イケイケどんどん:詐欺師の栄光と転落の始まり

16歳から詐欺に関わり、1ヶ月目で月収100万円を超えた僕。
そのお金で新宿の伊勢丹で買い物をし、17歳で歌舞伎町のキャバクラに出入り。
なんでもできる」「僕は何者にもなれる」と、完全にイケイケどんどんだった。

そんなある日、新宿の箱(事務所)の下に報道陣が押し寄せた。
僕たちは裏の非常階段から逃げ、近くのカラオケ屋に避難することに。
その後、自宅待機を命じられ、数日後には新橋に新たな事務所が設立。
今度は「社債」を売り始めた。

社債は、企業が資金調達のために発行する債券。
僕たちは未公開株詐欺と同じように、
「○○社の社債を当社が3倍の価格で買取ります」と勧誘する「劇場型詐欺」を展開。

未公開株、社債、ファンド、会員権…
売れるものは何でも売り、詐欺を続けていた。

詐欺だと気づいたときには、甘い蜜にやられて戻れなくなっていた。

初の逮捕

途中から僕は「受け子」も始め、直接お客に会い、お金を受け取ることも増えた。
17歳で1回の受け取りで500~600万円を手にしたこともある。

そんなある日、駅でお客を待っていると4~5人の私服刑事に囲まれ、その場で捕まった。
留置所に入れられ、毎日取り調べを受ける日々。
弁護士には「黙秘してください」と言われたが、黙秘する方が怪しまれると思い、
架空の上司を作り上げ、
「上司に言われて商品の説明だけしに来た。お金を受け取るつもりはなかった」
という話をあたかも本当のように語った。

その結果、証拠不十分20日で釈放
弁護士にも石原さんにも褒められ、嬉しかった。

その後も六本木、恵比寿と事務所を転々としながら詐欺を続け、
19歳でついに独立して詐欺を始めた。

つづく。

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