お笑いを音楽として見てみよう。
ある日ふと千鳥の漫才をDJソフトにかけてみると、BPM検出されて近いBPMの曲を色々同時に流してみるとバチッと合ったことがあるんですよ。
それが含まれたMixがこちらなんですけど
聞いてみてください、完全に合ってます。
その時に音楽とお笑いって似てね?
って事に気付きました。
そこで音楽の観点でお笑い(今回は漫才)を考察してみました。
その1 テンポ、リズム
漫才のテンポは皆さん大体聞いていて感じる所があると思います。その中にさらにビートがあります。
僕の中でツッコミはバスドラムの役割をするなと思います。ドッ、ツッ、カッのドッの部分です。逆にボケはその他の部分に値します。
ツッコミなのにドッになる部分はさておき、
基本的に僕達日本人は表でリズムをとります。
なのでこのバスドラムの音でリズムをとっているわけです。なのでツッコミの時に漫才のリズムを感じているという訳です。
たくさんボケた後に一つツッコミが入る事で締まりますしそこが次の小節の頭のバスドラムになるのです。
ミルクボーイが分かりやすい例で一つのボケに対して一つのツッコミをする。これを反復する。
もうこれはテクノだと思っています。
まさに千鳥も同じパターンでテクノと合うわけです。
そのツッコミの切れ味に比例しビートもタイトになります。
逆にスリムクラブはテンポが遅くツッコミも流すような感じです。これはアンビエントと言って良いぐらいビートレスです。雨音とかと一緒に聞くと良いかもしれません。
その2 サウンド
ランジャタイの漫才を見た時にダブステップだな
と思いました。
これは伊藤さんのバスド…ではなくツッコミが安定してるのに対し国崎さんのボケがハチャメチャでテンションが凄いです。
この国崎さんのボケが完全にシンセ音です。
しかもダブステップのワブルベースのような。
上記の通りボケやツッコミのテンションでサウンドが生まれる事もあります。
ハリウッドザコシショウも良いシンセ音ですよね。
その後のゴス! ゴス!が太いキックに聞こえた所で
次に行きます。
その3 コード進行、浮遊感
音楽においてコード進行は重要です。
漫才においてもそうです。
ドミナントからトニックにいくと安心感を得るようにボケに綺麗なツッコミが入るとスッキリします。
そこからまたサブドミナントが入ったりとボケが入ったりするんですね。
dimコードやaugコードなど変な角度のボケもツッコミという名のトニックによって綺麗に終わる事が出来る。
ここでツッコまない、あえてのっかる事で浮遊感が生まれます。コード進行もそうです。
まんじゅう大帝国やDr.ハインリッヒがここら辺かと感じています。
このギリギリの浮遊感が自分は好きだったりします。シュールの正体はこいつのような気もします。
以上色んな音楽知識でお笑いを見てみようという
需要がとても少ない記事となってしまいました。
伝わる人に楽しんで頂けたらと思います。
そんな自分もお笑いに詳しいわけではないですし
最近はネタ番組も見る機会が減ってしまいました。
色んな番組をまた探したいですね。
音楽もそうですが、
きょく は キー だけじゃないんで。
おあとがよろしいようで。
KenTa