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国際結婚は、リスク分散になる?
私のパートナーはスイス人です。
相手はスイスフラン、私は日本円で主に収入を得ています。
結婚当初は日本円が今よりずっと強く、相手の収入や国籍に目がくらんで結婚したわけではありません。結婚当時1フラン≒84円だったのが、2025年現在は1フラン≒175円と、スイスフランの対円価値が2倍に!(日本円の対スイスフラン価値は半減)なりました。
しかし、昨今のスイスフランの高騰、日本円の下落、先の見えない日本の年金制度を前にして、相手がスイス人でよかったかも?と思う機会が増えました。
理由1 海外での生活費
1年の半分以上を海外で暮らしており、日本円口座から引き落とされるクレジットカードで支払いをしていたら、感覚的に少し前までの2倍の請求がきます(泣)。1ドル=100円の感覚が抜けないのだと思います。一方、パートナーが保持するスイスフランの貨幣価値は上がる一方なので、スイスフランで生活している限りにおいては、生活に支障がありません(ほっ)。
理由2 年金
20年ほどフリーランスでお仕事をしており、個人年金しか納めていない私は、漏れずに支払い続けていても、将来いただいけるのは6万円/月。スイスも日本同様に少子化が進んでいるものの、移民の受け入れが多く人口は増加傾向にあり、年金制度も日本ほど崩壊しないことが想像できます。仮に、このまま日本円-スイスフランの貨幣価値が維持されるとしたら、パートナーのスイスフラン年金で、日本で生活すれば生きていけそうです。
参考情報1 人口予測の比較
上が日本、下がスイスです。このままでは2100年には日本人は限りなくゼロに近づいてしまいます。
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一方で、スイスは、900万人程度で安定する見込みです。
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参考情報2 特殊出生率比較(2022年)
特殊出生率とは、女性が一生の間に出産する子どもの平均人数です。
日本もスイスも少ないですね。
日本:1.26人
スイス:1.39人
出典:Global Note
参考情報3 移民率(全人口に対する移民の割合、2020年現在)
移民の受け入れ率は大きく異なります。この違いが、人口予測に反映されています。
日本 2.19%で133位
スイス 28.79%で世界19位
出典:世界経済のネタ帳
結論 国際結婚はリスクヘッジになる?
ここまでにあげた情報を元に、国際結婚はリスクヘッジなのか?という問いに応えると、私の場合は、結果的にリスクヘッジになった、と言えるでしょうか。しかし、結婚生活が続くかどうかは誰も保証してくれませんし、通貨価値も変動します。また国際結婚といっても、国籍によってとるリスクは異なりますね。
今回は、金銭面だけに焦点を充てましたが、政治的なリスクも検討する必要があります。
とは言え、パートナー選びは打算的に行うものでもありませんし、結婚してから、自分と相手の国籍を考え、とるべきリスクヘッジを検討するのが正解でしょうか。
更にいうと、結婚は生涯保証されたものでもないですし、自分1人で食べていけるように腕を磨き続けることが一番のリスクヘッジと言えそうです。
おわり