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オンラインにも”非日常”のスイッチが必要なのかもしれない
XD編集長のイイヅカです。( @aixca )
外出自粛要請により、家で過ごす人がかつてない規模で増えている。
たまの外出はスーパーや散歩程度という生活を1ヶ月以上続けている人も多いだろう。
こうなってみると、いかにちょっとしたお出かけが自分にとっての気分転換になっていたかを実感する毎日だ。
しかし、デジタルが普及したいま、家で楽しい時間を過ごす手段はたくさんある。映画やドラマ、本などのコンテンツは、ほとんどの作品がオンラインで見られるようになったし、なにかを学びたいときはオンラインラーニングも豊富だ。
これを機会に家での生活を豊かにしようとする動きも活発だ。自炊が増えたことでキッチン用品を見直したり、コーヒーメーカーやミキサーを導入したり。家で充実した時間を過ごすためにあれこれ試行し、だんだんと過ごしやすい空間ができあがってきた人も多いのではないか。
しかし、家で快適に過ごせるようになっても、どこか物足りなさを感じるところがある。「あー、どこか出かけたい!」という気持ちが拭えない。
それはなぜだろうと考えてみると、おそらくその原因は気分の切り替えができてないというところにあるのではないかと思い当たった。
どこかに出かける際、その場所に行くという行為によって生まれるスイッチや、その空間でしか得られない体験、自宅とは違う空間で過ごすことで、無意識のうちに気分転換していたことに気づく。
お店に向かう途中のワクワク感かもしれないし、お店の雰囲気や匂いかもしれないが、それがスイッチとなり満足感を与えてくれていたのだろう。
ここは非日常であることがひとつ重要なポイントとなりそうだ。
オンラインの割合がこのまま増加することを想定した場合、サービスを提供する事業者はオンライン上でいかに“スイッチを切り替えるような体験”をもたらすことができるかを考えていかなくてはならないのかもしれない。
それがどのようなカタチであるのかは、それぞれの企業の色によって演出されていくべきだと思うが、自分たちがどのようなサービスを提供できるのかをもっと追求していく必要があるのではないか。
無機質なウェブサイトは退屈な存在になってしまう。そんな未来が近づいているのかもしれない。