【2024シティリーグS2】竜の秘宝に導かれて(レジドラゴチェリムの使い方&大会簡易レポ)
こんにちは、Explorerです。
今回は、2024シティリーグS2(E-Gレギュ)で使用し、ベスト4の成績を残したレジドラゴチェリムデッキについて、簡単に解説をします。
今回は深く考察できておらず、練習メンバーも「なんで勝てたの?」と首をかしげている状態ですので、浅い内容になりますがご容赦下さい。
※ご質問は本noteにコメント下さい!(noteにまとまっていた方が、後から参照しやすいと思うので……)
※本文中のデッキ・カード画像は、ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイト(https://www.pokemon-card.com/)から引用しています。
第1章 レジドラゴチェリムってどんなデッキ?
(1)レジドラゴチェリムの歴史
レジドラゴチェリムというデッキは、実は古くから存在するデッキで、Eマークの比較的初期から実在します(拡張パック「蒼空ストリーム」でレジドラゴ(s7R)が登場した段階で、デッキの基本パーツは揃っています)。
また、ポケモンカード公式が認知しているデザイナーズコンボでもあり、スタートデッキ100のNo.13はレジドラゴチェリムが主軸のデッキです。
このように、息の長いデッキではありますが、毎ターン、レジドラゴとエネルギーを3枚集めることの難しさから、活躍する機会が少ないデッキでもありました。
ですが、大地の器とスーパーエネルギー回収の登場によって、継続的にエネルギーを揃えやすくなり、弱点を克服しました。また、カウンターキャッチャーとワザマシン「かじばのいっぱつ」という必殺兵器を搭載できるようになったことで、環境デッキとも渡り合う力を手に入れました。
(2)デッキコンセプト
このデッキは非常にシンプルで、レジドラゴ2種を中心とした、サイドを1枚しか取られないアタッカー6体で戦うデッキです。ワザを使うためには、基本的にエネルギーが3枚必要なため、チェリムの特性「はるらんまん」でエネルギーを加速していきます。
ルール持ちポケモンがメインのデッキと戦う時は、常にサイドを2-2交換していくため、常にシーソーゲームになります。
自身のリソース管理と並行して、
サイドを1枚ずつしか取られないことを活かし、ナンジャモやツツジで相手を妨害しながら戦う
カウンターキャッチャーを駆使して、自分の取得サイドが偶数になるように立ち回る
レジドラゴ(s7R)のワザ「ドラゴンエナジー」か、ワザマシン「かじばのいっぱつ」で、ワンパンするターンを作る
といった工夫をする必要があります。
非ルールポケモンがメインのデッキと戦う時は、継続してアタッカーを作り、サイドを先制して戦います。特に、対ロスト系統の際は、マナフィ・ジラーチでベンチを守りながら、レジドラゴ(s10P)のHP130という耐久力を押し付けて逃げ切りを目指します。
(3)デッキ選択の理由とレジドラゴ(s10P)の魅力について
カウンターキャッチャーやワザマシン「かじばのいっぱつ」の登場によって、非ルールポケモンが活躍しやすい環境になっており、これらのカードを用いたデッキを使いたいと考えていました。そこで白羽の矢が立ったのが、レジドラゴ(s10P)です。
・非ルールのたねポケモンの中では優秀な耐久力であるHP130
・大体のポケモンを2パンで倒すことができる「きょだいなキバ」の160打点
・バトル場限定だが、手札が4枚になるまでドローするという、ドロー補助として最適な特性「りゅうのひほう」
攻防ドローと、バランスの良い能力を持ち、私が好きなカードの1枚です。
このカードは、レジバレットに組み込んでも活躍するのですが、レジドラゴ以外のレジ系ポケモンが弱点を突けず、打点が足りない環境になりつつあったため、今回はレジバレットではなく、レジドラゴチェリムを選択することになりました。
第2章 レジドラゴチェリムの回し方
(1)序盤
チェリムが立たないと話にならないため、1〜2ターン目は、チェリムを立てることとエネルギー3枚(草2枚、炎1枚)を集めることを目指します。
先攻で手札にチェリンボに繋がるカードがない場合でも、諦めずに手札を減らし、りゅうのひほうのドローにかけましょう。
また、エネルギーを3枚集めるのが意外と難しく、せっかくチェリムが立ったのにエネルギーを貼れず、攻撃できないことがあります。よくあるパターンとしては、2ターン目の手札に博士の研究と大地の器があり、そのまま博士を使った結果、チェリムは引けたがエネルギーを引けなかったというものがあります。このような場合は、あえて先に大地の器を使い、トラッシュにエネルギーを置いておくプレイングが有効です。そうすることで、スーパーエネルギー回収が当たり札になるだけでなく、山札からエネルギーが抜けることでチェリムや大地の器を引く確率が若干上がるため、結果的にエネルギー3枚にたどり着きやすくなります。ただし、残りのスーパーエネルギー回収の枚数には注意しましょう。
(2)中盤
3〜4ターン目は、常に3エネがついたアタッカーを2体用意し、相手の手札干渉やチェリムを倒されても問題ない盤面を作っていくことを目指します。注意が必要なのは、草エネルギーと異なり、炎エネルギーは1ターンに1枚しかつけられない点です。そのターンに攻撃するレジドラゴに炎エネルギーを貼った場合は、後続のレジドラゴに草エネルギーを2枚貼るだけでも及第点ですので、プレイエラーがないようにしましょう。逆に、手貼り権が余った場合(1ターン目に炎エネルギーを手貼りできた時や、カイロスが攻撃する時等)はかがやくリザードンにエネルギーをつけておくと良いでしょう(相手の残りサイドが3枚のタイミングから攻撃できるようになり、相手へのプレッシャーになります)。
なお、迂闊に場のポケモンにエネルギーを貼りすぎてしまうと、チェリムをバトル場に縛られて負けることがあります。そのため、場に残すエネルギーの枚数は6-7枚にしましょう。
(3)終盤
5-7ターン目は、相手の手札干渉対策として、レジドラゴ(s10P)が場に1体以上残るようにしながら戦います。相手が非ルール主軸の時、もしくはルール持ち主軸だが、正面を攻撃するだけで押し切れる時はひたすら攻撃します。
相手がルール持ちポケモン主軸で、倒しきれなさそうな時は、1枚目のカウンターキャッチャーで自分の残りサイドを2枚にします。その後、相手の残りサイドが1枚のタイミングで2枚目のカウンターキャッチャーから手負いのルール持ちを倒すか、ワザマシン「かじばのいっぱつ」を使ってルール持ちをワンパンし、逆転することを狙います。
第3章 採用カードについて
今回使用したデッキの中から、特徴的なカード・配分に絞って紹介していきます。
(1)レジドラゴ2種
デッキの軸となるs10Pを3枚、ルール持ちのたねポケモンをワンパンできるs7Rを1枚採用。
(2)カイロス
対リザードンexの必殺兵器。それだけでなく、サイド劣勢時の180打点と、s10Pレジドラゴの160打点の相性が良いこともあり、1枚採用。このカードについては、Absolem TCG - Cup #10で準優勝したSzynkowice氏のレシピからヒントを得ました。(参考:https://play.limitlesstcg.com/tournament/6584c7a8656057285e0d6e7d/player/szynkowice)
(3)チェリンボ・チェリム
デッキの主軸のため、素引きしやすさやサイド落ちケアのため、3-3で採用。
(4)ハイパーボール・ネストボール・レベルボール・ボウルタウン
1ターン目に絶対にチェリンボを出さないといけないが、他のカードにも枠を割く必要があったため、ギリギリの合計11枚採用。それぞれのカードにメリデメがあるが、りゅうのひほうとの兼ね合いで、3-3-3-2の採用が最も扱いやすかった。ボールをさらに増やすとしたら、ハイパーボールかネストボールの4枚目で悩みそう。
(5)スーパーエネルギー回収
がっつり4枚採用。りゅうのひほうとの相性が良く、非常に使いやすいです。
(6)博士の研究・ナンジャモ・ツツジ・ポケギア3.0
序盤から博士の研究で積極的にドローしたいが、カウンターキャッチャーやスーパーエネルギー回収といったリソースを温存したい場面もあったため、博士とナンジャモは3枚ずつ採用。りゅうのひほうとの兼ね合いや、サポートを柔軟に打ち分けたい事情から、サポートの現物ではなく、あえてポケギア3.0を2枚採用した。また、このデッキは終盤も大量の手札を必要とするため、終盤に自身の手札を増やしながら手札干渉できるツツジを2枚採用としました。
(7)基本草エネルギー・基本炎エネルギー
エネルギーが2枚サイド落ちしても、アタッカーを2体立てられるよう、6-3で採用しました(炎が2枚落ちても、レジドラゴ+カイロスの組み合わせで2体アタッカーを作れます)。
第4章 デッキ相性
メジャーなデッキとの相性を書いていきます。
(1)対リザードンex
カイロスでワンパンできるターンを作れるため、微有利。サイドを2-2-2、もしくは1-2-1-2で取ることを意識すると勝てます。
(2)対ロストギラティナ
レジドラゴ(s10P)がウッウやヤミラミとサイドを1-2交換できるため、微有利。レジドラゴ(s7R)でギラティナVをワンパンする場合、カウンターでドラゴンエナジーの打点が下がり、場に残ると後続に支障が出る場合があるため、その点は注意。
(3)対サーナイトex
互いに順当に回り、先にサーナイトにサイドを取られるとサイドレースを巻き返せないため不利。最後にサーナイトexに無償降臨されるとサイドを取り切れなくなるのも✕。
(4)対ミライドンex
テツノカイナex+サンダーのコンボで、レジドラゴをワンパンしながらサイドを2枚取られるが、レジドラゴ(s7R)やかがやくリザードンでカウンターできるため五分。勇気のおまもり持ちテツノカイナが後攻1ターン目で出てくるとキツイが、ロストスイーパーを採用しているため、勝ち筋はある。
(5)対ロストバレット
レジドラゴ(s10P)がウッウやヤミラミとサイドを1-2交換できるため、微有利。常にマナフィとジラーチを場に出すことと、すごいつりざおを温存することを意識したい。
(6)対トドロクツキ
レジドラゴ(s7R)のドラゴンエナジーでワンパンするターンを作りやすいため有利。かがやくゲッコウガとテツノカイナexにだけ注意。
(7)対サーフゴーパルキア
サーフゴーexをかがやくリザードンでワンパンできるため有利。サーフゴーパルキアにはいれかえ札がほとんどないため、後攻1ターン目にパルキアVがバトル場に居座った場合は、積極的にドラゴンエナジーを狙って行きたい。
キャンセルコロン+クロススイッチャー+月光手裏剣のコンボが搭載されているため、ポケストップを消しながら手札干渉をしかけていきたい。
(8)対ミュウゲノセクト
順当に回れば有利。ミュウへの最大のカウンターはレジ系統だと個人的には考えています。レジドラゴ(s10P)できょだいなキバを打ち続けると、ミュウ側がサイコジャンプで逃げ切れなくなるため勝てる。時間切れにだけ注意。
(9)対連撃ウーラインテ
チェリンボを狙撃されるため不利。インテレオンが2体立つ前に、チェリムが立つことを祈るしかない。チェリンボがヨガループを無効化できることだけが唯一の救いか。
(10)対ブジンエンテイ
テツノブジンexにチェリンボを飛ばされるため不利。チェリンボを2体同時に置いて、倒されないことを祈りましょう。
(11)対カビゴンLO
いれかえ札が少ないデッキのため不利。バトルポケモンがマナフィやジラーチでスタートしてしまうとまず勝てません。
第5章 大会でのマッチアップ
自主大会、及びシティリーグでのマッチアップを書いていきます。
(1)ミン吉CS
日時:1月6日(土)
会場:MINT吉祥寺店
参加者:32名
※先攻/後攻を忘れてしまったため、記載なしです。
予選
1回戦:リザードンピジョット 勝
⇒こちらのリソース管理ミスがあり、サイド1-2-2-2で戦わざるを得なくなるが、相手のリザードン3体目が立たず勝ち。
2回戦:ロストバレット(ゲッコウガトドロクツキ) 勝
⇒順当に殴り合いで勝利。
3回戦:トドロクツキパルキア 勝
⇒トドロクツキをドラゴンエナジーで返せたため勝ち。
4回戦:サーフゴーパルキア 勝
⇒お相手の事故で、サイド3枚先攻できたため勝ち。
決勝トーナメント
1回戦:リザードンピジョット 勝
⇒予選で掴んだコツを元に、リソース管理とサイドレースを意識して、順当に勝ち。
準決勝:ロストギラティナ 勝
⇒レジドラゴ(s10P)を押し付け続けて勝ち。
決勝戦:リザードンピジョット(BO3) 勝 負 勝
⇒初戦は順当に勝つも、2戦目はアタッカーが育つ前にチェリムを枯らされてしまい負け。最終戦は時間切れのため、どちらかのサイドが2枚以下になるまで続行。サイド1を先攻する展開だったため、サイド1-1-2で取るプランを目指して勝ち。
(2)シティリーグS2
日時:1月7日(日)
会場:BOOKOFF SUPER BAZAARノースポートモール店
参加者:59名
予選
1回戦:リザードンピジョット 後攻 勝
⇒序盤にスーパーエネルギー回収を使い切るも、すごいつりざおを大切に使って逃げ切り勝ち。
2回戦:トドロクツキカイナゲッコウガ 後攻 勝
⇒テツノカイナにマナフィを取られた返しに、すごいつりざおからマナフィを即復帰させつつ、テツノカイナをワンパン。その後、かがやくリザードンとレジドラゴ(s7R)の2体体制を作って勝ち。
余談ですが、対戦前に「レジバレットの記事を読みました!!」と言って頂けて嬉しかったです。
3回戦:サーナイト 後攻 勝
⇒サーナイト側は先攻2VIPパスからスタートし、2ターン目に攻撃されたため、負けを覚悟するも必死に追い縋る。最終盤、お相手に不運なプレイエラーがあり、サイドペナルティ1枚がついたことで逆転勝ち。
4回戦:雪道ミュウアギルダー 後攻 勝
⇒1ターン目にチェリンボを1体しか出せず、先攻2ターン目にチェリンボが倒される厳しい展開だったが、終盤にボスの指令とパワータブレットが不足し、サイコジャンプで逃げ切れなくなったため勝ち。
5回戦:ロストバレット(ヤミラミリザードン) 後攻 勝
⇒お相手事故で4ターン動けず、順当に勝ち。
決勝トーナメント
1回戦:ロストギラティナ 後攻 勝
⇒レジドラゴ(s7R)でスタートしてしまう、チェリンボを1体しか置けない等、厳しい展開からスタートするも、レジドラゴでぶちかますを4回打ち、ウッウを倒すところから反撃開始。なんとかサイド4-4まで持ち込んだところで時間切れに。お相手のプレイミスでギラティナVが攻撃できず、レジドラゴ(s10P)が押し切って勝利。
準決勝:ロストバレット(ヤミラミリザードン)(再戦) 先攻 負
⇒先攻1ターン目にチェリンボを置けない苦しい展開からスタート。お相手は後攻1ターン目から順当に攻撃してくる。その後も、エネルギーが揃わず先攻4ターン目から攻撃を開始し、必死に追い縋るも一手差で負け。
第6章 終わりに
今回勝ち上がることができたのは、以下の通り、運の要素が大きかったと感じています。
リザピジョとロスギラに傾き、比較的有利に戦える環境だったこと
対戦相手からすると、ほぼ初見のデッキであり、手の内がバレずに戦えたこと
単純な相手の引き運
一方、シティリーグでは事故気味の状態からでも捲り返したり、後1歩のところまで挽回するプレイングができていたため、練習の成果も実感できました。
レジドラゴチェリムというデッキは、非ルール主体であるが故の不安定さもありますが、使いこなせると非常に楽しいデッキです。
きちんと回せることが前提ですが、運が良ければそこそこ勝つこともできます。Eマークのレギュ落ちまで残り時間は僅かですが、気の向いた方はぜひ遊んでみて下さい。
最後になりますが、対戦頂いた皆様、大会運営の皆様、練習&調整にお付き合い頂いた皆様への感謝をもって、締めの言葉に代えさせて頂きます。