本館の迷路
約13年ぶりぐらいに共同生活している息子が「宿題提出の2時間前にMoodleがダウンしてみんな阿鼻叫喚」というようなことをいっていたので思い出した昔話です。
(13年ぶりという事に特に複雑な理由があるわけでなく、私の会社と息子の学校(会社)の場所(国)が違ったので一緒に住めなかったというだけの理由です、一緒に住めたら家賃が節約できたのに。)
母校の大学の本館は、嘘か本当か戦時中になにかの本部になっていたので、部屋がすぐに見つからないように(誰に?)かなり複雑な構造と部屋の配置になっているといわれていた。本当の理由はわからないが、教授たちのオフィスにはちゃんと番号がついていて階ごとに配置図があるのだが、その図を辿っていってもなかなかオフィスに辿りつけない。噂では、階段を上がってドアを開けると壁、とか意味もなく意地悪な構造もあったらしい。
あるときリポートを夕方5時までに先生のオフィスに提出するという課題がでたのだが、その締切時間まぎわになって提出に来た学生達が、先生のオフィスを探せずに青くなって”本館の迷路”を右往左往していることがあった。「そこに部屋があるのはわかっているのに、そこに見えるのに、行き方がわからない状態」が繰り広げられていた。
きっと教授は、学生達が青くなって右往左往するのをオフィスの窓からながめるのを毎年楽しんでいたんじゃないかな。
大学時代って真偽のほどのわからないつまらない話が面白かった。この話も記憶違いかもしれない。