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西地中海クルーズ第5日目

クルーズ船での旅行も5日目。同じイタリアのローマ近くまで移動したが、クルーズ船が停泊したのはチベタベッキア(Civitaveccia)で、またしても観光をする中心的なローマからはかなり遠く、個人的にバスと鉄道などを乗りついで往復することも考えたが、時間的な制約上、難しい点もあり、ガイド付きバス・ツアー(Rome in a Day with Colosseum, People's Square & St. Peter's Square)をオンライン予約して参加することにした。チベタベッキア(Civitaveccia)から片道1時間半もかかることが大きな要因であった。おしゃべり上手のベテラン女性ガイド付きでのバス・ツアーは前日に引き続き約10時間もかかる日程で組まれていた。
 最初に訪問したのは、約 3000 年にわたって芸術、建築、文化の面で世界に影響を与え続けている広大な国際都市であるローマで市内中心部から少し離れた場所にある古代ローマの闘技場コロッセオ(Piazza del Colosseo)などの古代遺跡であった。同じバスツアーのガイドの説明を聞きながら歩いていると結構時間がかかるので、我々はローマ市内の最終集合場所を確認した後、別行動をすることにし、反対にある男性の顔が描かれた伝説的な彫刻の「真実の口」へ先に行ったが、正解でそれほど列が長くなく並んでおり、スムーズに写真も撮れた。その後、コロッセオの周辺を歩き回り、中はそれほど興味がなかったし、長い列もあったので、入場することを取りやめた。
 トレビの泉(Piazza di Trevi)のある北へ向かって歩き、途中美味しそうな半とコーヒーを提供してくれる地元で人気のあるカフェ(La Licata)があったので、テーブル1つをうまく確保し、そこでいくつかのパンをシェアして食べて、コーヒーを飲んでひと休みをした。トレビの泉では当然多くの観光客で賑わっていたが、恒例の後ろ向きでコイン投げをしながら何かを祈るスタイルをやっているので、我々も同様のスタイルで写真や動画を撮った。40年前に来ているので、祈りが通じて再訪問できたことになる。
それから、オードリー・ヘプバーン扮する王女がジェラートを食べたシーンでもおなじみの場所のスペイン広場(Piazza di Spagna)へさらに歩いて行き、人生二度目の写真撮影。
 次に、バチカン市国(Vatican City)のある場所はかなり歩かねばならなかったが、そこへ向かって歩いていると、なんと美味しそうなパスタ・レストラン(Pasta Urbana)があるではないか。午後1時からしか営業を開始しないのが基本だが、その開店前であったにもかかわらず、その店主らしい中年の女性が前にいて話をすると入店を許可してくれたので、4人別々のおすすめ料理を注文し、パートナーは大好きなリゾット、私は濃厚なカルボラーナを堪能したあと、2種類のデザートもシェアして食べ、コーヒーを飲んで目一杯ローマでの美味しい昼食を楽しむことができた。
 世界最大のキリスト教寺院であるサン・ピエトロ寺院(Basilica di San Pietro)を通過してバチカン市国へ向かうと、その壮大なスケールに驚かされたが、中へ入るには相当長い列に並ばねばならなく、時間的に無理と判断して諦めた。やはりローマ各地の観光スポットを見て回るにはさいて3日間ぐらいは必要であると改めて思った。まさしく「ローマは一日してならず」である。
 ツアーバスに戻る最終的な集合場所(某お土産屋さんの前)がその近くだったため、問題なく他のグループメンバーたちと再会できた。そこしか無料のトイレがないとかで列ができていたが、並んで済ませ、ガイドの指示に従ってバスの駐車場へ向かい、高速道路を使って、クルーズ船の港へ戻った。
 夕食を食べた後、シャワーを浴びて、午後8時からのコメデイショーを面白おかしく聞いて楽しんだ。流石に1日中歩き回り疲れたので、早めに寝た。<続く>
 

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