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はじめまして、エキスパートナースです!

なんて自称すると、ちょっと怪しい人みたいですが(笑)
国家資格取得後、30年以上看護師として勤務し、患者のQOL向上に全力を尽くしてきました。

ただの一看護師でしかない私の強みとは何なのか? 一言でいうなら『ナーススキルの理論と実践の架け橋になれる』こと。

みなさんにとって、「良い看護師」ってどんな看護師ですか?

ぜひ一度、1分間だけ考えてみてください。


答えは出ましたか?
抽象的な質問なので正解はありません(ゴメンナサイ)。なので私が目指し続けている「理想の看護師」と照らし合わせて、一緒に医療のあるべき姿を考えてみてほしいです。

私の中で目指し続けるナースの姿は、『患者の本懐(ほんかい)を満たせる看護師』であること。

本懐ってなんぞや?
Oxford Languagesから引用)
ほんかい【本懐】
本来の願い。本望(ほんもう)。本意。

つまり、『患者さんの心からの願いを満たしてあげられるナース』が目指すべき理想像だと思っています。

「点滴を失敗されたくない!」これはどんな患者さんにも共通する希望ですよね。
ですが、乳がんの患者さんに勧める治療法としてはどちらが正解でしょう?
A.全摘(乳房全部摘出)
B.部分切除+放射線治療

どうですか? ちょっと悩むと思います。
実際に、医師の説明を受けてなお悩む患者さんが数多くいらっしゃいました。
女性としてはもちろん、Bの部分切除の方が望ましいですよね。ですが放射線治療は何のために行うのか? ここで一度考えてみてほしいのですが、その目的は「万が一、手術で取り除かなかった癌細胞を確実に治療する」ことなんですよね…(私自身、ステージ1ではありますが、悪性度の高い乳がんのサバイバーです。ちなみに未成年の子供もいたので、左乳房全摘を選びました。手術から10年経ちますが再発しておらず、無事完治し今はとても元気です!改善した食生活やサプリに関してはまた後日)。

ここで正解を導き出すには、教科書的な『100点満点』の答えを求めるべきではありません。この場合求められる答えというのは、むしろ加点式。患者さんの家族構成、置かれた状況、今の気持ちに寄り添うことからスタートしなくてはいけません。
上記の答えも、病院によって基準ラインは違えど、看護師として相談を受けたとき目を向けるべき視点は星の数あります。

話を元に戻しますね。

私が目指す『エキスパート・ナース』の定義は、「目の前の患者さんに徹底して寄り添い、本懐(患者さん自身も気づかない本来の願い)を叶えてあげられる看護師」。

ですからこの記事を読んでくれているあなたが看護師さんなら、「患者さんを幸せにしたい、より良い看護がしたい」という向上心があることは確実。つまり既に『エキスパート・ナース』として一番大切な、柔軟に成長し続ける姿勢は用意できていることになります。あとは具体的なスキルと実践の繰り返し。

医師の指示を100点満点でこなすより、患者さんの心からの願いを叶えるために寄り添う120点のナーシング・スキルを磨く方が、クリエイティブで楽しい看護師になれると思いませんか?

同じ年数を働いた看護師でも、そういった積極的・能動的・ポジティブな動機で働いているナースと、毎日「仕事辞めたい…人を看取るのに疲れた…」と言っているナースとでは明らかに熟練度が違ってきます。

私がこれから発信するのは、教科書では学べない、三十年以上患者さんと真摯に向き合うことで培ってきた経験から学ぶ、実践的ナーシング・スキル。

私が39年間、看護師として勤めてきた科は以下の通り。呼吸内科、産婦人科、小児科、脳外科、脳神経内科、血液内科、整形外科、泌尿器科、耳鼻科、緩和ケア病棟。また、医師や他のナースが諦めてきた患者の症状緩和のため、過去には嚥下訓練の資格も有しておりました。(免許更新のような形で、多忙のため行なっておりませんが知識として有しております)。今は質問をしまくって鬱陶しがられながら(笑)、時おりリハビリ科に顔を出してはリハビリテーションの勉強もしております。 最近は後輩育成のためコーチングスキルも勉強中。

先日緩和ケアで看取った患者さんに、「あなたの看護婦としてのスキル、ぜひ世に残してね」と遺されたお言葉が、今も頭の中に残って離れていません。それが皆さんにこっそりお教えする、今になってnoteを始めた私の動機。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

ナース仲間さんたちも、そうでない健康を大切にする皆さんも、これからぜひ一緒に120点の健康を目標に、やりたいことをどんどん叶えていける人生を選び取っていきましょう!

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