現実
電車で隣の人のスマホがふと目に入る。どうやら男性専用で、モテることを狙いとした有料セミナーで、同じ境遇の人たちでやりとりしあっているようだ。facebookやTwitterとも似ているコミュニティーサイトの画面で、男性は真剣にみている。
ある人は、今週のデート報告をしている。写真と共に、振り返りが書いてある。
次回はバックトラッキングを意識したい、と。
果たして彼に今必要なのは本当にそれだろうか。
バックトラッキングとはおうむ返しのようにすることで、会話を温かくするものであるようだ。だか、それをすれば彼女はできるのか?しないよりはしたほうが良いだろう。でもそれは十分条件であるが必要条件ではない。
結局のところ、与えられた顔であり、体格であり、髪型だと思う。外見が基準を満たさないことには、何をしたって恋人の俎上にはのらないとおもう。
ざんねんだ。でもそれが現実。受け入れるかどうかだけなのだ。
そんな不毛な時間は無駄だ。1人の生活に腹をきめて、その暮らしをどう満たしていくかにかかっていると思う。
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