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【 5日目 】医療情報技師試験 過去問解説 2022年度 医療・医学系 問21~問25

【 目標 】


◆ 医療・医学系、医療情報システム系の合格

【 前提 】


◆ 2022年に一度受験し、情報処理技術系のみ合格。
◆ 2023年は医療・医学系と、医療情報システム系の合格を目指す。

【学習の流れ】


◆ 主に、医療に関する用語をまとめ、理解を深める。(5問/1日)
◆ まず、2021~2022年度の医療用語の学習を実施。
◆ 次に、頻出するとされているポイントを絞って学習を実施。
◆ 解答群の用語などを一つ一つ調べ、まとめる。


【 2022年度 医療・医学系 】


<問21>
 薬の代謝・排泄を担う主な臓器はどれか。2つマークしなさい。


<解答群・解答>
1) 胃 ×
2) 肺 ×
3) 肝臓 〇
4) 腎臓 ×
5) 膵臓 〇

<解説>
薬物は胃腸管から吸収されて血液中に入り、肝臓に到達する
肝臓では、薬物が分解され、代謝物が作られる
代謝物は、より水溶性が高く、体外へ排泄しやすくなっている

腎臓は、血液中の余分な水分や老廃物を排泄し、体内の水分バランスや代謝物の濃度を調整。腎臓を通して、体外へ排泄される

肝臓と腎臓は、薬物代謝・排泄において非常に重要な臓器であり、医薬品の開発や投与に際して、その機能や状態の評価が欠かせない

<問22>
医薬品の取り扱いについて誤っているのはどれか。


<解答>
1) 麻薬と覚せい剤は同じ金庫に保管してもよい ×
2) 麻薬施用者、麻薬管理者は知事の免許を受ける必要がある ×
3) 劇薬は、白地に赤文字・赤枠で薬剤名を表示しなければならない ×
4) 向精神薬を廃棄した場合は、分類を問わず必ず記載しなければならない 〇
5) 特定生物由来製品は、患者情報やロット等に関して記録の作成と20年間の保管義務がある ×

<解説>
1) 麻薬と覚せい剤は同じ金庫に保管してもよい
麻薬保管庫は、取締法に基づいて適切な設置基準が定められており、防犯機能が充実していることから、麻薬と覚せい剤は同じ金庫に保管しても問題がないとされている

2) 麻薬施用者、麻薬管理者は知事の免許を受ける必要がある
麻薬及び向精神薬取締法により、麻薬施用者、麻薬管理者には知事の免許が必要である

3) 劇薬は、白地に赤文字・赤枠で薬剤名を表示しなければならない
薬事法により、劇薬には白地に赤文字・赤枠で薬剤名を表示する必要がある

4) 向精神薬を廃棄した場合は、分類を問わず必ず記載しなければならない
第1種向精神薬、第2種向精神薬の譲り受け、譲り渡し、廃棄には記録の義務があるが、第3種向精神薬には記録の義務はない

5) 特定生物由来製品は、患者情報やロット等に関して記録の作成と20年間の保管義務がある
医薬品医療機器法により、特定生物由来製品には、患者情報やロット等に関して記録の作成と20年間の保管義務がある


<問23>
 薬価基準収載の翌月1日から起算して1年を経過していない医薬品における1回の処方日数の限度は、原則として何日か。


<解答>
1) 7日 ×
2) 14日 〇
3) 28日 ×
4) 30日 ×
5) 90日 ×

<解説>
◆ 薬価基準収載
厚生労働省によって定められた医薬品の価格基準
これに基づき、医療機関が患者に処方した医薬品の調剤料が算定されている

◆ 薬価基準収載期間
薬価の算定対象となる期間(原則1年)
医薬品が薬価基準収載されると、その医薬品の価格が決定され、保険適用の対象となる

新医薬品については、薬価基準収載の翌月の初日から1年間は、原則、1回14日分を限度として投与することとされている
薬価算定時に使用されるデータの更新周期は2週間(14日)であり、14日を超える期間の処方箋については、その時点でのデータでは薬価が適用される保証がないため、1回の処方日数が14日以内となっている

<問24>
看護過程に関連しないのはどれか。


<解答>
1) 看護計画 ×
2) 看護診断 ×
3) 看護管理日誌 〇
4) 看護基本情報 ×
5) 看護アセスメント ×

<解説>
看護計画、看護診断、看護基本情報、看護アセスメントは看護過程の中で重要な要素であり、看護記録にも記載される
一方、看護管理日誌は、看護師が日々の業務を遂行する上での作業や状況などを記録するためのものであり、看護過程の一部ではない


<問25>
看護管理日誌に記載された患者搬送の記述のうち適切でないのはどれか。


<解答>
1) 護送の患者に付き添った ×
2) 護送の患者を歩行器で搬送した ×
3) 担送の患者を車いすで搬送した 〇
4) 担送の患者をベッドで搬送した ×
5) 担送の患者をストレッチャーで搬送した ×

<解説>
車いすは本来、患者本人が自力で移動することができない場合に使用する補助具であり、担送や護送に使用することは想定されていない
また、患者を車いすに移す際には、移乗時に発生するリスクや移乗に必要な技術的スキルについても考慮する必要があるため、車いすでの担送は適切な患者搬送方法ではない

◆ 看護管理日誌
看護師が日々の患者ケアや医療行為を記録するための文書
看護師が行った検査や処置、投薬や点滴などの医療行為の記録、患者の状態や病状の変化、コミュニケーションの内容や患者家族との面談など、患者の状態やケアに関する様々な情報をまとめて記録する

◆ 担送
患者が自力で歩行ができず、担架やストレッチャーなどで運ばれる場合に使われる

◆ 護送
患者が自力で歩行ができるが、介助が必要な場合に使われる
看護師や介護士が患者に付き添って、歩行を支援する

◆ 独歩
患者が自力で歩行ができる場合に使われる
看護師や介護士が患者に付き添わず、自力で歩行が可能な場合に使われる



【 今日のまとめ 】


◆ 肝臓と腎臓は、薬物代謝・排泄において非常に重要な臓器

薬物は胃腸管から吸収されて血液中に入り、肝臓に到達する
肝臓では、薬物が分解され、代謝物が作られる
代謝物は、より水溶性が高く、体外へ排泄しやすくなっている
腎臓は、血液中の余分な水分や老廃物を排泄し、体内の水分バランスや代謝物の濃度を調整。腎臓を通して、体外へ排泄される

◆ 向精神薬を廃棄した場合は、分類を問わず必ず記載しなければならない

第1種向精神薬、第2種向精神薬の譲り受け、譲り渡し、廃棄には記録の義務があるが、第3種向精神薬には記録の義務はない

◆ 薬価基準収載の翌月の初日から1年間の処方日数限度は14日

薬価算定時に使用されるデータの更新周期は2週間(14日)であり、14日を超える期間の処方箋については、その時点でのデータでは薬価が適用される保証がないため

◆ 薬価基準収載

厚生労働省によって定められた医薬品の価格基準
これに基づき、医療機関が患者に処方した医薬品の調剤料が算定されている

◆ 薬価基準収載期間

薬価の算定対象となる期間(原則1年)
医薬品が薬価基準収載されると、その医薬品の価格が決定され、保険適用の対象となる

◆ 看護管理日誌は、看護過程の一部ではない

肝臓に酸素と栄養素を運ぶ血管
肝臓への酸素豊富な血液を運ぶ動脈血

◆ 看護管理日誌

看護師が日々の患者ケアや医療行為を記録するための文書
看護師が行った検査や処置、投薬や点滴などの医療行為の記録、患者の状態や病状の変化、コミュニケーションの内容や患者家族との面談など、患者の状態やケアに関する様々な情報をまとめて記録する

◆ 担送

患者が自力で歩行ができず、担架やストレッチャーなどで運ばれる場合に使われる

◆ 護送

患者が自力で歩行ができるが、介助が必要な場合に使われる
看護師や介護士が患者に付き添って、歩行を支援する

◆ 独歩

患者が自力で歩行ができる場合に使われる
看護師や介護士が患者に付き添わず、自力で歩行が可能な場合に使われる

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