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香港旅行記:素敵すぎる香港映画館のVIPルームで念願の作品を鑑賞する


(※ポスター画像は公式から拝借しています。)
今年2度目の香港は、香港初訪問の友人を伴っての旅。
我々の共通点は”香港映画が好き”ということ。
香港へ行こう!となった訳も、そもそもは香港で5月に公開された映画について友人に話したことがきっかけだった。

観たい映画:The Twilight Of The Warriors (原題:九龍城寨之圍城)

鑑賞後にこのポスターを見返すといろいろな感情が溢れてくる

5月の公開以降、香港国内でモンスターヒットを記録したアクション映画だ。この映画の特徴は派手なアクション、そして何よりあの【九龍城塞】の再現度の高さだ。1993年に閉鎖となった悪名高き大巣窟、九龍城塞を舞台としたギャングの抗争を描いたアクション映画なのだ。
古き良き香港、香港映画やアクションを愛する人ならば、このビジュアルにグッと来ない訳がない。かく言う私もこの映画のポスターを目にしたとたん、ハートを射抜かれてしまったのだ。
友人にこんな映画があるよ、と話をしているうちに、香港行きたいね、行っちゃおうか、ということになった。

せっかく香港に行くなら前述の映画も出来れば見たい…と、こまめに現地映画館のチケットサイトを見ていた。公開から2か月ほどは、どの映画館でも他の映画を上映する隙がないほどの回数で上映されていたが、香港行を決めた8月になると見るたびに上演終了の映画館が増え、9月に入ると上映館はついに2館だけとなった。かの九龍城塞跡地にほど近い九龍塘にある映画館と尖沙咀にある映画館でそれぞれ1日に1回のみ上映とのことで、香港行きの一週間前は毎日チケットサイトを確認するのが日課になった(香港の映画館サイトは2日先までしか予定が見られなかった!)。旅行スケジュールの都合もあり、せっかくなら九龍城の跡地に近い九龍塘でにあるGrand Festival Cinemaで観よう、ということになった。

香港映画鑑賞事情

香港の映画館検索おすすめサイト

今回はこのサイトを利用した。
香港エリアの映画館を一気に検索できるし、料金比較もしやすい。映画館のHPに行かずとも、たいがいの情報は手に入る。混雑情報というか、チケット残数の情報もわかって選びやすい。

鑑賞日のチケット価格をみるとなんと220HKD、日本円にして約4,400円。香港の一般的な映画料金は110HKD前後、また平日は最安で60HKDくらいの日もあるので(日本でいうところのレディースデー的な割引日があるらしい)、やや高い価格設定だ。そして上映館をみると、”Festival Suite”との記載がある。スイートということはちょっといい感じのシアターなのかな?と思いホームページを検索したが、この映画館のHPが信じられないほど重い(または他の理由)ため開かない。きっとカップルシート的な奴だろう、と踏んで映画館へ向かった。

九龍塘 いざGrand Festival Cinemaへ

映画館の自動券売機でチケットを購入し、時間になるのを待つ。入場するとエスカレーターに立つスタッフさんに”ドリンクはどこで買えますか?”と聞くと、フードとドリンクのセットが書かれたプリントを渡され、上のフロアに行ってね、と言われた。ああ、セットがお得キャンペーンでもしてるのね、と思いながら上の階へ行くとエスカレーターの降り口に別のスタッフさんが待っている。そのままスルーしようとしたら声を掛けられ、ついてきてといわれた。”???”と思いながらさらに上の階に連れていかれると、明らかに他の階とは違う落ち着いた雰囲気。スタッフさんがシアターの説明を始めて我々は大いに驚いた。

これがFestival Suiteだ!

シアター内は小ぶりながら基本的な設備(スクリーンや音響など)を標準装備しつつ、18席のみの限定席で、全席フルリクライニングの独立ソファにテーブルがついている。さらにVIPルーム利用者専用の化粧室を完備。先ほど配られたチラシはチケットだったようで、ホットドックのセットかポップコーンとナチョスのセットと水が選べる仕組み。そしてこのセットはスタッフさんが席まで運んで来てくれる(!!)。客は巨大ソファに寝そべってただ待つだけ。なんという貴族シアターなのか! 


フルリクライニングでのんびり

さらにこの日は入場者が我々だけのため実質貸し切りであった…こんな贅沢が許されるなんて。

こうして我々はVIPシアターを貸し切り、夢のような環境で思う存分映画を楽しんだ。なにせ貸し切り、のんびりし放題、しゃべり放題、叫び放題の泣き放題である。我々は終始映画のストーリーについてお互いに確認し、たまに通訳などしながらパジャマパーティー気分で盛り上がった。

スタッフさんが運んできてくれたおやつ。ホットドッグも選べる
ポップコーンにナチョス。どちらもフルサイズで食べきれない

朝食を食べた直後に映画館入りした我々は同時に
(早く言ってくれれば朝ごはん食べなかったのに・・・)
と思ったが、時すでに遅し。映画をみつつ必死にポッポコーンを頬張り、ナチョスを飲み下しつつ(結局食べきれなかった)、念願の話題作を堪能したのであった。

映画好きの夢(私バージョン)

映画好きの皆さんにはそれぞれ、好みの映画鑑賞環境があると思う。
私の場合はこんな感じ
・大画面
・椅子がふかふか
・寝そべれる
・音響が充実
・周囲に騒音がない(うるさい人がいない)
・プライバシーがある(これが映画館では不可能)

つまり、映画館みたいな超豪華施設を備えた家が必要なのだ(爆)。
まあ、そんな環境なかなか得られない訳ですが。
そんな夢のような環境をうっかり手に入れてしまった我々は、旅行初日午前にして早くも旅のハイライトを迎え、有頂天で(そしておなか一杯になりながら)ランチへと出かけたのであった。





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