好家”なのである。
私の記憶にある大彗星といえば、1980年代に日本へ大接近すると話題になり一大ブームとなったハレー彗星くらい。この時も予想されたほどの観測は叶わなかったようだ。
そもそも、彗星というのは観測が非常に難しいんだそうだ。あらゆる条件で観測ができなかったり、彗星自体が崩壊してしまうこともあるらしい。今回も7月ごろに崩壊するのでは、とニュースになったようだが、9月末時点では無事観測出来ている様子で嬉しい限りだ。9月27日深夜にはこの水星が太陽に最も近づくことで観測が非常に困難となるらしい(そしてここで崩壊の危機がやってくるらしい)が、その後10月中旬にかけて、日没後に観測のチャンスがやってくる、しかもうまく崩壊を免れれば、その後彗星は明るさを増し、”100年に1度”級の明るさとなる可能性があるとのこと。
…さあ、これを知って、お尻がムズムズソワソワせずにいられるだろうか。
「100年(一生)に1度」
「崩壊の危機」
「観測が難しい(即ち撮影はもっと難しい)」
「期間限定」
キラーワード目白押し、誘惑のオンパレードである。
さらに、星の話題は世の中を席巻するほどバズらないのが良い。世間のメインストリームからやや外れたところで静かに盛り上がるこの”ひそかなお祭りムード”にまんまと取り込まれてしまった。
さっそく夏の流れ星撮影を振り返って反省点を洗い出してみた。
流れ星撮影時。肉眼では飽きるほど流れ星が確認できたものの、撮影となると話は別。流れ星はカメラを設置した方向に流れるとは限らない。運よくカメラを設置した方角に流れたとして、レンズの画角からはみ出てしまえばこれまた撮影失敗。広角レンズを使っても撮影できる範囲は限られ、空の、宇宙の広さを思い知ったのだった。もう一点、当たり前だが、写真に収めようとするならば星が流れたタイミングでシャッターを押さなければならない。前回はシャッターチャンスを逃さないよう、シャッターを自動設定にして3~4時間撮影を続けた。それで撮影できた流れ星は1つか2つ…という難易度の高さだったのである。この反省から、
「空をなるべく広くキャプチャーできるレンズがあればよいのでは」
という結論に至った(安易)。
そこで真っ先にググったのは魚眼レンズ。こんなの。
もともと星空撮影に欲しいなー、とチラ見はしていたのだが、敬愛するOMSYSTEMさまのZuikoレンズはいかんせん高額(そして高機能)。しかしご存じの方も多いと思うが、魚眼レンズは”欲しい人は欲しいけど、いらない人はいらないよね”な、お好みに大きく左右されるレンズとして有名なのである。そんな訳で、長いこと手を出せずにいたのだ。だけど彗星がくるし、ええい、ままよ!と勢いでポチッちゃおうかな…とはならないのがZuikoレンズ。なにせ高額(2度目)。さすがに庶民が衝動買いするにはややためらう価格なのだ。
てなわけでほかにもいい魚眼レンズないかな…と検索しまくり、今回初めてZuikoレンズ以外に手を出した。私が購入したのはこちら。みんな大好き、
銘匠光学 TT Artisan 7.5mm F2 C Fisheye
である。
友人が同ブランドのレンズを使用しており、お値段以上だなぁと感心したことがあるので、思い切ってこちらをチョイス。なんてったってお値段2万5千円(変動あり)。Zuikoレンズは定価15万円+αである。試しに使ってみるには惜しくない出費だし、使ってみていい感じならそれこそ大優勝である。
このレンズ、f2.0、7.5㎜で明るく、星空撮影にもばっちり対応。ググった作例にも素晴らしい星空写真がたくさん。期待大のレンズだ。週末には納品されるようなので、週末のお出かけにぜひ携行しようと思う。
秋の花々をダイナミックに撮ろうかな、天の川もいいよね、いやいややっぱり彗星でしょう!と、今からワクワクが止まらない。初めてのZuikoレンズ以外のレンズ。レンズの使用感なんかも楽しみ。そしてきっと多分近いうちに”Zuikoレンズ愛”をぶちまけることになるのだろうと思う。
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