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夢...未来を創る子供たち

理事を務めさせていただいている「公益財団法人みんなの夢をかなえる会」
が主催する高校生ビジネスプラン・コンテスト
「第4回:高校生みんなの夢AWARD」
が開催され審査員をさせていただきました。

全国600人を超える応募者から選ばれた10人のファイナリストが熱くプレゼンを繰り広げて猛暑の夏をさらに熱く盛り上げました。

また、三月に開催した大人版の
「第13回みんなの夢AWARD:ソーシャルビジネス・コンテスト」
でも最終ファイナリスト7人の中に
なんと大人を押しのけて中学生、高校生が含まれていました。

子供(若者)の柔軟な創造力と夢を持つ力に驚かされます。
社会の仕組みにはまだ疎くても
夢を持つ力には年齢で差がないことを教えられました。

そんな子どもの「夢」を育み
社会を変え未来を創る人材に育てるために必要なのは?


◯ 生き方の原点

社長になる人の理由は様々ですが
社会課題に向き合いこれをビジネスで解決して社会を変え未来を切り拓こうとする「夢(経営目的)」こそが真の「起業の原点」であることを再確認しました。

夢は生き方に方向性を与えます。
目指す夢(目的・価値観)があるからそれに必要な知識や技術(能力・手段)が必要になるのであって、夢がないのに手段である勉強を強いられるのは苦痛以外の何物でもありません。

「医者になって人類を救おう」という夢があるからこそ
「医者になるならドイツ語も英語も必要、もちろん医学も患者さんの気持ちを理解するための心理学や人間学も勉強しよう」とモチベーションが生まれるのです。

経営でも明確な「理念(目的・在り方)」が最適な「戦術(手段)」を生み出すのと同じです、けっして逆にはなりません。

つまり「夢」は日々のモチベーションから起業・経営まで
生き方のすべてに方向性を与える原点なのです。

◯ 夢の育み方

事務所の研修会で職員に夢を聞いてみました。
「家を買いたい」
「旅行に行きたい」
「老後資金をためたい」...
サラリーマンらしい夢は溢れていましたが「社会を変えたい」というような大きな「夢」は見つかりませんでした。

子供の頃は誰にでも夢があります。
「宇宙飛行士になりたい」
「大リーガーになりたい」
「ノーベル賞を取りたい」...
大人になるほど現実に直面し夢を持ち続けるのは難しくなります。
でも、その前に子供の夢を潰しているのは親ではないでしょうか?

「そんな夢みたいなことどうせ無理」
「とにかく勉強、公務員になって欲しい」
「敵わない夢よりまず安定が一番」
これで夢は完全消滅します。

子どもたちの夢を育み未来を切り拓く大人に育てるためには...
「子供の好奇心を妨げない」
「子供の可能性を信じ続ける」
「失敗を避けさせるのではなく失敗から学ばせる」
そんな意識を親が持ち
そして何より
親自身が夢を追い続けるうしろ姿を子供に示すこと
が大切だと思います。

親の価値観は必ず子供に影響を与えます。
親が自分の可能性を信じてポジティブにアグレッシブに夢に挑戦し続けていることが大切です。

勉強させる(能力を身に付けさせる)ことだけではなく
夢をもたせる(価値観を育てる)ことが
子供に対する真の親の責任です。

◯ 夢の作り方

夢を持つためにはどうすればよいのか?
それは「好きなこと」「得意なこと」「憧れるもの」の三つ
がスタート点なのではないかと思います。

その三つを制限なく子供に追い求めさせることにより
夢がさらに大きな次の夢に繋がるのではないでしょうか?

自分を振り返ってみると...
感動に震えながら読んだ本に憧れた登山家の世界に高校卒業と同時に飛び込み「初登攀」「初登頂」そして「遭難死」という言葉が飛び交う環境の中で「夢のためにすべてを賭ける」という生き方を学びました。

それが次の夢である独立開業に繋がり
「給与も休みも何もなくてもお客様のビジョン実現のために全力で戦う」
という夢に結びついたのだと思います。

両親は毎週のように山に出かける息子を
一言も口を出さず黙って見送ってくれました。
遭難救助費用と葬式代のために18歳の息子に家族中で一番高い生命保険を掛けて...
その親の覚悟に心から感謝です(笑)


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