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【 4日目 】医療情報技師試験 過去問解説 2022年度 医療・医学系 問16~問20

【 目標 】


◆ 医療・医学系、医療情報システム系の合格

【 前提 】


◆ 2022年に一度受験し、情報処理技術系のみ合格。
◆ 2023年は医療・医学系と、医療情報システム系の合格を目指す。

【学習の流れ】


◆ 主に、医療に関する用語をまとめ、理解を深める。(5問/1日)
◆ まず、2021~2022年度の医療用語の学習を実施。
◆ 次に、頻出するとされているポイントを絞って学習を実施。
◆ 解答群の用語などを一つ一つ調べ、まとめる。


【 2022年度 医療・医学系 】


<問16>
 EBMの手順として正しいのはどれか。

a. 批判的吟味
b. 情報検索
c. 問題の定式化
d. 判断の適用
e. 自己評価

<解答群・解答>
1) e→c→b→a→d ×
2) b→c→a→d→e ×
3) b→c→d→a→e ×
4) c→a→b→d→e ×
5) c→b→a→d→e 〇

<解説>
◆ EBM
Evidence-Based Medicineの略称であり、証拠に基づく医療という意味で、科学的根拠に基づいて医療を行うことを目指した医療の方法論を指す
医療における意思決定にあたり、最新の研究成果や科学的根拠に基づく情報を踏まえて、患者さんにとって最善の治療法を選択することが求められる
科学的根拠に基づく医療を重視するため、治療法や診断方法の開発・改善に対する新しいアプローチを提供している。

◆ EBMの手順

  1. 問題の定式化(Clinical Question)

  2. 情報検索(Search)

  3. 批判的吟味(Critical Appraisal)

  4. 判断の適用(Application)

  5. 評価(Evaluation)


<問17>
脳幹に含まれるのはどれか。


<解答>
1) 延髄 〇
2) 小脳 ×
3) 脊髄 ×
4) 大脳 ×
5) 側頭葉 ×

<解説>
◆ 脳幹
脳の下部に位置する神経組織のことで、延髄、橋、中脳の3つの部分から構成されている

◆ 延髄
最も下部にあり、自律神経の中枢や呼吸や循環の調節を行う

◆ 橋
延髄の上部に位置し、覚醒・睡眠の切り替えや、前脳と後脳の情報の伝達を行う

◆ 中脳
橋の上部に位置し、視床下部と連結して、視覚や聴覚の情報の処理、自律神経の調節、運動の制御を行う


<問18>
 静脈血が流れているのはどれか。


<解答>
1) 肝動脈 ×
2) 冠動脈 ×
3) 腎動脈 ×
4) 肺動脈 〇
5) 内頚動脈 ×

<解説>
1) 肝動脈
肝臓に酸素と栄養素を運ぶ血管
肝臓への酸素豊富な血液を運ぶ動脈血

2) 冠動脈
心臓自体に血液を供給する血管
心臓への酸素豊富な血液を運ぶ動脈血

3) 腎動脈
腎臓に血液を供給する血管
腎臓への酸素豊富な血液を運ぶ動脈血

4) 肺動脈
肺に酸素を運ぶ血管
肺への酸素貧血な血液を運ぶ静脈血
二酸化炭素の多い酸素貧血な血液を肺へ運び、肺で二酸化炭素を排出し、酸素を取り込んだ酸素豊富な血液に再び変換された血液を体内の循環系に戻す

5) 内頚動脈
頚部から脳にかけて分岐する動脈
頭部や顔面への酸素豊富な血液を運ぶ動脈血


<問19>
細菌感染と関係の深い疾患はどれか。


<解答>
1) 胃がん 〇
2) 脳梗塞 ×
3) 悪性中皮腫 ×
4) 子宮頸がん ×
5) 潰瘍性大腸炎 ×

<解説>
1) 胃がん
Helicobacter pylori(ヘリコバクターピロリ)という細菌感染が原因で発生することが多い

2) 脳梗塞
高血圧や高脂血症、糖尿病などが原因であることが多い

3) 悪性中皮腫
アスベストや放射線などの化学物質や環境因子による長期間の暴露によって引き起こされることが多い

4) 子宮頸がん
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染によって引き起こされることが多く、細菌感染ではなくウイルス感染である

5) 潰瘍性大腸炎
免疫システムが正常に機能せず、腸管内の細菌に対する過剰反応によって腸管の炎症が引き起こされることが多い


<問20>
出生直後の新生児の状態を評価するアプガースコアに用いられないのはどれか。


<解答>
1) 血圧 〇
2) 呼吸 ×
3) 筋緊張 ×
4) 心拍数 ×
5) 皮膚色 ×

<解説>
◆ アプガースコア
新生児の状態を評価するためのスコアリングシステム
新生児が出生後1分間と5分間の2回にわたって、心拍数呼吸筋緊張反応性皮膚色をそれぞれ0から2点満点で評価し、合計点数を算出する
このスコアは、新生児の健康状態を判断するための基準となり、医師や助産師などの医療従事者が出生直後の新生児の状態を把握するのに役立つ



【 今日のまとめ 】


◆ EBM

Evidence-Based Medicineの略称であり、証拠に基づく医療という意味で、科学的根拠に基づいて医療を行うことを目指した医療の方法論を指す
医療における意思決定にあたり、最新の研究成果や科学的根拠に基づく情報を踏まえて、患者さんにとって最善の治療法を選択することが求められる
科学的根拠に基づく医療を重視するため、治療法や診断方法の開発・改善に対する新しいアプローチを提供している。

◆ EBMの手順

  1. 問題の定式化(Clinical Question)

  2. 情報検索(Search)

  3. 批判的吟味(Critical Appraisal)

  4. 判断の適用(Application)

  5. 評価(Evaluation)


◆ 脳幹

脳の下部に位置する神経組織のことで、延髄、橋、中脳の3つの部分から構成されている

◆ 延髄

最も下部にあり、自律神経の中枢や呼吸や循環の調節を行う

◆ 橋

延髄の上部に位置し、覚醒・睡眠の切り替えや、前脳と後脳の情報の伝達を行う

◆ 中脳

橋の上部に位置し、視床下部と連結して、視覚や聴覚の情報の処理、自律神経の調節、運動の制御を行う

◆ 肝動脈

肝臓に酸素と栄養素を運ぶ血管
肝臓への酸素豊富な血液を運ぶ動脈血

◆ 冠動脈

心臓自体に血液を供給する血管
心臓への酸素豊富な血液を運ぶ動脈血

◆ 腎動脈

腎臓に血液を供給する血管
腎臓への酸素豊富な血液を運ぶ動脈血

◆ 肺動脈

肺に酸素を運ぶ血管
肺への酸素貧血な血液を運ぶ静脈血
二酸化炭素の多い酸素貧血な血液を肺へ運び、肺で二酸化炭素を排出し、酸素を取り込んだ酸素豊富な血液に再び変換された血液を体内の循環系に戻す

◆ 内頚動脈

頚部から脳にかけて分岐する動脈
頭部や顔面への酸素豊富な血液を運ぶ動脈血

◆ 胃がん

Helicobacter pylori(ヘリコバクターピロリ)という細菌感染が原因で発生することが多い

◆ 脳梗塞

高血圧や高脂血症、糖尿病などが原因であることが多い

◆ 悪性中皮腫

アスベストや放射線などの化学物質や環境因子による長期間の暴露によって引き起こされることが多い

◆ 子宮頸がん

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染によって引き起こされることが多く、細菌感染ではなくウイルス感染である

◆ 潰瘍性大腸炎

免疫システムが正常に機能せず、腸管内の細菌に対する過剰反応によって腸管の炎症が引き起こされることが多い

◆ アプガースコア

新生児の状態を評価するためのスコアリングシステム
新生児が出生後1分間と5分間の2回にわたって、心拍数呼吸筋緊張反応性皮膚色をそれぞれ0から2点満点で評価し、合計点数を算出する
このスコアは、新生児の健康状態を判断するための基準となり、医師や助産師などの医療従事者が出生直後の新生児の状態を把握するのに役立つ

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