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【 17日目 】医療情報技師試験 過去問解説 2022年度 医療情報システム系 問31~問35
【 目標 】
◆ 医療・医学系、医療情報システム系の合格
【 前提 】
◆ 2022年に一度受験し、情報処理技術系のみ合格。
◆ 2023年は医療・医学系と、医療情報システム系の合格を目指す。
【学習の流れ】
◆ 主に、医療に関する用語をまとめ、理解を深める。(5問/1日)
◆ まず、2021~2022年度の医療用語の学習を実施。
◆ 次に、頻出するとされているポイントを絞って学習を実施。
◆ 解答群の用語などを一つ一つ調べ、まとめる。
【 2022年度 医療情報システム系 】
<問31>
リハビリテーション部門システムと連携する必要性が最も低いのはどれか。
<解答>
1) 予約システム ×
2) 勤怠管理システム ×
3) 検査情報システム 〇
4) 医事会計システム ×
5) 電子カルテシステム ×
<解説>
リハビリテーション部門での治療やプログラムの進行において、検査情報システムから得られるデータが直接必要とされるケースは少ない
◆ リハビリテーション部門システム
医療機関やリハビリテーション施設におけるリハビリテーション部門の業務をサポートするためのシステム
患者のリハビリテーションプログラムの作成・実施・評価などが行われますが、その過程で情報の管理や連携が重要となる
◆ 検査情報システム
医療機関内で行われる各種検査の情報を管理・処理するためのシステム
検査の依頼、受付、結果の入力や表示、報告書の作成など、検査プロセス全体をサポートする
<問32>
電子カルテシステムと血液浄化部門システムとのデータ連携において連携の必要性が最も低いのはどれか。
<解答>
1) 検査結果 ×
2) 処方オーダ ×
3) 予約オーダ ×
4) 病理オーダ 〇
5) 患者プロファイル ×
<解説>
病理検査や組織検査は通常、臨床病理科や病理検査室で行われる
そのため、電子カルテシステムや血液浄化部門システムとは直接的な関連性が相対的に低いとされる
◆ 電子カルテシステム
患者の医療情報を電子的な形式で管理するシステム
患者の診療履歴、診断結果、処方箋、検査結果、手術記録などの情報を一元的に保存し、医療スタッフが必要な情報にアクセスできるようにする
◆ 血液浄化部門システム
腎臓疾患や透析などの血液浄化を行う部門において、患者の管理や治療情報の記録、予定の作成、治療のモニタリングなどを支援するシステム
透析スケジュールの作成、透析マシンの制御、透析パラメータのモニタリング、患者の透析データの記録などがある
<問33>
食事オーダエントリシステムを開発する際の要件として適切でないのはどれか。
<解答>
1) 食事オーダの締め切り時刻の設定を可能とする ×
2) 主食、副食、飲物等のメニューを選択可能とする ×
3) 食事オーダの修正はオーダ入力した医師のみ可能とする 〇
4) 食物アレルギー情報を登録し、オーダ入力時にチェック可能とする ×
5) オーダ時に選択したオーダ内容の栄養量や患者のBMI等を表示させる ×
<解説>
食事オーダエントリシステムを開発する際の主な要件
主食、副食、飲物等のメニューを選択可能とする
食事オーダの修正は適切な権限を持つスタッフが可能とする
食物アレルギー情報を登録し、オーダ入力時にチェック可能とする
オーダ時に選択したオーダ内容の栄養量や患者のBMI等を表示させる
◆ 食事オーダエントリシステム
医療施設や介護施設などで使用される、患者や利用者の食事に関するオーダ(依頼)を効率的に管理するためのシステム
医師や看護師、管理栄養士などの医療スタッフが、患者や利用者の特定の栄養摂取ニーズや食物アレルギー情報などを入力し、それに基づいた個別の食事オーダを作成する
<問34>
医療機関内の物流管理システムで利用するバーコードとして最も適切なのはどれか。
<解答>
1) ITF ×
2) JAN ×
3) NW-7 ×
4) CODE39 ×
5) GS1-128 〇
<解説>
◆ 物流管理システム
製品や資材の流れを管理し、効率的な物流プロセスを確保するシステム
医療機関においては、医薬品、医療機器、消耗品などの物流管理が重要
◆ ITF
数字のみのバーコードで、文字や特殊文字を含めることができないため、情報の表現範囲や、医療機関の物流管理が制限されている
◆ JAN
日本国内で一般的に使用されるバーコード規格
商品識別に使用されるため、医療機関の物流管理には適していない
◆ NW-7
テキストベースのバーコード
特定の業界やアプリケーションに特化しているため、医療機関の物流管理には適さない
◆ CODE39
アルファベット、数字、一部の特殊文字を含むことができるバーコード
医療機関の物流管理には一般的に使用されるが、一部の医療製品や医療器具の情報表現には制約がある
◆ GS1-128
国際的に広く使用されるバーコード規格
製品やパッケージの一意の識別、追跡、在庫管理などに使用される
さまざまな情報を含めることができ、医療製品や医療器具の個別識別や追跡に適している
<問35>
医療行為に用いるコードでないのはどれか。
<解答>
1) ICF 〇
2) STEM7 ×
3) Jコード ×
4) Kコード ×
5) ICD-9CM ×
<解説>
◆ ICF
国際的に使用される医療行為に用いられる、機能や障害・健康状態などを包括的に記述するためのコード体系
◆ STEM7
研究用のモデル動物(マウス)に関する情報をコード化するためのシステム
実験プロトコルや遺伝子の情報などを含む
◆ Jコード
日本で医療行為や医薬品の請求・給付を管理するために使用される
医療行為や医薬品を特定するためのコード体系
◆ Kコード
韓国の医療機関で、医療行為や手術を分類・管理するために使用される
医療行為や手術に関するコード体系
◆ ICD-9CM
疾患や医療診断をコード化するための国際的な分類体系
主に米国で使用され、医療診断や手術の分類・統計などに利用される
【 今日のまとめ 】
◆ 検査情報システムは、リハビリテーション部門システムと連携する必要性が最も低い
リハビリテーション部門での治療やプログラムの進行において、検査情報システムから得られるデータが直接必要とされるケースは少ない
◆ リハビリテーション部門システム
医療機関やリハビリテーション施設におけるリハビリテーション部門の業務をサポートするためのシステム
患者のリハビリテーションプログラムの作成・実施・評価などが行われますが、その過程で情報の管理や連携が重要となる
◆ 検査情報システム
医療機関内で行われる各種検査の情報を管理・処理するためのシステム
検査の依頼、受付、結果の入力や表示、報告書の作成など、検査プロセス全体をサポートするカルテ管理は、医療情報管理システム(電子カルテシステム)に関連する機能である
医療現場での診療や、治療に関する情報を整理・保存し、医療スタッフが必要な情報を迅速に参照できるようにする役割を果たすが、医事会計に直接的に関わる機能ではない
◆ 病理オーダは、電子カルテシステムと血液浄化部門システムとのデータ連携において連携の必要性が最も低い
病理検査や組織検査は通常、臨床病理科や病理検査室で行われる
そのため、電子カルテシステムや血液浄化部門システムとは直接的な関連性が相対的に低いとされる
◆ 電子カルテシステム
患者の医療情報を電子的な形式で管理するシステム
患者の診療履歴、診断結果、処方箋、検査結果、手術記録などの情報を一元的に保存し、医療スタッフが必要な情報にアクセスできるようにする
◆ 血液浄化部門システム
腎臓疾患や透析などの血液浄化を行う部門において、患者の管理や治療情報の記録、予定の作成、治療のモニタリングなどを支援するシステム
透析スケジュールの作成、透析マシンの制御、透析パラメータのモニタリング、患者の透析データの記録などがある
◆ 食事オーダエントリシステムを開発する際の主な要件
主食、副食、飲物等のメニューを選択可能とする
食事オーダの修正は適切な権限を持つスタッフが可能とする
食物アレルギー情報を登録し、オーダ入力時にチェック可能とする
オーダ時に選択したオーダ内容の栄養量や患者のBMI等を表示させる
◆ 食事オーダエントリシステム
医療施設や介護施設などで使用される、患者や利用者の食事に関するオーダ(依頼)を効率的に管理するためのシステム
医師や看護師、管理栄養士などの医療スタッフが、患者や利用者の特定の栄養摂取ニーズや食物アレルギー情報などを入力し、それに基づいた個別の食事オーダを作成する
◆ 物流管理システム
製品や資材の流れを管理し、効率的な物流プロセスを確保するシステム
医療機関においては、医薬品、医療機器、消耗品などの物流管理が重要
◆ ITF
数字のみのバーコードで、文字や特殊文字を含めることができないため、情報の表現範囲や、医療機関の物流管理が制限されている
◆ JAN
日本国内で一般的に使用されるバーコード規格
商品識別に使用されるため、医療機関の物流管理には適していない
◆ NW-7
テキストベースのバーコード
特定の業界やアプリケーションに特化しているため、医療機関の物流管理には適さない
◆ CODE39
アルファベット、数字、一部の特殊文字を含むことができるバーコード
医療機関の物流管理には一般的に使用されるが、一部の医療製品や医療器具の情報表現には制約がある
◆ GS1-128
国際的に広く使用されるバーコード規格
製品やパッケージの一意の識別、追跡、在庫管理などに使用される
さまざまな情報を含めることができ、医療製品や医療器具の個別識別や追跡に適している
◆ ICF
国際的に使用される医療行為に用いられる、機能や障害・健康状態などを包括的に記述するためのコード体系
◆ STEM7
研究用のモデル動物(マウス)に関する情報をコード化するためのシステム
実験プロトコルや遺伝子の情報などを含む
◆ Jコード
日本で医療行為や医薬品の請求・給付を管理するために使用される
医療行為や医薬品を特定するためのコード体系
◆ Kコード
韓国の医療機関で、医療行為や手術を分類・管理するために使用される
医療行為や手術に関するコード体系
◆ ICD-9CM
疾患や医療診断をコード化するための国際的な分類体系
主に米国で使用され、医療診断や手術の分類・統計などに利用される