見出し画像

【 18日目 】医療情報技師試験 過去問解説 2022年度 医療情報システム系 問36~問40

【 目標 】


◆ 医療・医学系、医療情報システム系の合格

【 前提 】


◆ 2022年に一度受験し、情報処理技術系のみ合格。
◆ 2023年は医療・医学系と、医療情報システム系の合格を目指す。

【学習の流れ】


◆ 主に、医療に関する用語をまとめ、理解を深める。(5問/1日)
◆ まず、2021~2022年度の医療用語の学習を実施。
◆ 次に、頻出するとされているポイントを絞って学習を実施。
◆ 解答群の用語などを一つ一つ調べ、まとめる。


【 2022年度 医療情報システム系 】


<問36>
横断的チーム医療を支える情報システムの機能として適切でないのはどれか。


<解答>
1) 介入の進捗状況を一覧表示する ×
2) 介入対象患者の選出や介入期間を管理する ×
3) 構成メンバーが保持している資格を管理する ×
4) チームの活動目的に応じた記録記載書式を設定する ×
5) 全ての記録記載書式に全職種のメンバーが入力できるように設定する 〇

<解説>
横断的チーム医療を支える情報システムは、異なる職種のメンバーが協力して患者のケアを行うための支援を提供する
そのため、各職種の専門知識や責任範囲に応じて情報の入力や閲覧が制限されることがある

横断的チーム医療では、各職種のメンバーがそれぞれの専門知識や役割に基づいて情報を入力する
全ての記録記載書式に全職種のメンバーが入力できるように設定すると、情報の正確性や適切性が損なわれる可能性がある



<問37>
臨床研究システムを構築する際に考慮する事項のうち、優先度が最も低いのはどれか。

<解答>
1) 倫理審査の支援 〇
2) 被験者割付の支援 ×
3) CDISCへの対応 ×
4) モニタリングの対応 ×
5) 登録対象データのデータクリーニング ×

<解説>
臨床研究においては、倫理審査が重要なプロセスであるが、倫理審査の支援はシステムの優先度が低い項目である
倫理審査は、研究プロトコルや倫理規定に基づいて行われるため、システムの機能面よりも研究内容や倫理規定の遵守が優先されるべきとされている

◆ 臨床研究システム
医療機関や研究機関などで行われる臨床研究の管理や実施を支援するための情報システム
新しい治療法や、薬剤の効果や安全性を評価する、科学的な研究プロトコルに基づいて患者のデータを収集し、解析や評価の業務を効率的に行うためのツールとして活用される



<問38>
医療情報システムの導入について正しいのはどれか。


<解答>
1) 診療報酬改定ごとにシステム更新する ×
2) 導入の責任は医療機関の管理者にある 〇
3) 病院の全業務を搭載するように計画する ×
4) 導入コストが最も安価なシステムを選択する ×
5) スタッフの業務負荷よりも医療の効率化を優先する ×

<解説>

  1. 医療機関の戦略と経営目標に合致させる必要がある

  2. 予算とリソースの配分を決定する

  3. スタッフのトレーニングと変革管理を担当する

  4. 情報セキュリティとプライバシーの保護を担保する

以上の理由から、医療情報システムの導入は医療機関にとって重要な決定であり、責任は医療機関の管理者に帰属する、とされている

◆ 医療情報システム
医療現場での情報の収集・管理・利用を支援するために設計されたシステム
医療の現場では、患者のデータや診療情報、医療記録などの情報が日々生成される。これらの情報を電子的に管理し、医療従事者が必要な情報にアクセスし、適切な医療判断を行うための支援を行う



<問39>
病院情報システム導入時の各種ワーキング・グループの活動と関連性が最も低いのはどれか。


<解答>
1) 現状業務の分析 ×
2) 導入予算総額の変更 〇
3) 業務運用フローの策定 ×
4) システム化対象範囲の決定 ×
5) ベンダー技術者とのシステム構成等に関する協議 ×

<解説>
予算総額の変更はシステム導入プロセスの中で発生する変更要求や予算調整に関連するものであり、具体的な業務プロセスやシステム設計とは直接的な関係が薄いため、導入予算総額の変更は、他の活動と比較して関連性が低いとされている

◆ 病院情報システム
医療機関や病院において、患者の診療情報や業務情報を効率的に管理し、医療の提供や業務の支援を行うための情報システム
さまざまなモジュールや機能から構成され、医療現場の様々な業務をサポートする



<問40>
医療情報システムの要求仕様書に含まれないのはどれか。


<解答>
1) 納期 ×
2) 概算見積 〇
3) 検収条件 ×
4) 導入目的 ×
5) システムの納品形態 ×

<解説>
概算見積は、システムの開発や導入にかかる予想費用や工数などの見積もりを示すものである
これは要求仕様書とは異なり、開発者やベンダーが提案時に提示するものであり、要求仕様書に含まれる必要はない




【 今日のまとめ 】


◆ 臨床研究システム

医療機関や研究機関などで行われる臨床研究の管理や実施を支援するための情報システム
新しい治療法や、薬剤の効果や安全性を評価する、科学的な研究プロトコルに基づいて患者のデータを収集し、解析や評価の業務を効率的に行うためのツールとして活用される医療機関やリハビリテーション施設におけるリハビリテーション部門の業務をサポートするためのシステム
患者のリハビリテーションプログラムの作成・実施・評価などが行われますが、その過程で情報の管理や連携が重要となる

◆ 医療情報システム

医療現場での情報の収集・管理・利用を支援するために設計されたシステム
医療の現場では、患者のデータや診療情報、医療記録などの情報が日々生成される。これらの情報を電子的に管理し、医療従事者が必要な情報にアクセスし、適切な医療判断を行うための支援を行う

◆ 病院情報システム

医療機関や病院において、患者の診療情報や業務情報を効率的に管理し、医療の提供や業務の支援を行うための情報システム
さまざまなモジュールや機能から構成され、医療現場の様々な業務をサポートする


いいなと思ったら応援しよう!