シンガポールでのお金の増やし方〜⑧アメリカ株への投資〜
ここではシンガポール在住者向けにアメリカ株への投資についてご紹介します。
私はシンガポール在住7年目のサラリーマンで、現在2700万円ほどを運用しています。このうち1400万円ほどを実際にアメリカ株で運用をしています。資産も増えていますし長期的に見ると今後もアメリカ株は強いとみています。
最適な投資先は人によって異なりますが、一つの参考にして頂ければうれしいです。
本記事の内容は書籍「シンガポールでのお金の増やし方」の内容と同じです。すでに書籍購入されている方には重複となりますので予めご留意ください。書籍はお陰様でAmazon売れ筋ランキング1位、レビューも★4.5評価を頂いており多くの方にご購入いただいております。
各章Noteで切り売りもしていますので、必要そうなところだけの購入も可能です。是非よろしくお願いします。
①シンガポールの投資環境と優位性
②ポイント活用で賢く消費する方法
③銀行とクレジットカードのリベートシステム
④資産運用の前に押さえておきたいポイント
⑤シンガポールでのおすすめ資産運用
⑥シンガポールの貯蓄型保険に投資する
⑦シンガポールリートへの投資
⑧アメリカ株への投資
⑨おすすめ証券口座と帰国後の扱い
第8章 アメリカ株式投資への投資
おすすめ投資先として最後にご紹介したいのがアメリカ株です。
アリメカは世界一の経済大国、GAFAMを筆頭に世界を牽引する数多くの企業を輩出しています。株価は上下を繰り返しながらも長期的にはずっと右肩上がりを続けている力強い市場です。長期的なリターンは他のどの投資対象よりも高いです。ただ、同時に選んだ銘柄や購入したタイミングによっては大きく損をするリスクのある投資対象でもあります。為替の要因も絡んできます。
アメリカ株の銘柄数は6000以上に上りその中から自分に最適な銘柄を選ぶのはなかなか難しいところです。そこで、本書でおすすめしたいのはアメリカ株のETFです。
ETFは少額からでも分散投資ができる優秀な商品です。個別株に比べて目利きのハードルが低く、パフォーマンスがよいものも多いので、投資初心者の方はまずETF投資を行うことをおすすめします。株に慣れて、リスクをもっととってリターンを狙いたい、投資が面白いと感じる方はその後個別株に挑戦するのもよいと思います。
ここからはアメリカ株のETFへの投資に絞って解説していきます。
ETFとは
ETFとはExchange Traded Fund の略で、日本語では「上場投資信託」といいます。
投資信託とは、自分のお金を投資のプロに預けて運用してもらうもので、具体的には、プロが選んだ投資商品のパッケージがありその中からよさそうなものを選ぶ格好になります。
投資信託の種類は様々で、特定の日本株を集めたもの、日本とアメリカの株を集めたもの、世界の株と債権を組み込んだものなど無数に存在します。
ETFは投資信託の一種ですが、上場しているという特徴があります。上場しているので通常の株のようにタイムリーに取引ができます。また数も投資信託や個別株と比べると少ないので選びやすいです。投資信託の場合、証券会社や銀行などで購入することになりますが商品が複雑だったり高い手数料の投資信託をすすめられる可能性があるのでETFの方が購入の安全性も高いです。
ETFのメリットは大きく3つ。少ない資金で分散投資が可能なことと、手間がかからないこと、そして手数料が安いことです。
ETFは数百、数千という企業の銘柄を組み込んだ商品で、分散が非常に効いています。仮にそのうちの何社かが大暴落しても影響は少ないのでリスク管理の面から安心です。ETFは通常1万円前後から購入できますので、少ない元手で分散できるのも利点です。
手間がかからないのもETFのメリットです。アマゾン、アップルなど個別株を買う場合は銘柄分析が欠かせません。株式投資においてはファンダメンタルズ分析、テクニカル分析という手法があり、企業の財務やビジネスモデル、これまでの値動きなどを複合的にみて投資判断を行います。PER, PBR,理論株価などで企業のバリュエーションを測ることもします。
一概には言えませんが、パフォーマンスの高い投資家の多くは企業の研究や経済の知識、人間心理などの勉強に余念がありません。保有後も管理が大変です。専業の方は良いですが、日中仕事があるサラリーマンにはこれだけの時間を割くのは難しいですし、する必要もないでしょう。
ETFであればもっとゆったりとした態度で投資を続けられます。
ETFは投資信託の一種で、ファンドの手数料がかかりますが、この手数料が通常の投資信託と比べて非常に安いのも魅力です。投資信託の中には2%、3% といった高い手数料をとるものもありますが。ETFの手数料は0・03~0・2%ほどです。
ETFのデメリットにも少し触れておくと、短期で大きく稼ぎにくいこと、自由度が低くつまらないことが挙げられます。
ETFは分散している分リスクは低めですが逆に言うとリターンも限定的です。構成銘柄の1つの株価が2倍になっても、ETFではその影響は微々たるものです。株式投資で一発あてて短期間で資金を5倍、10倍にしたいと考える方には合わない商品になります。
また、自由度がなくてつまらないと感じる人います。投資の面白さは企業の発掘や自分に最適なポートフォリオをつくっていくなどの過程かと思いますが、ETFで長期投資をするとこういった面白みが全くありません。ただそういった楽しみや投資の知識には興味がない方にはデメリットとしては映らないかもしれません。
主要ETF一覧
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?