スマホ写真でいいんじゃないかと思い始める
いま使っているスマホがモトローラの moto g31 なのですが、最近、こればっかりで写真を撮っています。
一眼は、OM SYSTEM の E-M10 を持っていますが、持ち出すことはめっきり減りました。
moto g31 で撮った写真をインスタにアップしても、結構、沢山いいねをもらえるし、一眼で撮った写真よりいいねが付きやすい気さえしています。
スマホでいいんじゃないかと思える理由
メリハリがあるように感じる
色がイメージに近い
いつも持っている
その他(HDRが使いやすい、など)
などがその理由かなと思っているところです。
1. メリハリがあるように感じる
ぱっと見のクリアさを感じるのですね。
なんでもそうなんですが、高級なものほど端正で微妙で味が薄いっていうところ、ありますよね。
例えば僕はコシヒカリが美味しいとはあまり感じなくて、地元の兵庫米の方が美味しいなと思います。まあ兵庫米はそれなりにいい米ですが。
フィルムでもそうで、昔使ってたコダックの「ダイナハイカラー」は安いフィルムでしたが、発色が良くインパクトがありました。
フジの「トレビ」も、安いフィルムでしたが、独特のクリア感があったのを覚えています。
好きな感じの画質っていうのは、手頃に手に入る範囲にあるんですよね。
2. 色がイメージに近い
リアルかどうか分からないけれど、色がイメージに近いんですよ。moto g31 は特に。
例えば「空」や「木々の緑」など、面積の大きい、見慣れたものの色に不自然なところがないのです。
例えば iPhone はちょっと違います。空が実際より青味が強くて、キヤノンみたいな色。
一眼って、メーカーのカラーがあるんですよね。
それから、同じメーカーでも、プロ向けとそうでないもので味付けが違ったりして。
なので、イメージに近いというより、クセがあるんです。
例えば、OM SYSTEM のレンズ 12-40mm f2.8 PRO などは、僕の持ってる個体がそうなのかも知れませんが、色がなんか、クセがあって、なかなか好きになれないのです。メリハリがあるようで無いような。微妙なノイズ感があって、生動感が乏しく感じられます。
3. いつも持ってる
これって、最強ですよね。
ベストなタイミングに、なぜかある(笑)
スマホで日常的に撮り始めてから、カメラは持ち出しにくくなりました。
いつも持ってるスマホで撮って、みんなが喜んでくれるし、あえてそこで重たいカメラを引っ張り出す特別な理由が無いのです。
日常使いに何も不便がない
上記のようなことで、僕のように印刷はやらない、Webだけの日常使いには、何も不便がないし、逆にいい面が魅力的なんです。
その魅力の部分を覆ってしまうほどのデメリットもありませんし。
スマホという武器が優秀なのだ
世界の旬のメーカーがこぞって毎年毎年、商品を出してくるスマホなので、そこにかけるパワーってすごいのだと思います。
それに、光学系がカメラほどリッチなものが持てないから、始めから画像処理でなんでもやってしまおうという方向性があるんですよね。
だから周辺歪曲もほとんど感じないし。
レンズメーカーが何層もレンズを重ねて歪曲を無くそうとして、馬鹿でかいレンズが出来るのですが、それと同様の結果を、スマホが出してしまうわけです。
作品づくりもスマホでいいんじゃね?
こないだから、自分の写真の写真集(本)を作ろうと考えていて、どうせB4、A5ぐらいのサイズのものだし、そんなに解像度も精細度もなくていいから、スマホでもいいんじゃないかって思い始めているのです。
インスタでウケる絵なら、印刷してもぱっと見は一緒じゃないかと。
写真作品の良さって、必ずしも画質や精細度ではないじゃないですか。
見た瞬間に感じるものが提供できたら、それでいいんですよね。
写真展とか行って、自分の体より大きな作品を見ることがありますが、流石にそれは、細部がちゃんと写っている方がいいかも知れない。特に風景写真はね。
それでも森山大道さんの作品を見たときは、GRの写真で、別に高精細でもない画像がものすごく大きくプリントされていて、それがダメだって言う人はいないでしょう?普通は、離れて見るものですし。
(美術作品みたいに寄りまくって虫眼鏡で見るような人もいるかもしれませんが、それは作者は想定していないでしょう)
なんでもいいんですよ
今は若い写真家にもフィルムが流行ってて、わざとボヤーんとした画像を「かっこいい!」とか言ってるわけです。ピンホールでもいけそう。
だから、写真作品なんて、なんでもいいんですよ。
スマホなんて、昔のフィルムカメラと比べたら、とんでもなく美しい画像です。それが印刷に耐えないはずもありません。
一眼と比較してどうこう言ってること自体が、ナンセンスな気もします。