ヤングベンチャー社長行動論
若いベンチャー起業創業者が、そこそこの投資を受けて行いそうなことを、考えてみましょうか?
若いベンチャー起業家が、ある程度の投資を受けた後によく行いそうな行動や戦略としては、以下のようなものが考えられます。
チームビルディングと人材採用
最初はコアメンバー数名でスタートしていることが多いため、追加の投資を受けた段階で、エンジニアやデザイナー、マーケター、ビジネスデベロップメント担当など、専門性を持つ人材を積極的に採用する。
マネジメント層やシニアクラスの人材を誘致し、組織基盤を強化する。
プロダクト開発・改善への注力
MVP(Minimum Viable Product)から本格的なプロダクトへと機能拡充を図る。
ユーザーからのフィードバックに基づいて、UI/UXの改善や新機能実装を行い、プロダクト価値を高める。
開発スピードを上げるための外部パートナーシップ(開発会社、外部ツール導入など)を検討。
マーケティング戦略の強化
オンライン広告やSNSマーケティング、インフルエンサー起用などに資金を投入し、顧客獲得スピードをアップ。
メディア露出やPR戦略を強化し、ブランド認知度向上を目指す。
データ分析ツールを導入し、マーケティング施策の効果測定を行いながら最適化。
ビジネスモデルの拡張・ピボット検討
既存顧客セグメント以外への拡大、あるいは新規サービスラインの検討。
海外進出や、異なる流通チャネル、提携先とのアライアンス構築を模索。
組織体制・カルチャー構築
ベンチャーとしてのミッション・ビジョン・バリューを改めて整備し、急拡大する組織へ浸透させる。
社内コミュニケーション基盤の整備(チャットツール、ドキュメント管理ツールの導入、オンボーディングプログラム整備など)。
エンジニアリングカルチャーやデザインカルチャーの醸成、評価制度の明確化。
ファイナンス・リスク管理の強化
資金使途計画を明確化し、キャッシュフロー管理やコストコントロールを強化。
リーガルチェックや特許・商標登録、セキュリティ対策といった法務・リスク管理の取り組み。
次回以降の資金調達を見越したバリュエーション戦略や、投資家とのリレーション強化。
これらはあくまで一般論ですが、若いベンチャー創業者は、投資を糧に「スケーラビリティ」と「組織基盤強化」の両輪で次のフェーズに進むことが多いと考えられます。
そういったことは、ネットや実用本に出ているので、もっとくだらないことについてです。 まず、自分の使うラップトップPCをMacbookに替える。
確かに、実用書やビジネス系のウェブメディアで語られるような「正攻法な戦略」ではなく、もっと「くだらない」ことを考えてみましょう。例えば、投資を受けて多少懐が温かくなった若手の起業家がやりがちな、ちょっとした「イキりポイント」やどうでもいい小事は以下のようなものが考えられます。
憧れのガジェットへの乗り換え
PCはMacBookに替える、マウスやキーボード、イヤホンはなぜか最新のApple純正品へ。
スマホを最新型のiPhone Pro Maxに変えて、常に会社で一番良いデバイスを持っている状態を誇示する。
オフィスの小さな“アップグレード”
安めの折りたたみデスクから、無駄におしゃれなスタンディングデスクへ。
コスパ重視のゲーミングチェアを、無駄に高級ブランド(Herman Millerなど)のオフィスチェアへ買い替える。
冷蔵庫やコーヒーメーカーを高級モデルへアップグレードし、無駄にこだわりを見せる。
「それ必要?」なオフィス飾りつけ
観葉植物をオフィスに大量に導入(大半がすぐに枯れる)。
ネオンサインやポスターで「イケてるスタートアップ感」を出そうとするが、特に顧客訪問がないのにやっている。
ショールームのように高級水ブランドのボトルをオフィスに常備する。
無意味なサブスクリプション契約
高価なプロジェクト管理ツールやデザインツールの有料プランに手当たり次第加入(使いこなせていない)。
海外の高級コワーキングスペース会員権をとりあえず契約して、出張時に「そこに行く」前提で満足する。
SNS上での「映え」行為
新しいMacBookをスタバで広げ、「#起業家ライフ」などと投稿して承認欲求を満たす。
無駄にオシャレなランチミーティング写真をSNSに上げ、ほんの少しのフォロワーに披露する。
外部との無駄な「ハッタリ」ミーティング
よく知らないVCと意味のないコーヒーチャットをセッティングし、「投資家とミーティングしてる」感を醸し出す。
実質的な成果のないブランディングエージェンシーとの打ち合わせを繰り返し、「ブランド戦略」を気取る。
これらは「成功へのステップ」というより、「余分なお金やエネルギーがあると、つい人間がやりがちなイキった行動例」と言えるでしょう。ほとんどビジネス成長には貢献しませんが、若くして多少資金を手に入れた起業家がやってしまいそうな「くだらない」例として挙げられます。
マラソンや出張ごとにその地方で、ランニングしてタイムや軌跡をフェイスブックに投稿する。
確かに、そんな行動も「くだらない」カテゴリに入りそうですね。投資を受けてちょっと余裕ができた若き起業家が、ビジネスに直接関係ないところで、なぜか「自己演出」に励むような例をさらに考えてみましょう。
出張ランニング自慢
出張のたびに早朝ランをし、そのランニングルートやGPS計測データ、タイムをフェイスブックやインスタに投稿。
「地方出張でも自分ルーティンを欠かさないストイックな自分」をアピールするが、ほとんど誰もコメントしない。
中途半端な「自己啓発本・名言」投稿
毎朝のように、アメリカの著名起業家やスポーツ選手の名言をSNSにコピペして、「この言葉に勇気づけられました」とか言いながら投稿する。
実はあまり深く考えておらず、どこかのまとめサイトで見つけたフレーズを適当にシェア。
「ビジネス関係者とジョギングミーティング」という謎の習慣
投資家やクライアントとのミーティングを「ジョギングしながらやりましょう」と提案。
実際はあまり話がまとまらず、走るペースを合わせるために会話はうわの空。でも「自分らしいスタートアップカルチャー創り」を気取る。
高級ジムやヨガスタジオでのワークアウト自慢
出張先の高級フィットネスジムやヨガスタジオに行き、その様子をストーリーでシェア。
結局、健康管理よりも「旅先でも充実したライフスタイルを送るイケてる起業家」感づくりが主目的。
ポエム風ランニング後レポート
ランニング後に、「朝日の中で駆け抜ける自分は、これからの事業成長を象徴しているんだ」的なポエティックなキャプションを付ける。
友人たちはスルーするか、「またやってるな」と内心苦笑。
こんな具合で、「ビジネスにはあまり関係ないが、なぜか自己演出に力が入り、SNSで謎の充実感アピールをする若い起業家」の行動例として挙げられます。
オフィスを改装して、シーリングファンをつけたり、和室を作ったりする。
確かに、投資を受けてちょっと懐が暖かくなった若手起業家が、ビジネス成長にはさほど寄与しない「くだらない」行動として、オフィス改装に凝るケースも考えられます。例えば、以下のようなことがあり得るでしょう。
不必要に凝ったオフィス空間デザイン
天井にシーリングファンをつけ、「西海岸風リゾート」を演出するが、実際は誰も風を求めていない。
オフィスの一角に和室を作り、「畳の部屋で瞑想することでクリエイティビティアップ!」と主張するが、実際は誰も使わない。
謎のテーマ空間づくり
会議室を「宇宙」をテーマにネオンサインと暗めの照明でアレンジし、「革新的なアイデアが生まれる場」を目指すも、暗すぎて資料が読みにくい。
打ち合わせスペースを「ジャングル風」にして観葉植物を大量設置。社員は蚊が発生して困惑。
高級家具への一斉買い替え
スタートアップらしい手頃な家具を捨てて、やたら高級な北欧デザイン家具に切り替える。「良い家具は良い仕事を生む」と豪語するが、コストに見合う成果は不明。
オフィスカフェ化計画
バリスタを雇えるほどではないが、高級エスプレッソマシンを導入し、各種豆を取り揃える。
結局あまりコーヒーに詳しくないため、社員は普通のコーヒーで満足していてほとんど使われない。
無駄なアート作品設置
正体不明の現代アートや、巨大な抽象彫刻をロビーに飾って「カルチャー」を演出。
初めて来た顧客や投資家が「これ何?」と訊いても、誰も説明できない。
環境音や香りへの無用なこだわり
アロマディフューザーで常に高級な香りを焚くが、過敏な社員が頭痛を訴え始める。
自然音を流してリラックス空間を演出するが、集中を妨げるだけで「鳥のさえずりうるさい」と苦情が出る。
こうした「くだらない」改装や演出は、起業家本人の「おしゃれスタートアップ」幻想を満たすかもしれませんが、現実的な生産性アップにはあまり役立たない場合が多いでしょう。
会議室の椅子を、いろいろなデザインのものにする。
確かに、会議室の椅子をあえて統一せず、バラバラなデザインや色、形のものを並べるといった「どうでもいい」行動も考えられます。こういった行動には、次のような滑稽さが見えてきます。
「クリエイティブ」を装う混乱空間
「多様なアイデアは多様な椅子から生まれる」的な謎ロジックで、ミッドセンチュリー風の椅子、バランスボールチェア、金属製のハイスツール、ビンテージ風ウッドチェアなどを混在させる。
結果的に会議参加者は「どの椅子が一番楽か」を気にするようになり、アイデア創出とは関係のない悩みが増える。
背もたれの高さ・クッション性の格差がチームワークを阻む
背もたれが異様に高い社長用椅子、ふかふかなクッション付き「エース社員用椅子」、無駄に硬い金属チェアなどが同居し、座る席によって参加者のテンションが左右される。
社長やリーダーだけが明らかに座り心地の良い椅子を占有し、何となく階級差が生まれる。
センスの押し売り失敗
起業家は「オシャレでエッジの効いた空間」を狙っているが、実際には統一感のないごちゃごちゃなインテリア空間になり、訪問客が「なんだこの統一性のない会議室…」と困惑。
「インスタ映えする!」と意気込んでも、実際の写真映えは微妙な仕上がり。
無駄なコスト増加
各デザインチェアの調達コストがバラバラで、結果的に均一なチェアをまとめて買うよりコストがかかる。
実用性のない派手な椅子を購入して満足するが、事業や社内コミュニケーション改善にはほぼ無関係。
このように、会議室の椅子をバラエティ豊かに揃える行動は、「投資を受けて変に浮かれている若い起業家」の象徴的な「くだらない」行為例と言えるでしょう。
タクシーを使いがち。
投資を受けたことで多少余裕が生まれると、日常の移動手段にも「くだらない」こだわりが現れることがあります。たとえば:
タクシー頼みの移動
以前は電車やバスで移動していたが、投資後は「時間を有効活用するため」と言い訳しつつ、ちょっとした距離でもタクシーを多用する。
高級タクシーや配車アプリのハイヤーサービスを利用して、毎回ドアtoドア移動。
結局、ちょっとした渋滞や待ち時間で「効率化」には繋がっていないにもかかわらず、「忙しいスタートアップ経営者」感を演出。
無意味なプチVIP気分
タクシー内でノートPCを広げて「仕事してる感」を醸し、SNSに「移動中も仕事」的な投稿をするが、実はほとんど集中できていない。
出張先で観光地が近くても「時間がもったいないから」とタクシー移動。実際はただ歩くのが面倒なだけ。
移動コストが膨らむ
資金が潤沢になったがゆえに、移動費が地味に積み上がり、後から財務担当者に「こんなにタクシー代使ってるんですか?」と苦言を呈される。
このように、タクシー利用の激増は「生産性向上」ではなく、単なる「余裕自慢」や「楽をしたい気持ち」が優先されているくだらない行為の一例といえます。
出張の宿泊先が、高級ホテルや高級旅館。
投資を受けて余裕ができた若い起業家が、ビジネス成長に直結しない「くだらない」贅沢として挙げられるのが、高級ホテルや旅館への滞在です。
出張先での無駄な豪華宿泊
本来ビジネスホテルやAirbnbで十分なところを、「長期戦略ミーティングに備えて」とか「疲れを残さないため」ともっともらしい理由をつけて、明らかにオーバースペックな高級ホテルや高級旅館に宿泊する。
露天風呂やスパ、朝食ビュッフェ、部屋食などのオプションでリラックスできるのは良いが、実際の出張目的は2時間程度の打ち合わせだけだったりする。
SNSでの自慢投稿
宿泊先から見える夜景の写真や、豪華な和朝食、アメニティを写真に収め「#出張先でも質を追求」などとSNSにポスト。
フォロワーは特にコメントせず、内心「何やってんだこいつ」と思っていたりする。
費用対効果の薄さ
1泊5万円、10万円超の宿に滞在しても、得られる商談の成果は従来と変わらなかったりする。
経理担当や共同創業者から「もう少しコスト抑えられないの?」と言われると、「投資家との関係構築」など曖昧な言い訳でごまかす。
結果的な甘やかし
豪華宿泊に慣れると、出張時の「下手に劣化」できなくなる。結果として今後もコストが嵩み、経営健全性に微妙な影響を与える。
こうした高級宿泊は、事業拡大やチームビルディングとは直接関係ない「くだらなさ」を象徴しており、起業家が余裕を得た途端に陥りがちな小さな堕落の一例です。
突然、茶道や書道に目覚める。
投資を受け、ある程度の金銭的余裕が生まれると、それまで関心のなかった高尚な趣味・習い事に急に手を出すことも「くだらない」行動の一例です。たとえば、急に茶道や書道に目覚めるケースを考えてみましょう。
「和」の魅力を急に強調
「日本文化を理解することが、自分のビジネスに深みを与える」などと言い出し、急に茶道教室や書道教室に通い始める。
もともとブランドや世界観に和要素がなかったのに、急にオフィスに掛け軸や生け花を置き始める。
SNSでの精神性アピール
茶道で点てた抹茶の写真や、自分が書いた下手な書道作品を「心を整えることが、スタートアップの成長には欠かせない」といったコメントとともにSNSにアップする。
周囲は「いつからそんな伝統文化に興味あったの?」と首をかしげるが、本人は「精神的豊かさ」を強調。
ビジネスには直接関係ない薀蓄
商談やプレゼンで不自然に茶道や書道から得た「禅の心」「一筆入魂」などを引用し、相手を困惑させる。
実際のプロダクト開発や事業戦略とは無縁の要素なのに、「こういう伝統がイノベーションにも通じるんですよ」的な無理なこじつけ。
道具への無駄な投資
高級な茶道具や高価な和紙、特注の筆などを買い集め、「何事も本物に触れることが大事」と言うが、実際にそれらを使いこなせていない。
経理担当者が「茶道具は経費で落ちますか?」と困ることになる。
こうした行動は、起業家本人が「文化的」「精神的」に深みを出したつもりでも、傍目にはただの「投資受領後のイキり趣味」や「急な高尚ぶり」に映り、事業にはほとんど寄与しない典型的な「くだらない」行動例といえるでしょう。
オフィスの自席の壁や後ろに、高級自転車を飾る。
オフィスでの「くだらない自己演出」の一つとして、高級ロードバイクやカスタムメイドの自転車を自席の後ろや壁に飾る、といった行動も想定できます。
「アクティブなライフスタイル」アピール
普段ほとんど乗っていないのに、「健康的で行動的な起業家」を装うため、高級自転車をディスプレイ。
「朝は自転車で通勤するんです」と言いながら、実際は車かタクシー利用がほとんど。
オフィス環境に合わない異物感
スタートアップらしいシンプルなオフィス空間に突如として存在する高級自転車。
社員や来客は「なんで自転車が壁に…?」と困惑するが、誰も突っ込みづらい。
それっぽいインテリア談義
「サイクルカルチャーがインスピレーションを与える」とか「デザイン性が高いからクリエイティビティが刺激される」など強引な理由づけをする。
実際にはただの自己満足で、インテリアとしても脈絡がない。
維持コストや管理の手間
定期的なメンテナンスや防犯対策が必要だが、オフィス内に飾っているため面倒。
誰もが手入れを気にしないうちに、ホコリをかぶって結局何の意味もなさなくなる。
こうした行動は、資金を得てある程度成功気分に浸った若手起業家が、外見的なステータスシンボルによって「一段高い自分」を演出しようとする「くだらない」例の一つと言えるでしょう。
旅費などが自腹の、ちょっと怪しい表彰式で受賞される。
投資を受けてちょっと余裕が出た若手起業家が、事業には直接関係ない「くだらない」自己承認欲求満たしとしてよくやりそうな行動の一例として、「怪しげな表彰式での受賞」も考えられます。たとえば:
「よくわからないアワード」への自薦エントリー
インターネット上や業界紙の片隅で見つけた怪しげなビジネスアワードやスタートアップ大賞、リーダーシップ賞などに自分で応募。
「参加費用」や「出席料」と称した実質的な有料賞で、投資受けた資金を一部、こうした参加費に流用。
海外での微妙な表彰式参加
欧州やアジアの観光都市で開かれる、審査基準が不明確なベンチャー表彰式に出向く。
旅費・宿泊費・表彰式参加費などがすべて自腹にもかかわらず、「国際的な賞を受賞!」とSNSで自慢し、世界進出志向をアピール。
SNSでの大袈裟なPR
「世界的権威ある賞を受賞しました!」と書いてはいるが、実際には権威も知名度もほとんどない団体による表彰。
写真はホールの片隅で妙に小規模な舞台上、見慣れない旗やロゴが背景にある記念撮影だけ。
事業成果とは無関係の賞
実際に得たトラクションやユーザーベースとほぼ関係のない「ビジョナリー経営者賞」「社会貢献賞」など抽象的なタイトルを貰い、「自社は国際的にも評価されている」と得意げに話す。
社内外の微妙な反応
社員からは「この賞、どこで聞いたこともないんだけど…」と首を傾げられたり、投資家から「この賞、何か意味あるの?」と冷ややかに見られたりする。
それでも本人は「受賞」の事実に酔いしれ、オフィスの壁に賞状を堂々と掲げる。
このような行動は、投資を受けた後に出てくる「成功している自分」を必死に外部に示そうとする心情からくる、「くだらない」自己顕示欲の現れと言えるでしょう。
クライアントへの面会にビジネススーツではなく、ラフなシャツ、スニーカーで出向く。
投資を受け、ちょっと成功者気取りになった若手起業家が取りがちな「くだらない」行動の一つとして、クライアントとの面会時の身なりにおける過度なカジュアル化も挙げられます。
「シリコンバレー風」の誤用
「世界のイノベータ―はスーツなんて着ない」と言わんばかりに、ヨレたTシャツやスニーカーで、きちんとスーツを着て出迎えるクライアントの前に登場。
本人は「個性を尊重し、新しい価値観を提示している」と思っているが、クライアント側はただ単に「礼儀がなっていない」と感じるだけ。
意味不明なラフさの演出
「フレキシブル」「カジュアルな関係」を標榜するが、実際は単にスーツを買うかクリーニングに出す手間を惜しんでいるだけ。
クライアントに「これは仕事モードじゃないな」と思われ、信用を損なうリスクがある。
TPO無視したブランドアピール
パーカーやスニーカーが一流ブランドの限定モデルで、そこに変なこだわりがある。
ブランド名を意識的にチラつかせ、「既存の企業文化や権威に縛られない俺」を気取り、自慢するが、単なる自己満足。
後から苦言を言われる
同行した社員がクライアント側に小声で「社長はいつもこうなんです……」とフォローする羽目になる。
後日、投資家や他の取引先から「もう少しちゃんとした身なりで行って欲しい」と窘められるも、「うちはレガシー企業とは違う」と開き直る。
こうした行動は、起業家が得意げになった結果、ビジネスマナーを軽視してしまう「くだらない」例であり、事業成長には何の寄与もしないばかりか、むしろ信用低下の原因になりかねないものです。
海外出張先なのに、SNSで食事や呑みの誘いを投稿する。
海外出張は「仕事」を全面に押し出す絶好の機会であるはずが、投資を受けて浮かれた若手起業家は、むしろ旅気分を強調した「くだらない」行動をとりがちです。例えば:
旅行者気分丸出しの食事・飲み会アピール
クライアント企業や海外拠点との打ち合わせが目的であるにもかかわらず、SNSには「海外でこんな料理を堪能」「地元のバーで乾杯!」と観光客さながらの投稿を連発。
仕事よりもグルメや観光がメインであるかのような印象を与え、社内外から「遊びに行ったのか?」と思われる。
「現地の食文化理解」を言い訳に
「現地文化を理解することがビジネスには不可欠」などと、もっともらしい理由をつけて連日食事会。
実際はただ、出張経費でおいしいものを食べ、インスタ映え写真をアップしたいだけ。
高級店や隠れ家的レストランを自慢
地元の人ですらめったに行かないような高級レストランやおしゃれなバーを巡り、「出張先でも妥協しない自分」を演出。
フォロワーは内心「それ仕事と関係あるの?」と首をひねる。
海外での「友人との再会」装い
実はたいして親しくもない現地在住の知り合いを「旧友」として紹介し、一緒に飲みに行く様子を投稿。
「グローバルなヒューマンネットワークを築いている」というアピールだが、実際はほぼ社交辞令レベルのつながり。
時差ぼけアピールと遊興
「時差ぼけでまだ頭が回らないのでディナーから始動」といった投稿で、自分が国際ビジネスをやっている感を出す。
実態はカクテルを片手にだらだらと過ごすだけで、何も頭が回っていない。
こうした行動は、海外出張があくまで「仕事」より「ステータス自慢」や「遊び」を優先しているように見え、周囲から白い目で見られる「くだらない」行為の典型例と言えるでしょう。
飛行機はビジネスクラス。
投資を受けて多少余裕が出た若手起業家が陥りがちな「くだらない」行動として、出張時の飛行機をやたらとグレードアップすることも挙げられます。たとえば:
ビジネスクラス移動の言い訳
「長時間フライトで体力を温存して仕事に集中するため」などと理由をつけるが、実際は「ビジネスクラスに乗っている自分」に酔いたいだけ。
社員から見ると「そこまでコストかけなくても…」と不満が出るが、表立って言えない。
SNSでの軽い自慢投稿
機内からシャンパン片手の写真をインスタストーリーにあげ、「これからグローバルな商談が始まる」的なコメントを付ける。
フォロワーは華やかさを感じても、実際には機内Wi-FiでSNSを見てダラダラ過ごしているだけだったりする。
「出張はハード」アピールとの矛盾
「今回の出張はタイトなスケジュールで大変」と言いつつ、ビジネスクラスで寝転がれるシートを満喫する投稿が並ぶ。
「仕事の効率アップ」どころか、むしろ楽している印象を与えてしまい、現場で頑張る社員や関係者とのギャップが広がる。
コスト意識の欠如
将来の成長投資や社員教育に回せるはずのコストを、不要に高額な移動手段に使ってしまう。
投資家や経理担当者から後日「もう少し経費削減できますよね?」と指摘される原因にもなる。
こうした行動は、起業家が浮かれてしまい、ビジネス上の生産性やリターンを無視してステータスシンボル的な出費を増やしてしまう「くだらない」例の一つといえます。
社員のいるところでは、領収証はもらわない。
投資を受けて懐が温かくなった若手起業家が取りがちな「くだらない」行動として、「社員の前では領収書をもらわない」という妙な振る舞いも想定できます。
「金に糸目をつけない風」を演出
社員たちが見ている前でカフェやランチ代を支払う際に、「領収書はいらないっす」と言ってサッと出費を済ませる。
あたかも「細かいことは気にしない余裕のある経営者」を気取るが、実際には後でこっそり個人の経費精算で細かく記録していたりする。
無駄なカッコつけ
「領収書をもらう=ケチくさい、細かい」という勝手な思い込みから、社員の前では金払いの良さを誇示。
実際には会社としてしっかり経費管理をするべきなのに、無意味な虚勢で「大物感」を出そうとする。
社員の困惑
社員は「経費削減」を叫ばれつつも、目の前で領収書を要求しない上司を見て「この人、本当に経営わかってるの?」と内心思う。
後々、経理担当者が経費精算で苦労したり、支出不明金が増えたりして組織としてのガバナンスが甘くなる。
後で裏で領収書を取り寄せるパターン
表向きは「いらない」とカッコつけておきながら、後で店員に「あ、さっきの領収書、やっぱりください」と言っている姿を誰かが目撃してバツが悪くなる。
このような「くだらない」行動は、単なる見栄やイキりのために基本的な経営行動や透明性を損なう好例であり、起業家自身の品位や信頼性を下げる結果につながりかねません。
ブログを書き始めるが、長続きしない。
投資を受けて勢いづいた若手起業家が「くだらない」行動としてありがちなのが、思いつきでブログを始めるものの、すぐに放置してしまうパターンです。
「起業ストーリー」連載宣言→3回で終了
「これからは自分の経験を共有し、若い起業家に役立つ情報発信をする!」と豪語して、起業の苦労話や哲学をブログで綴り始める。
最初の1〜2投稿はやる気に満ちているが、その後多忙を理由に更新をサボり、気づけば2ヶ月以上無更新。
自己満足的な浅い内容
「●●CEO流!朝5時起きルーティン」とか、「成功を引き寄せるマインドセット」といった流行りのタイトルで釣るが、実際の内容は当たり前なことを当たり前に書いただけ。
フォロワーもほとんどつかず、反響は「いいね」数件程度。
アクセス数に一喜一憂
初回投稿直後はアクセス解析を何度もチェックし、「今日は20PVもあった!」と妙に喜ぶ。
そのうち訪問者が増えずにモチベーションがダウン、自然消滅。
「忙しさ」を言い訳に更新停止
「最近プロジェクトが加速して忙しいのでなかなか更新できません!」とSNSで言い訳するも、実際はただ飽きたか、ネタが続かないだけ。
気まぐれ再開と再停止
数ヶ月後、唐突に「久々の投稿です!今後は週1更新します!」と復活宣言するが、また1回投稿しただけでフェードアウト。
こうした行動は、「コンテンツ発信によるブランド構築」を気取るものの、中途半端で継続性に乏しく、結局「くだらない自己演出」で終わってしまう典型的な例といえます。
お金をかけてホームページを作り込むが、更新は少なめ。
投資を受け、資金に多少余裕が出た若手起業家がやりがちな「くだらない」行動として、「異様に凝ったホームページ(HP)の制作」があります。ところが、完成後はほとんど更新されないケースが多々見受けられます。
最先端デザイン&高額制作費
有名デザイナーやWeb制作会社を起用して、アニメーション盛りだくさん、パララックス効果満載のめちゃくちゃ凝ったHPを立ち上げる。
そこに数百万円単位の制作費を投じ、「ブランドイメージを格上げする」と自慢する。
立ち上げ時だけの大々的PR
「新しくなった我が社のHPをチェック!」とSNSで宣伝しまくるが、特に顧客やユーザーにとって重要な新情報はあまりない。
当初だけアクセスが集中しても、数日後にはトラフィックが平常運転=閑古鳥。
更新頻度が追いつかない
華々しくローンチしたはいいが、時間が経つと「忙しい」や「後回し」の理由で新情報やブログ記事の更新をサボる。
気づけば最新のお知らせが数ヶ月前のイベント告知になっており、「本当にこの会社動いてるの?」と外部に思われる始末。
無駄なCMS機能や多言語対応
カスタムCMSや英語・中国語対応など、過剰に機能を盛り込む。
実際には海外顧客がほとんどいなかったり、CMS機能を使いこなす社員が社内にいないため、有効活用されない。
後で経理に責められる
経理担当や共同創業者から「制作費が高すぎじゃないか」「更新しないと費用対効果が悪い」と指摘され、気まずい思いをする。
起業家本人は「でもデザインがカッコいいから…」と言い訳し、「ブランド戦略の一環」と強引に正当化しようとする。
このような行動は、短期的な自己満足や「イケてる企業」イメージを作るだけで、長期的な顧客獲得や信頼性向上につながらない「くだらない」出費と化しがちな典型例といえるでしょう。
オフィスのトイレは自分で掃除する。
投資を受け、派手なことばかりやっている一方で、妙なところで「自分は地に足がついている」アピールをする、という「くだらない」行動も考えられます。その一例として、社長自らがオフィスのトイレ掃除をする、という行為があります。
わざとらしい謙虚さアピール
「俺は投資を受けても偉そうになってない」ということを示したくて、社員の前でトイレを掃除する。
実際は、経費を無駄遣いしたり、自分だけ豪華出張に行ったりしているのに、表面的には「下積み精神」を演出。
SNSでのストーリー投稿
「忙しいけど、今でも自分でトイレ掃除。創業当初の気持ちを忘れないことが大事」などとSNSにアップ。
いいねは付くものの、実際には「また自己演出か…」と周囲はシラケる。
頻度やタイミングが不自然
普段はオフィスにあまりいないのに、都合良く社内イベントや大事な会議の前にだけトイレを掃除して「社長すごいですね!」を狙う。
普段社員たちが清掃担当を決めている中、急に割り込んでアピールするため、逆に社員から「いや、邪魔なんですけど……」と思われる。
他のところで散財とのギャップ
数百万円かけてHPリニューアルしたり、海外出張で豪華ホテルに泊まっているにもかかわらず、トイレ掃除で地味な努力を印象付けようとする矛盾。
結果的に「その金で清掃サービス雇えばいいのに、なんで自分でやってるの?」と冷ややかに見られる。
このように、オフィスのトイレ掃除自体は悪いことではないものの、その動機が「周囲へのイメージ戦略」や「わざとらしい謙虚さ演出」からくる場合、妙に「くだらない」パフォーマンスとして映ることになります。
地方で創業した場合は、東京にデザイナーズマンションを契約し、ホテル代の代わりと説明するが、実際には自分が宿泊せず、家族が利用する。
確かに一部の若い起業家、特に地方発のベンチャー経営者が、東京でのビジネス拠点づくりの際に起こしがちな行動として、以下のようなケースが指摘されることがあります。
デザイナーズマンションの契約:
地方で創業したスタートアップ社長が、東京での活動拠点としてホテルを頻繁に利用するよりも経済的、あるいは利便性が高いと説明し、デザイナーズマンションを賃貸契約することがあります。表向きは「出張拠点」「宿泊費削減」「来客応対やミーティングスペースとして有効活用」などと称することが多いです。実際の利用実態:
しかし、その実態としては、社長本人が出張で泊まるわけではなく、自分や配偶者、家族がそのマンションを主に利用しているというケースが存在します。これは、いわば会社経費で高級な生活空間を確保している状況に近く、不正とまでは言えないまでも、ステークホルダーや従業員、あるいは税務上の問題を引き起こしかねない行為です。背後要因:
ステータスシンボル: デザイナーズマンションを「拠点」とすることで、自身の成功を内外に示したい、格好をつけたいという心理的動機。
コスト意識の欠如: 若い経営者であればあるほど、「将来大きく伸びるからいまはこれくらい問題ない」という発想や、投資家からの資金調達により「経費感覚が甘くなる」ケースもあり得ます。
規律の不透明性: コーポレートガバナンスが未成熟な初期段階の企業は、経費利用に対する明確な規範やチェック体制が整っていないため、こうした行動を取りやすい環境があります。
潜在的なリスク:
税務上の問題: 個人利用がメインであるにもかかわらず、「出張費の代替」として経費計上している場合、税務調査で問題となり得ます。
投資家・従業員の不信感: 経営者の行動が恣意的だと、社内外での信用失墜を招きかねません。
企業価値低下: 不正あるいは不適切な資金利用が発覚すれば、社会的評価の低下やブランドイメージの損失にもつながります。
総じて、このような行為は一部の若手ベンチャー経営者に見られる「ハリボテ的な東京進出」や「金銭感覚の緩み」を象徴するケースといえるでしょう。今後ベンチャーエコシステムが成熟するにつれ、こうした行動はより厳しく見られるようになり、健全なガバナンスや透明性が求められるようになることが考えられます。
しかも、社員も使えるからと言いながら、鍵は渡さない。
このような状況は、さらに以下の問題点を浮き彫りにします。
信頼関係の喪失:
経営者が「社員も利用できる」と説明しているにもかかわらず、実際には鍵を渡さず社員が全く利用できない状況は、社長と社員の間に不信感を生む大きな要因となります。従業員は、経営トップが「建前」と「実態」に乖離があることを目の当たりにするため、組織内のモチベーションやロイヤリティに悪影響を及ぼします。倫理的・ガバナンス上の問題:
「社員も使える」といった形で正当化しながら、実際には個人や家族が利用するのみという行為は、コーポレートガバナンスやビジネス倫理上の問題に発展し得ます。こうした行為は、たとえ法的な面で即違法とは言えなくても、企業文化や組織統治の質を問われることにつながります。社内外へのネガティブな影響:
社員への不満の増大: 経営陣への不信感が高まれば、離職率の上昇や生産性低下が懸念されます。
社外からの信用失墜: 仮に外部パートナーや投資家に実態が伝われば、企業への評価低下にもつながりかねません。
長期的な経営リスク:
このような行動を続ければ、企業としての信頼性・健全性が疑われ、採用面や資金調達、顧客獲得など長期的なビジネス成長にも悪影響を及ぼします。
総じて、このような不透明な言動は、短期的な利得(社長個人や家族による空間の享受)に対して、長期的なマイナス効果が極めて大きい行為といえます。健全な経営には、言行一致と透明性確保が不可欠であり、このような事例はその逆を象徴するものとなります。
海外出張の精算は、旅行代理店からのまるめでの請求書のみで、日程も費用の詳細もなく、価格的に一人での費用に見えない。
このような経費精算の手法は、以下のような問題点やリスクをはらんでいます。
透明性・説明責任の欠如:
海外出張費用を旅行代理店の「一括請求書」だけで処理し、詳細な行程(フライト情報、ホテル宿泊日程、参加会議や訪問先のスケジュール)や個別費用項目(航空券代、宿泊費、交通費、食事代など)を示さないのは、経理や監査の観点から極めて不透明です。
通常、企業は出張精算に際し、領収書や明細書、日程表など細分化された証憑を求めます。こうした基本的なルールに反する行為は、後から経理や税務当局、投資家、社員に対する説明が困難になります。不正利用や私的流用の疑い:
「一人での費用に見えない」ほど高額なまるめ請求の場合、出張時に家族や友人を同行させ、その費用を会社負担とする「私的流用」につながっている可能性が指摘できます。また、ビジネス目的とは言い難い贅沢なフライトクラスや高級ホテル、過剰な接待飲食費などが隠蔽しやすくなります。ガバナンス・コンプライアンス違反:
投資家や株主、取締役会は、企業資金が正当に使われているかを注視しています。このような不透明な経費処理は、コーポレートガバナンス上の問題を引き起こし、社内外のステークホルダーからの信頼を損ないます。また、税務上も正当な経費と認められない場合があり、後日税務調査で追徴課税などの処分を受けるリスクもあります。企業文化・組織風土への悪影響:
トップがこうしたやり方で経費を処理すれば、組織内には「ルール違反がまかり通る」という負のメッセージが伝わりかねません。結果として、コンプライアンス意識や内部統制が弱まり、不正やモラルハザードを助長する土壌を作り出します。長期的成長への妨げ:
経費の不透明性や私的流用が明るみに出れば、信用失墜やブランド価値の低下を招き、将来的な投資や優秀な人材確保にも支障をきたします。
総じて、このような精算方法は、一時的な便宜や欲求を満たすために、長期的な企業価値や信頼性、法的リスクを著しく損なう行為であり、極めて慎むべきものと言えます。
外勤や出張においてのレポートは出さない。
外勤や出張において報告書やレポートを一切提出しないことは、以下のような問題点やリスクを伴います。
業務の透明性・説明責任の欠如:
社外活動(出張や外勤)の目的、成果、出会った関係者、得られた情報・知見、合意事項などが明確にならないため、組織内での情報共有が滞ります。これは、業務プロセスや意思決定において「なぜその出張が必要だったのか」「どのような成果が得られたのか」が検証できず、経営資源が適切に使われたかどうかの判断が困難になります。内部統制・監査対応の不十分さ:
後から経費精算や出張意義を裏付ける証憑が求められた際、レポートがなければ正当性を示せません。内部監査や外部監査、税務調査などで不審に思われた場合、説明責任を果たせず、問題視される可能性が高まります。社内コミュニケーション・ナレッジシェアの欠如:
出張や外勤は、単なる営業行動や業務遂行だけでなく、顧客動向や市場情報を収集し、組織にフィードバックする機会でもあります。レポートがなければ、得られた知見が個人に留まり、組織としての学習機会が失われ、同じ顧客や市場アプローチにおいて非効率が繰り返される恐れがあります。不正・浪費の温床:
レポートがないため、出張や外勤が本当に必要であったか、その時間や費用が有効に使われたか検証できません。これにより、実際には不要な外出や私的流用、不要な出張などが見過ごされる可能性が高まります。信頼性・評価の低下:
経営者やリーダーがレポートを出さず、説明責任を果たさない場合、社員や投資家、取引先などステークホルダーの信頼を損ないます。特にスタートアップやベンチャー企業では、ガバナンスや透明性が将来の成長と資金調達における重要な評価軸となるため、報告不備は長期的な信用失墜につながりかねません。
総合的に、外勤・出張レポートの不在は、情報共有・内部統制・信頼維持など、ビジネス運営にとって不可欠な要素を損なう結果を招きます。健全な経営には、出張目的と成果を明示する適切なレポート作成・提出が欠かせません。
毎月の東京出張から戻るたびに、散髪されている。
毎月東京への出張から戻るたびに散髪されている、という一見些細な点にも、以下のような問題や背景が推測される可能性があります。
経費の私的流用疑惑:
単に個人の嗜好として出張先で散髪を行い、自腹で支払っているのであれば問題はありません。しかし、もし出張旅費や滞在費と合わせて理容・美容代が会社の経費として計上されている場合は、個人の身だしなみ費用を企業が負担していることになり不適切です。特に高額な美容院やサロン利用が経費精算書に不透明な形で混入していると、私的利用が疑われます。背後にある不透明な費用構造:
散髪は本来ビジネス上の必須経費ではありません。したがって、それが表面化した場合、「なぜ毎月東京で散髪する必要があるのか?」と社内外から疑問が呈される可能性があります。その延長で、他にも個人趣向的なサービス(スパ、エステ、ブランド品購入など)が経費に紛れ込んでいる可能性が浮上するなど、より大きな不正経費の存在を示唆する一端となり得ます。経費感覚の欠如・ガバナンス問題:
社長や経営陣が、会社の経費を自分の生活上の便益や嗜好に流用する行為は、コーポレートガバナンス上の大きな問題です。これは単なる散髪費用にとどまらず、企業文化として「トップが好き勝手に経費を使うことが許される」メッセージを社内に発信してしまい、従業員のモラル低下や不信感の醸成につながります。税務リスク:
散髪費用が適正な理由(例えば、特定の営業イベントでのドレスコード対応や撮影、講演会出演など、極めて例外的な用途)なしに経費処理されている場合、税務調査で否認され、追徴課税や罰金といったペナルティが科せられるリスクがあります。信頼関係とブランドイメージへの影響:
こういった小さな不正や不透明性が積み重なれば、社員、投資家、顧客、取引先などステークホルダー全体からの信用を損ねます。スタートアップやベンチャーが長期的な成長を目指すのであれば、リーダーシップ層はコンプライアンスと透明性、倫理観の維持が不可欠です。
総合的にみれば、毎月の東京出張のたびに散髪していること自体が問題の核心ではないものの、その行為が「個人欲求の企業経費化」や「不透明な支出の常習化」を示唆する象徴的なサインとなり得ます。健全なガバナンスが整わないままにこうした行為が続くと、後から顕在化するリスクや信用の毀損が避けられなくなります。
真夏日や真冬日の休日は、会社のオフィスにいる。
真夏日や真冬日といった極端な気温の日に休日でありながら会社のオフィスに滞在すること自体は、表向きは「仕事」または「準備」「集中できる環境の確保」などの理由付けも可能です。しかし、前後の文脈(デザイナーズマンションの経費利用や海外出張費用の不透明さ、報告書不在等)を踏まえると、以下のような問題や疑念を喚起し得ます。
私的利用の可能性:
極端な暑さや寒さの日に、社長が個人の生活空間としてオフィスを利用している可能性があります。たとえば、自宅よりも快適な空調環境、設備やインターネット環境を求め、個人的な安息場所・避暑地・避寒地としてオフィスを使っていると疑われるかもしれません。コスト意識・倫理観の欠如:
休日に社長個人がオフィスを利用し続けることで、電気代や諸々のオフィス維持コストが増大すれば、それは間接的な私的流用と解釈される可能性があります。企業リソース(空調、光熱費、スペース)の私的利用は、ガバナンスや倫理上の問題をはらんでいます。透明性・説明責任の不足:
「なぜ休日にオフィスへ?」という社内外の問いに対し、明確な説明がない場合、不信感が積み重なりやすくなります。他の疑わしい行動(出張経費の不透明さ、レポート不在、マンション利用の実態歪曲等)と組み合わさり、トップの行動全般が「不正や逸脱行為に寛容な風土」を示す指標となり得ます。組織文化への悪影響:
社長が自由気ままにオフィスを私的利用する様子が見えれば、他の従業員が「上層部は好き勝手している」「ルールは形骸化している」と受け止め、コンプライアンス意識や士気の低下を招く可能性があります。
総合的に、真夏日・真冬日のオフィス滞在自体は「休日に働く熱意ある社長」というポジティブな印象もあり得ますが、既に他の不透明・不正疑義が重なっている場合には、企業資源の私的利用やコーポレートガバナンスの問題をさらに顕在化させる懸念があります。健全な経営には、日頃の行動や説明責任、コンプライアンス意識の徹底が不可欠です。
夏のスキー板、冬のサーフィンボード、替えタイヤなどは会社の倉庫に置いている。
会社倉庫に個人のレジャー用品や車の備品(夏にはスキー板、冬にはサーフィンボード、交換用タイヤなど)を保管する行為は、次のような問題点やリスクが指摘できます。
個人資産の会社資源への依存:
スキー板やサーフィンボードは明らかに業務に直接関係のない私物です。これらを会社の倉庫に保管する行為は、企業の物的リソース(保管スペース、管理コスト)を個人の趣味や生活維持に転用していると解釈されます。これは経営者特権の乱用やコーポレートガバナンス上の問題とみなされる可能性が高いです。コスト負担・管理上の不明瞭性:
倉庫スペースは企業にとって貴重な資源であり、その維持費用(賃料、光熱費、セキュリティ費など)は会社が負担しています。私物が大量・恒常的に保管されている場合、それに伴うコスト負担が不透明になります。特に、保管スペース不足や追加倉庫契約が必要になった場合、「なぜこんなにも保管コストがかかるのか」についての説明責任が発生し、後から問題化する恐れがあります。内部統制・コンプライアンス上の懸念:
経営トップがこのような行動を平然と行うことで、組織内には「私物と公物の区別があいまいでよい」という風潮を生む可能性があります。結果として、従業員のコンプライアンス意識低下、内部統制の形骸化、不正や横領行為などを誘発する土壌となり得ます。社内外の信頼失墜:
社外から見れば、経営者が会社倉庫を個人用ガレージのように活用している様は、健全な経営姿勢とは言いがたく、投資家や取引先、顧客からの信用低下につながります。社内でも、社員から「経営陣は好き勝手に会社の資産を使っている」という批判や不満が高まり、モチベーション低下や組織風土の悪化を引き起こします。長期的なリスク増大:
こうした行為は一度目につくと、他にも類似の不正利用がないか徹底的な調査が行われるリスクがあります。それにより、さらなる不正や不適切経費使用、コンプライアンス違反が発覚する可能性も高まり、企業ブランドや評価の毀損、資金調達や人材確保への悪影響も避けられません。
総合的に、このような個人用品の会社設備への保管は、「ほんの些細な私的流用」と見なされがちですが、企業価値や信頼性、コーポレートガバナンスを損なう重大な火種となり得ます。健全な経営には、私物と公的資産の厳格な区別と説明責任の徹底が求められます。
総じて経費精算が遅く、溜めがちで、費用が巨額であり、しかも領収証をよくなくす。
経費精算が常態的に遅延し、積み上がり、巨額の費用が発生しているうえ、領収書の紛失が頻発する状況には、以下のような問題点・リスクが含まれます。
内部統制およびガバナンスの欠如:
経費精算が遅れる、膨らむ、領収書を紛失するといった行為は、会計処理や経理内部統制プロセスの不備を明らかにします。これは企業が透明性と説明責任を果たせていない証左であり、今後の監査や税務調査で問題化する可能性が高まります。不正利用・私的流用の疑念:
経費が巨額にもかかわらず、証憑となる領収書がない場合、正当性・必要性の確認が困難です。その結果、会社資金を個人的な支出や不要不急の経費に流用しているのではないかと疑われ、社内外の不信感が増幅します。説明責任・トレーサビリティの欠如:
経費の裏付けとなる文書や報告がないため、どのような理由や成果をもってその支出が正当化されるのか不明瞭となります。これにより、経営判断の妥当性や企業活動の健全性を検証することが難しくなり、将来的な意思決定や戦略立案にも悪影響が及びます。ガバナンス形骸化・社内文化の悪化:
トップがこうした杜撰な経費管理を続ければ、組織内では「ルールが形骸化している」という認識が広まり、従業員のコンプライアンス意識や士気が低下します。これがさらなる不正や非効率的行動を誘発し、長期的な企業価値の毀損につながります。外部評価・信用の低下:
投資家、顧客、取引先や金融機関は、企業の経理健全性や内部統制レベルに敏感です。不十分な経費精算と証拠管理は、対外的な信用低下を招き、資金調達や新規ビジネス展開、優秀な人材確保など、成長に必要な要素を損ないます。
総じて、このような状態は「経費管理のずさんさ」と「コーポレートガバナンスの機能不全」を露呈し、企業の内部・外部に深刻な悪影響を与えるリスクが高くなります。健全な経営を目指す上では、迅速かつ適正な精算手続きと、確実な領収証管理・報告体制の整備が不可欠です。
あまり重要な議題でもないのに、在宅の社員も含め全社員会議や合宿をするのが好き。
あまり重要性の高くない議題であるにもかかわらず、在宅勤務者を含め全社員を招集して会議や合宿を開きたがる傾向には、以下のような問題点や背景が考えられます。
コスト・時間の浪費:
全社員を一カ所に集める会議や合宿は、交通費・宿泊費・会場費・人件費(生産性低下に伴う機会損失)など、相応のコストが発生します。特に在宅勤務者や地方在住社員を呼び寄せる場合、経費増大のほか、本人たちのプライベート時間や生活リズムへの影響も懸念され、リソースの適正配分という観点から課題となります。実務への悪影響:
重要度の低い議題で長時間拘束されることで、本来取り組むべき業務やプロジェクト推進が滞る可能性があります。結果的に生産性や顧客満足度の低下につながり、企業経営の非効率化を招くことも考えられます。トップダウンによる統制感の演出:
さほど重要でないにもかかわらず全員参加の会合を好む背景には、経営トップが「社員を直接的に管理・監視したい」「会社の一体感を強調したい」という心理的要因があるかもしれません。しかし、これが社員にとっては「形だけの団結」や「無意味な拘束」と映り、モチベーション低下やトップへの不信感を招くこともあります。コミュニケーション重視の本末転倒:
組織内コミュニケーションを活性化するために合宿や全員会議を設けるのは一概に悪いことではありません。しかし、それが繰り返し行われ、しかも有意義なアウトプットが欠けている場合、社員は「また形ばかりのイベントか」と冷めた見方をし、逆にチームビルディング効果が損なわれる可能性もあります。リモートワークの特性を殺す可能性:
在宅勤務者にとっては、場所や時間に制約されない働き方が魅力です。重要度の低い議題で出社や集合を強いることは、リモートワークが本来持つ柔軟性を損ね、社員エクスペリエンスを低下させます。それが続くと優秀な人材の流出や、リモートワークを活用した多様な人材登用の阻害要因となりえます。
総じて、あまり重要性のない全社員集会や合宿は、コストやモチベーション、組織文化に負の影響を及ぼすリスクを伴います。経営者・リーダーは、集合が本当に必要か、オンラインで済む議題はないか、社員に価値ある時間を提供できているかを再考し、戦略的な集会運用を行うことが求められます。