【 53日目 】医療情報技師試験 過去問解説 2021年度 医療情報システム系 問46~問50
【 目標 】
◆ 医療・医学系、医療情報システム系の合格
【 前提 】
◆ 2022年に一度受験し、情報処理技術系のみ合格
◆ 2023年は医療・医学系と、医療情報システム系の合格を目指す
【学習の流れ】
◆ 主に、医療に関する用語をまとめ、理解を深める(5問/1日)
◆ まず、2021~2022年度の医療用語の学習を実施
◆ 次に、頻出するとされているポイントを絞って学習を実施
◆ 解答群の用語などを一つ一つ調べ、まとめる
【 2021年度 医療情報システム系 】
<問46>
情報機器作業のための環境として適切なのはどれか。
<解答>
1) 一連続作業時間を2時間に設定する。
2) 画面との視距離を15cmに設定する。
3) キーボードにパームレスト、リストレストを用意する。
4) パソコンのディスプレイの中心を目の高さに設定する。
5) 書類上の照度がディスプレイの照度の2倍になるように設定する。
<解説>
情報機器作業のための環境として、キーボードにパームレストやリストレストを用意することが適切である
これらは作業中の手や腕の負担を軽減し、快適な作業環境を提供するためのアクセサリである
◆ パームレスト
キーボード前部に手のひらを置くためのサポートを提供する
◆ リストレスト
手首の負担を軽減するためのサポートを提供する
<問47>
システム障害発生時、病院のシステム担当が最初に行うべきことはどれか。
<解答>
1) ベンダの営業担当者に連絡する。
2) マスコミ向けの報告文書を作成する。
3) 各部署から情報を収集し、状況把握を行う。
4) 影響範囲、復旧見込みなどを病院内にアナウンスする。
5) システムを所管する責任者に状況を報告し、指示を仰ぐ。
<解説>
障害発生時には、まず、障害の内容や、影響範囲を把握する必要がある。そのためには、各部署や関係者からの情報収集が重要である。障害の原因や、影響がどの程度広がっているのかを正確に把握することで、適切な対応策や復旧作業の優先順位を決定することができる
<問48>
IHEについて誤っているのはどれか。
<解答>
1) 統合プロファイル内の各機能を提供する「アクタ」同士の通信をトランザクションと呼ぶ。
2) 地域医療連携における情報連携基盤技術仕様はさまざまな統合プロファイルを含んでいる。
3) システム導入時にIHEを参考にすることで、システム構成の選択肢が増えることが期待できる。
4) システム連携を実現するための標準規格の使い方を示したガイドラインを統合プロファイルと呼ぶ。
5) システムや機器同士の接続試験を行うコネクタソンを開催し、接続性のとれたシステムや機器を認定する。
<解説>
IHEの統合プロファイルは、特定の情報交換シナリオに関連する具体的な手順や、標準規格の利用方法を示しており、システム連携を実現するための標準規格の使い方を示したガイドラインは、統合プロファイルとは呼ばない
◆ IHE(Integrating the Healthcare Enterprise)
医療情報システムの相互運用性を向上させるための国際的な取り組みのこと。情報技術の標準規格と、ヘルスケアのベストプラクティスを統合しており、さまざまな側面から、情報の共有とシステム連携を支援するためのガイドラインを提供している
<問49>
他院から提供された画像CDのデータを取り込みできない場合、原因から除外できるのはどれか。
<解答>
1) 提供された媒体に傷がある。
2) 患者IDが自院のIDと異なっている。
3) 過去に取り込み済みの画像が含まれている。
4) IHE-PDI規格以外の形式で保存されている。
5) DICOMに含まれない特殊なファイル形式の画像が含まれている。
<解説>
提供された画像CDのデータを取り込めない場合、原因から除外できるのは、患者IDが自院のIDと異なっている場合である
患者IDは、医療情報の重要な識別子であり、正確なマッチングが必要となる
もし、提供されたデータの患者IDが、自院のIDと異なっている場合、データを正しく関連付けることができない可能性がある
1) 提供された媒体に傷がある。
データを取り込めない原因の可能性がある
3) 過去に取り込み済みの画像が含まれている。
過去に取り込まれた画像が含まれていることは問題ではない
新たに取り込む画像と重複している可能性があるため、適切な重複チェックが必要
4) IHE-PDI規格以外の形式で保存されている。
保存形式がIHE-PDI規格以外の場合、データの取り込みには対応する必要がある
5) DICOMに含まれない特殊なファイル形式の画像が含まれている。
DICOM以外の特殊なファイル形式の画像が含まれている場合、システムがそれらの画像を正しく処理できるかどうか確認する必要がある
<問50>
電子レセプト(医科)で使用される基本マスタでないのはどれか。
<解答>
1) 医薬品マスタ
2) 修飾語マスタ
3) 傷病名マスタ
4) 特定機材マスタ
5) 看護実践用語標準マスタ
<解説>
電子レセプト(医科)で使用される基本マスタの中で、看護実践用語標準マスタは含まれていない
看護実践用語標準マスタは、看護師や看護に関わる情報の統一的な管理を目的としたものであり、電子レセプト(医科)の範囲外のマスタである
1) 医薬品マスタ
医薬品の情報を管理するマスタ
2) 修飾語マスタ
診断や処方箋に使用する修飾語(程度や状態を表す語句)を管理するマスタ
3) 傷病名マスタ
診断に使用する傷病名を管理するマスタ
4) 特定機材マスタ
特定の医療機材(例: X線装置、超音波装置)の情報を管理するマスタ
【 今日のまとめ 】
◆ IHE(Integrating the Healthcare Enterprise)
医療情報システムの相互運用性を向上させるための国際的な取り組みのこと情報技術の標準規格と、ヘルスケアのベストプラクティスを統合しており、Iさまざまな側面から、情報の共有とシステム連携を支援するためのガイドラインを提供している