ストリートマジックへの道【4日目】〜実践編①〜
どーも、えきぞちっくです( ᐛ)ノ
このシリーズでは、駆け出しマジシャンである僕が初めてのストリートマジックを成功させるまでを記事にしていきます。
前回の記事はこちら↓↓
リベンジマッチ!
21:30新宿。
僕はまたあの通りへとやってきた。
前回何もできずに立ち尽くしたあの場所へと。
しかし今回は違う。
サングラスという心強い装備を身につけている。
メンタル防御力が3→87になったくらいの気分だ。
早速先程買ってきた簡易テーブルを組み立て、椅子を設置する。
言っておくが、この時点でもかなりハードルは高い。
なぜならその瞬間から完全に普通の人ではなくなるからだ。
何をするにも第一歩目というのは相当な勇気を必要とする。
サングラスの力を使い、そこはどうにかクリアした。
前回が酷かった分、ここまでやっただけでも個人的には既にかなりの達成感を感じていた。
しかしまだ足りない。
ここまででは、道端にテーブルを広げて座り込んでいるグラサン野郎である。
怪しさしかない。
ここで秘策の登場である。
秘技!フォーク並べ!
ここで通行人の注目を得る為に僕が取った行動。
それはフォーク並べである。
100均で買った50本程のフォークをひたすら並べ始める。
まずはテーブルの上。
50数本もあるフォークは当然収まりきらない。
たった9本で容量オーバー。
そのままテーブルを降り、床にもフォークを並べていく。
横一列に、等間隔に、淡々とフォークを並べていく。
通り過ぎる人々がチラ見していく。
なぜかその視線が気持ちいい。
前回はあんなに恥ずかしいと思っていたのに、もう後戻りできないところまでくると逆に気持ち良さを感じてしまう。
「あれ何?」「なんかフォーク並べてるよ?」
そんな声が聞こえる。
いいぞ。
もっと注目しろ。
面白いものを見せてやる。
50数本とはいえ、割とすぐに並べ終わる。
道に等間隔で並べられたフォークはなかなか面白い光景だった。
手持ち無沙汰なのでまたフォークを一本ずつ回収していく。
そうして回収し終えると、またフォークを一から並べ始める。
しばらくそのほぼ無意味とも取れる行為を繰り返していると、1人の男性に声をかけられた。
続く。
NEXT↓↓