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【 14日目 】医療情報技師試験 過去問解説 2022年度 医療情報システム系 問16~問20

【 目標 】


◆ 医療・医学系、医療情報システム系の合格

【 前提 】


◆ 2022年に一度受験し、情報処理技術系のみ合格。
◆ 2023年は医療・医学系と、医療情報システム系の合格を目指す。

【学習の流れ】


◆ 主に、医療に関する用語をまとめ、理解を深める。(5問/1日)
◆ まず、2021~2022年度の医療用語の学習を実施。
◆ 次に、頻出するとされているポイントを絞って学習を実施。
◆ 解答群の用語などを一つ一つ調べ、まとめる。


【 2022年度 医療情報システム系 】


<問16>
インシデント・アクシデント・レポートシステムについて正しいのはどれか。


<解答>
1) 重大事故事例のみ登録する ×
2) レポートは報告者の実名で院内に公開する ×
3) レポートはリスクマネージャ以外も登録する 〇
4) レポートは一定期間経過後、速やかに抹消する ×
5) 医療事故を起こした者からのアクセスを制限する機能が必要である ×

<解説>
インシデント・アクシデント・レポートシステムでは、リスクマネージャだけでなく、医療従事者や関係者全体がレポートを登録できるようにすることが一般的である
これにより、医療現場全体の情報共有と分析が促進され、より効果的なリスク管理が可能となる

◆ インシデント・アクシデント・レポートシステム
医療現場における事故やインシデント(偶発的な出来事)を報告し、管理するためのシステム
医療機関や医療従事者が、患者の安全管理や品質改善の一環として、発生した事故やインシデントの情報を集め、分析し、対策を講じるため利用される

<問17>
処方オーダ時の処方内容チェックの対象でないのはどれか。

<解答>
1) 体重 ×
2) 入院歴 〇
3) 内服薬歴 ×
4) 注射薬歴 ×
5) 病名情報 ×

<解説>
処方オーダ時の処方内容チェックは、現在の状態や病状に基づいて処方を適切に行うためのチェックである
過去の入院歴は、現在の処方の判断や選択には直接関与しない場合がある
入院歴に基づいて処方内容を変更する必要性は限定的であり、現在の状態に直接的な関連性がないとされる

1) 体重は、薬物の適切な投与量を決定するため
3) 内服薬歴、4) 注射薬歴は、薬物の相互作用や、アレルギー反応のリスクを評価するため
5) 病名情報は、患者の病名情報を考慮して、適切な薬物療法を選択するため、処方内容チェックの対象である

<問18>
薬剤処方オーダエントリシステムについて適切でないのはどれか。


<解答>
1) 前回の処方内容を複写して利用できる ×
2) 院外処方でも処方情報は院内の薬剤部門に伝達する ×
3) 一部の注射剤は外来の処方オーダで扱うことができる ×
4) 薬剤検索の際に2文字以上の文字列の入力を必須とする 〇
5) 麻薬処方の場合、近傍のプリンターに麻薬処方箋を即時出力する ×

<解説>
薬剤検索において、使用するシステムやソフトウェアによって要件は異なる場合がある
一部のシステムでは、薬剤の検索に最低2文字以上の入力が必要な場合があるが、必ずしもすべてのシステムが、この要件を持つわけではない
要件は、システムの設定やユーザーのニーズに応じて変更されることがある

◆ 薬剤処方オーダエントリシステム
医療機関や薬局などで使用される電子システム
医師や薬剤師が処方箋を電子的に入力し、薬剤の選択や用量、服用方法などの情報を管理するのが、主な目的である

<問19>
処置オーダについて正しいのはどれか。


<解答>
1) 入力漏れの発生を考慮する必要はない ×
2) 処置に使用した薬剤は外来処方オーダから入力する ×
3) 他のスタッフがオーダを代行入力することはできない ×
4) オーダと同時に実施までを完結できる即実施機能がある 〇
5) 経過記録に処置内容を記載することによってオーダが発行される ×

<解説>
処置オーダには即実施機能が備わっており、オーダを出すと同時に処置が実施されることができる
これにより、効率的な処置管理と迅速な実施が可能となる

<問20>
病院情報システムと連携したクリニカルパスシステムに組み込むべき機能でないのはどれか。


<解答>
1) バリアンスを登録する ×
2) クリニカルパス画面からオーダを発行する ×
3) 患者状態に合わせてクリニカルパスを選択する ×
4) クリニカルパス画面でオーダの実施状況を把握する ×
5) 入院時病名に基づいてクリニカルパスを自動的に適用する 〇

<解説>
クリニカルパスは、個々の患者の状態や治療計画に合わせて選択されるべきであり、入院時の病名だけでなく、患者の状態や病歴、診断結果などを総合的に考慮して適切なクリニカルパスを選択する必要がある
そのため、自動的に適用するのではなく、医療スタッフが患者の情報に基づいてクリニカルパスを選択する方が適切である

◆ クリニカルパス
特定の疾患や、手術などの治療プロセスにおける、一連の予定されたステップやアクションのガイドライン
医療の質と、効率を向上させるために使用される

◆ クリニカルパスシステム
クリニカルパスを管理・適用するためのソフトウェアシステム
医療の品質向上や安全性確保、コスト削減、患者ケアの標準化などの目的を達成するために広く利用されている




【 今日のまとめ 】


◆ インシデント・アクシデント・レポートシステム

医療現場における事故やインシデント(偶発的な出来事)を報告し、管理するためのシステム
医療機関や医療従事者が、患者の安全管理や品質改善の一環として、発生した事故やインシデントの情報を集め、分析し、対策を講じるため利用される

◆ 入院歴は、処方オーダーには直接関与しない場合がある

入院歴に基づいて処方内容を変更する必要性は限定的であり、現在の状態に直接的な関連性がないとされる

◆ 薬剤処方オーダエントリシステム

医療機関や薬局などで使用される電子システム
医師や薬剤師が処方箋を電子的に入力し、薬剤の選択や用量、服用方法などの情報を管理するのが、主な目的である

◆ 処置オーダには即実施機能が備わっている

これにより、効率的な処置管理と迅速な実施が可能となる

◆ クリニカルパス

特定の疾患や、手術などの治療プロセスにおける、一連の予定されたステップやアクションのガイドライン
医療の質と、効率を向上させるために使用される

◆ クリニカルパスシステム

クリニカルパスを管理・適用するためのソフトウェアシステム
医療の品質向上や安全性確保、コスト削減、患者ケアの標準化などの目的を達成するために広く利用されている

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