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トワイライト・ウォリアーズを観た後に聴きたい音楽~九龍城塞ノ圓城 Twilight of the Warriors : Walled In

九龍城塞之圓城には数々の名曲が使われている。
映画の舞台となっている80年代は日本の芸能や日本製品が高級品として持てはやされ、人気を博していた。また日本で人気のある曲は広東語でカバーされ、香港でもヒットを記録した。

80年代は日本がイケイケのバブルまっしぐら時代。香港は経済発展の中1984年の中英共同声明を受け、中国返還に向けて舵を切ったところ。混沌と不安が国全体を覆いつつある頃。そんな時代を象徴するイケイケの曲が映画を彩る。

まずは冒頭で使用された荻野目洋子の「ダンシングヒーロー」のカバー曲、陳慧嫻の「跳舞街」。イントロを聞いただけで思わずテンションがあがってしまい、映画館の暗闇の中、思わず声が出そうになった。

荻野目ちゃんバージョン。かわいい。

香港バージョン。こちらもかわいい。


続いて後半の王九絶好調時代。
九龍城に乗り込んだ王九が歌うモニカがいかにもジャイアン風でたまらない。吉川晃司もビックリである。

王九のモニカ。繊細さゼロで清々しい。
これはこれで好き。

香港では一世を風靡した稀代のスター、レスリー・チャンがカバーした。映画の中で予期せずレスリーに再開できて感激。しかし王九のダミ声がそれを邪魔する(笑)。

レスリー版のモニカ。かわいかったなぁ。
こちらも吉川感はあまりない。


そして最後に、この名曲。
映画の最後は夕景と啓徳空港へ向かい九龍城の上空をかすめるように飛ぶ飛行機が笠利、その後に無人のセットの写真が流れる。その数分のノスタルジーを彩る澄んだ歌声が胸をぎゅっと締め付ける。映画の雰囲気によくマッチした名曲だ。映画を見ていないときでもこの曲を聴くだけで一気に九龍城の屋根の上にいる気分。MVも香港映画風で美しい。Yoyo Shamさんの声が透き通るようで好きだ。


九龍城の4人衆とともに曲を楽しみたい方はこちら。静止画のようです。

良い映画に良い曲は付き物だが、この映画にもちゃんと名曲が使用されている。やはり映画と音楽は切り離して考えることはできない。音楽が脳内でイメージを膨らませる手伝いをしてくれるし、映画を見ていなくても曲が記憶を呼び覚ましてくれる。音楽っていいもんですね。

ああ、これを書いていたらまた映画が観たくなってきた。

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