【 66日目 】医療情報技師試験『 感度・特異度・箱ひげ図・正規分布 』まとめ
【 目標 】
◆ 医療・医学系、医療情報システム系の合格
【 前提 】
◆ 2022年に一度受験し、情報処理技術系のみ合格
◆ 2023年は医療・医学系と、医療情報システム系の合格を目指す
【学習の流れ】
◆ 主に、医療に関する用語をまとめ、理解を深める(5問/1日)
◆ まず、2021~2022年度の医療用語の学習を実施
◆ 次に、頻出するとされているポイントを絞って学習を実施
◆ 解答群の用語などを一つ一つ調べ、まとめる
【 感度・特異度 】
◆ 感度
・ 疾患を陽性と判定する能力を示す指標
・ 感度が高いほど、疾患を持つ人を見逃すことがなくなる
・ 「真陽性の数」を「実際に疾患を持つ全体の数(真陽性 + 偽陰性)」で割った値として表される
◆ 特異度
・ 健康な人を陰性と判定する能力を示す指標
・ 特異度が高いほど、健康な人を誤って陽性と判定することがなくなる
・ 「真陰性の数」を「実際に健康な全体の数(真陰性 + 偽陽性)」で割った値として表される
【 箱ひげ図 】
・ データの分布と統計的特徴を視覚的に表現するグラフ
・ 最小値、第1四分位数、中央値、第3四分位数、最大値などを示す
・ 箱の上下の境界 → 第1四分位数・第3四分位数
・ 箱の中央の線 → 中央値
・ 箱の外側に延びた線(ひげ)が最小値と最大値を示す
・ データの散らばりや外れ値を把握するのに便利
【 正規分布 】
・ 統計学で最もよく知られている確率分布の1つ
・ 連続型の確率分布
・ 多くの自然現象やデータセットが正規分布に近い分布を示すことがある
・ 多くの統計的テストや推定に使用される
・ サンプルサイズが大きい場合、多くのデータが正規分布に近い形になる
◆ 最大値
データセット中の最大の値を示す指標
数値のデータセットの中で最も大きな値
◆ 最小値
データセット中の最小の値を示す指標
数値のデータセットの中で最も小さな値
◆ 中央値
データセットを小さい順に並べた場合に、中央に位置する値を示す指標
データセットの要素数が奇数の場合は、中央の値が中央値となる
要素数が偶数の場合は、中央の2つの値の平均が中央値となる
◆ 平均値
データセット中の値の合計をデータ数で割った値を示す指標
データセットの全体的な中心を表す
◆ 第1四分位数
データセットを小さい順に並べた場合に、25%(1/4)の位置に位置する値を示す指標
四分位数はデータのばらつきを見るための指標で、中央値を含むデータの下側の25%に位置する
◆ 第3四分位数
データセットを小さい順に並べた場合に、75%(3/4)の位置に位置する値を示す指標
四分位数はデータのばらつきを見るための指標で、中央値を含むデータの上側の25%に位置する
◆ 標準偏差
データのばらつきを示す指標
平均値から各データ点までの距離の平均を示す
標準偏差が小さいほどデータは平均値の近くに集中し、大きいほどデータは広がる
◆ 四分位範囲
第3四分位数から第1四分位数を引いた値を示す指標
データの中央50%の範囲を示す
データのばらつきを見るための指標で、中央値を含むデータの範囲を示す
【 過去問まとめ 】
※ 答えはこの記事の一番下に書きました
<2011年度 医療医学系 問47>
誤っているのはどれか。
1) 標準偏差は分散の正の平方根である。
2) 偏差は各測定値と平均値との差である。
3) 標準偏差が小さいほどデータのばらつきは大きい。
4) 分散は偏差の二乗の総和を標本数で割ったものである。
5) 標準誤差は標準偏差をデータ数の平方根で除したものである。
<2012年度 医療医学系 問29>
検査について正しいのはどれか。番号を解答記入欄(29)にマークしなさい。
1)感度と特異度は正の相関を示す。
2)基準値を外れた検査結果の場合は異常がある。
3)感度が低いことは偽陽性率が高いことを意味する。
4)疾患を有する群で検査結果が陽性になる割合が感度である。
5)臨床で使われる検査は、感度、特異度とも100%のものが多い。
<2014年度 医療医学系 問45>
正しいのはどれか。番号を解答記入欄( 45 )にマークしなさい。
1) 不偏分散は標本分散に等しい。
2) 標準偏差は偏差の絶対値の平均値である。
3) 検査値の分布は標本数が大きければ正規分布に漸近する。
4) 標本平均の分布は標本数が十分大きければ近似的に正規分布とみなせる。
5) 検査の感度と疾患頻度から検査が陽性のときの疾患の確率を計算できる。
<2016年度 医療医学系 問33>
ある疾患と検査について、真陽性a人、偽陰性b人、偽陽性c人、真陰性d人であるとき正しいのはどれか。解答記入欄(33)にマークしなさい。
1)感度=a/(a+b)、特異度=c/(c+d)
2)感度=a/(a+b)、特異度=d/(c+d)
3)感度=a/(a+c)、特異度=d/(b+d)
4)感度=(a+b)/(a+b+c+d)、特異度=(c+d)/(a+b+c+d)
5)感度=(a+c)/(a+b+c+d)、特異度=(b+d)/(a+b+c+d)
<2016年度 医療医学系 問47>
データのばらつきを示す指標はどれか。解答記入欄(47)に2つマークしなさい。
1)最頻値
2)中央値
3)平均値
4)標準偏差
5)変動係数
<2018年度 医療医学系 問47>
次の組み合わせで誤っているのはどれか。
1)感度 - 疾患罹患者中の検査陽性者の割合
2)オッズ - ある事象が起こる確率と起こらない確率の比
3)特異度 - 疾患罹患者中の検査陰性者の割合
4)バイアス - 偶然ではない系統的な誤差
5)相対危険度 - 曝露群と非曝露群の発症率の比
<2018年度 医療医学系 問48>
正規分布について誤っているのはどれか。
1)一様分布の一種である。
2)分布は左右対称である。
3)平均値と中央値が一致する。
4)分布は平均値と標準偏差で決まる。
5)[ 平均値 ± 2 × 標準偏差 ] の区間に全体の約95%が入る。
<2019年度 医療医学系 問45>
疾患に罹患していない患者のなかで、検査結果が陰性の患者の割合を表すのはどれか。
1)感度
2)自由度
3)特異度
4)オッズ比
5)相対危険度
<2019年度 医療医学系 問46>
正規分布の形を決めるのはどれか。2つマークしなさい。
1)最頻値
2)中央値
3)平均値
4)標準偏差
5)四分位範囲
<2021年度 医療医学系 問41>
下表の検査における感度と特異度の組み合わせで正しいのはどれか。
1) 感度67%、特異度60%
2) 感度60%、特異度67%
3) 感度65%、特異度35%
4) 感度38%、特異度17%
5) 感度38%、特異度60%
<2021年度 医療医学系 問44>
箱ひげ図では表現できない統計量はどれか。
1) 最小値
2) 中央値
3) 標準偏差
4) 四分位範囲
5) 第3四分位数
<2021年度 医療医学系 問45>
データのばらつきを示す指標はどれか。(2つ)
1) 最頻値
2) 中央値
3) 平均値
4) 標準偏差
5) 四分位範囲
<2022年度 医療医学系 問43>
スクリーニング検査において、妥当性が高いと評価できるのはどれか。
1) 感度が高く、特異度が高い
2) 感度が高く、特異度が低い
3) 感度が高く、特異度は関係しない
4) 感度が低く、特異度が高い
5) 感度は関係なく、特異度が高い
<2011年度 医療医学系 問47>
3) 標準偏差が小さいほどデータのばらつきは大きい。
<2012年度 医療医学系 問29>
4)疾患を有する群で検査結果が陽性になる割合が感度である。
<2014年度 医療医学系 問45>
4) 標本平均の分布は標本数が十分大きければ近似的に正規分布とみなせる。
<2016年度 医療医学系 問33>
2)感度=a/(a+b)、特異度=d/(c+d)
<2016年度 医療医学系 問47>
4)標準偏差
5)変動係数
<2018年度 医療医学系 問47>
3)特異度 - 疾患罹患者中の検査陰性者の割合
<2018年度 医療医学系 問48>
1)一様分布の一種である。
<2019年度 医療医学系 問45>
3)特異度
<2019年度 医療医学系 問46>
3)特異度
4)オッズ比
<2021年度 医療医学系 問44>
3) 標準偏差
<2021年度 医療医学系 問45>
4) 標準偏差
5) 四分位範囲
<2022年度 医療医学系 問43>
1) 感度が高く、特異度が高い