「共通テスト国語」のオリジナル問題が面白かったことから「好きなことを仕事にする」を考察
学生時代国語は好きでしたか?私は好きでした。そして得意でした。少し前女性向け某匿名掲示板で「国語の授業で印象に残っている話」をメインとしているところをのぞきました。年代や地域によって教科書が異なるので、知らない作品もありましたが、知っている作品を思い返して、「ああ、国語の授業ってなんて興味深かったんだろう」と思ったものです。
得点源の国語
特別読書好きというわけではない子供時代でしたが、国語の成績は良かったです。もしかすると一番の得点源だったかも。満点取りにくいと言われる国語のテスト、中学で何度か100点取っていました。高校では超進学校に入学して燃え尽きたのか、全く勉強しなくなったのですが、それでも現代文は特に勉強しなくても点が取れていたので助かっていました。
この超進学校で仲良かった子は同じく高校で勉強サボって成績どん底でした。でも私立文系にある意味逃げた?私と違い、彼女は高3で国公立文系コースにして、地元有名国立大学目指していて、ほぼ合格出来るだろうという得点まで上げたすごい人。彼女も私同様国語がいちばんの得点源で、特に勉強しなくても点取れると言っていました。こういう人って結構いるんじゃないかと思います。
世界に入り込めた国語の授業
中学校の国語授業は内容濃かったと思います。印象的な小説も多かったですが、私が特に好きなのは詩歌とか俳句や川柳。日本語の美しさ、簡潔な表現に込められる深い世界。夏、静かな空間に鳴る鹿威しの音。そういうわびさびとでもいう世界がありありと感じられました。元々繊細なタイプ。気質でいうとHSS型HSP、その中のHSP気質で感じ取る。
そしてHSSって内より外に興味ありませんか。私は日本史より世界史が、国語より英語が、と自分にはないものに惹かれるたちで、授業でアーティスティックに没頭出来たのは国語なんですが、学生時代は新しく出会った英語という外国語の目新しさがまさって、文学を学ぶにしても国文学ではなく英文学にしました。フランス文学も興味あったのですが、志望大学にはなかったので。英語に感じていたのは文法的な面白さ。国語はまさに情景をありありと想像するより内部で深い没頭。
言葉を脳内でイメージ化する
加えて視聴覚どの感覚が特に鋭いかというテストをすると、私は目で見たものをイメージすることが得意と出ます。実際小説なら自分で描くマンガ絵でキャラを想像していることもあるので、そういう作品がマンガ化やアニメ化されたら、イメージの違いに驚きます。最近だとジャンププラスで連載中の「おいしいコーヒーの入れ方」シリーズ。あのマンガ描いている人とも、イラストレーターの挿絵とも違うかれんや勝利、丈やマスターらのキャラを勝手に思い描いておりました。
前職では入社後に知能テストみたいのを受けました。「ものの名前を10個出すので、何も使わずに記憶してみて下さい」という設問、多分その時一緒に受けた同期の中で私は一番思い出せたと思います。私はものの名前を言葉で聞いたら、頭でイメージ化してました。トマトなら赤い球体、キュウリなら緑の細長いもの、冷蔵庫なら白くて直方体、みたいに。そうやってイメージ化するのが私は得意のようです。
そして小学生時代からめちゃマンガは読んで来ました。大学生時代は名作と呼ばれる古典小説を読みあさりました。この時もキャラはマンガ絵で再生していたり、その物語の世界へどっぷりと浸りました。「赤と黒」なら美形のジュリアン・ソレル、そして彼の最期の姿とか。ここら辺の空想力は国語が得意かどうかに関連するのかは謎ですが、全く本を読まない人はやっぱり難しいだろうなと思います。
国語が苦手な人へ指導する
その後大学生アルバイトの家庭教師から始まり、卒業後もバイトから正社員まで塾講師の仕事をして来ました。私は大学で英語を学んでいたので、教えるのが得意なのは英語です。数学も中学校まではきちんと理解出来ていたのでそこまでは指導します。でも国語は基本避けていました。だってどうやって苦手な人に教えたらいいかわからないからです。なんとなく感覚で?解いたら正解になるので、そこをどう論理的に説明していくかわからない。文法や公式などがはっきりしている英語や数学の方が私は教えやすいです。
それでも小・中学生へ国語も指導はたまにしていました。ある夏高3女子がその時の成績よりかなり上の偏差値の有名大学(文系)を希望ということで入塾しました。正直英語と国語が壊滅的で、私立文系でその2科目苦手なら、もっと早くに塾に来てほしかったという状況です。逆に数学はかなり高い偏差値で、理系にいけるんじゃないかと思ったのですが、理科がダメとのこと。
私がその子の国語と英語を担当することに。正直高校の国語は他の科目より経験度が低いので、現国、古文、漢文と一から基礎参考書買い直して勉強しました。そしてやはり文法がある古文・漢文の方がまだ教えやすいのです。現国は有名な予備校講師の本とかたくさん買って読みましたけど、やっぱり難しい。
ガラッと変わる大学入試「共通テスト」はいかに
といいつつ、今指導している高校生の生徒も英語と国語が苦手タイプ。普段は英語のみですが、夏休みなので国語指導もすることに。それで「共通テスト」の傾向を知りたくて本屋に行きました。数社から出ていましたが、やはり赤本の会社という安心感と、一番傾向が詳しく載っていたので、数学者の本にしました。
そして国語のオリジナル問題、現代文だけですが、さっと解いてみたのですが。
面白い!興味深い!
長文は複合問題。1問目は図表の読み取りも絡んだ新しいタイプの問題。2問目も詩と絡めた問題。どちらの話も面白くて、久しぶりに冒頭に書いた学校の授業で国語が面白かった時と同じ感覚を得ました。結果1問のミスのみ。詳しい解説はありますが、特に読まなくてもわかります。これも以前と変わらない傾向。しかし逆を言うとこれを論理的に解き方説明するとなると、じっくりと解説を読んで納得しないといけません。
古文もぶっ飛んでいた
古文の問題の方もさっと見るだけみました。こちら「伊勢物語」と「二勢物語」を題材としていて、タイトルからお分かりの通り、後者は前者のパロディ作品。もうパロディが問題として出ていると言うだけでも面白い。私は基本中学生メインだったり、高校生は英語メインなので、最近のセンター試験国語の傾向は特に追っていません。結構面白い問題があるとは聞いていたものの、さらに新テストとなりもっと面白い出題になるのかもしれないです。国語は割と出題はフリーダムな感じなんだなぁ。
「学び」の面白さをこれからも感じたい
ストレングスファインダーで上位2位と3位が「学習欲」「収集」と、知らないことを学び、知識を集めることが得意、趣味な私としては、こんな問題傾向とかだけでも「面白い」と感じます。今日のこの記事は多くの人に共感してもらえない内容かもしれません。私は学ぶことが好きだから講師の仕事をしてきました。唯一続いた仕事といっても過言ではなりません。こうやって日々楽しめるからこそ続いたとも言えます。
「好きなことを仕事にする」はある意味すでにかなえている
講師の仕事はこうやって学問自体への学びも毎回あるし、何より指導する生徒は日々変わります。一定期間は担当するけど、彼らは必ず卒業します。そうやって出会いと別れを繰り返す、いわば変化の多い環境だから、HSSの刺激を求める私としては毎回目新しくて合っている仕事です。
次なる課題はいかにライフスタイルとマッチさせるか
しかしライフスタイル的には塾講師は夜遅くまで仕事があり、そこはマッチしていません。夜はゆっくりと自由に過ごしたい。となると、朝から授業がある学校の教師?しかし枠にはめられるのが何より苦手な私は、まず国公立の学校は無理だろうな。私立ならまだ自由かもしれないけど、それでも校長とかが理不尽な指示してきたら耐えきれなくなりそう。
オンラインレッスンと地域性
じゃあオンライン家庭教師で今みたいに教えるならいいじゃん、と言う流れになりそうですが。特に高校受験はそうですが、やはり地域状況を知らないとアドバイスも出来ないし、傾向や対策も練れません。自粛期間に「オンライン授業やります、出来ます(全国、海外も対応)」と言う個人塾や個人の家庭教師のサイトをたくさん目にしました。でもふと思ったのです。全国の生徒指導可能ってあるけど、それぞれの地域の特色とか掴めているのかって。
例えば住んでいた北海道なら学力テストは「北海道学力コンクール」通称道コンあり。埼玉県なら「北辰テスト」が同じ位置付け。前職と今属している塾は東京なので今は東京の学校について学びを更に深めているところ。都立高校の受験とかなんて特に大きく他の地域とは異なっていることに驚き。こういう住んでみないとわからないような情報とかを考えると、簡単に「全国対応可能」とは言えないなと。私が高校受験生メインに、もっと本格的に広く開業するならね。大学受験なら全国対応とうたえるかも。
オンライン家庭教師は相手先の家までいかなくても済むので、そこは非常に勤務としては楽です。大学生の頃から感じていた、家庭教師は時給高めでおいしい(教えるの好きな身としては特に)バイトだけど、かけもちすると移動が多すぎてそこは嫌だなと。通勤の時間が浮いた代わりに授業準備、研究出来ます。
「好きなことを仕事に」×複数にチャレンジしてみよう
オンラインの特性を生かしつつ、仕事の幅を増やしていきたいです。変化の大きいこの時代、私は元々企業勤めが続かなくて人生さまよってきたので、これからは複数の仕事かけ合わせで行こうと思っています。まず個人でのオンライン家庭教師、バイトで塾講師の現状。更にもっとかけ合わせて増やしていきたいです。
過去大学受験生だったみなさん、「共通テスト」の本を見かけたら、センター試験、もっと前の共通一次試験の方含めて、どんな風に変わるのか見てみてはいかがですか。