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【 6日目 】医療情報技師試験 過去問解説 2022年度 医療・医学系 問26~問30

【 目標 】


◆ 医療・医学系、医療情報システム系の合格

【 前提 】


◆ 2022年に一度受験し、情報処理技術系のみ合格。
◆ 2023年は医療・医学系と、医療情報システム系の合格を目指す。

【学習の流れ】


◆ 主に、医療に関する用語をまとめ、理解を深める。(5問/1日)
◆ まず、2021~2022年度の医療用語の学習を実施。
◆ 次に、頻出するとされているポイントを絞って学習を実施。
◆ 解答群の用語などを一つ一つ調べ、まとめる。


【 2022年度 医療・医学系 】


<問26>
 看護必要度に関する記述で誤っているのはどれか。


<解答群・解答>
1) 2日に1回記載する 〇
2) 入院患者について評価する ×
3) DPCデータを利用できる項目がある ×
4) 日常生活機能評価表に従って評価する ×
5) 看護必要度に応じて入院料・加算が決められる ×

<解説>
看護必要度評価は、患者の状態が変化したときに随時行うべきものである
患者の状態が安定している場合でも、状態に変化があった場合には看護必要度を再評価する必要がある。また、一定期間ごとに評価する場合でも、必ずしも2日に1回とは限らず、病院や医療チームによって異なる場合がある

<問27>
糖尿病の診断に有用な検査項目はどれか。


<解答>
1) CEA ×
2) 赤血球数 ×
3) C反応蛋白(CRP) ×
4) クレアチンキナーゼ(CK) ×
5) グリコヘモグロビン(HbA1c) 〇

<解説>
1) CEA
CEA(癌胚抗原)
主に腸管系の癌に対して用いられる腫瘍マーカー

2) 赤血球数
貧血の有無を判断するために用いられる検査項目

3) C反応蛋白(CRP)
炎症反応の指標として用いられる検査項目

4) クレアチンキナーゼ(CK)
筋肉の損傷や疾患を診断するための検査項目

5) グリコヘモグロビン(HbA1c)
過去2〜3か月間の血糖コントロール状態を反映する検査項目
糖尿病の診断や血糖管理の評価に広く用いられる
HbA1cが高値である場合、糖尿病の可能性が高いとされている


<問28>
 血液ガス分析でアルカローシスを示す状態はどれか。


<解答>
1) 糖尿病 ×
2) 尿毒症 ×
3) 気道閉塞 ×
4) 呼吸不全 ×
5) 過換気状態 〇

<解説>
1) 糖尿病
糖尿病による血液ガス分析の異常は、代謝性アシドーシスが考えられる

2) 尿毒症
尿毒症による血液ガス分析の異常は、代謝性アシドーシスが考えられる

3) 気道閉塞
気道閉塞による血液ガス分析の異常は、呼吸性アシドーシスが考えられる

4) 呼吸不全
呼吸不全による血液ガス分析の異常は、呼吸性アシドーシスが考えられる

5) 過換気状態
過換気状態による血液ガス分析の異常は、呼吸性アルカローシスが考えられる
過剰な二酸化炭素の排出によって、血液中の酸素濃度が低下し、pHが上昇してアルカローシスとなる

◆ アルカローシス
血液中のpHが通常よりも高い状態
血液中の酸性度が低下して、正常範囲よりもアルカリ性に傾く状態を指す
・代謝性アルカローシス → 嘔吐、利尿剤の過剰摂取、低カリウム血症
・呼吸性アルカローシス → 肺炎、肺塞栓症、低酸素血症の補正呼吸運動

◆ アシドーシス
血液中のpHが通常よりも低い状態
体内のpHが異常に低下し、酸性に傾く状態を指す
・代謝性アシドーシス → 糖尿病、腎不全、下痢
・呼吸性アシドーシス → 呼吸不全、肺気腫、呼吸器系の障害

<問29>
てんかんの診断で最も重要な検査はどれか。


<解答>
1) 脳波 〇
2) 筋電図 ×
3) 心電図 ×
4) 聴性脳幹反応 ×
5) 体性感覚誘発電位 ×

<解説>
◆ てんかん
脳の神経細胞が異常に興奮し、不規則な電気信号を発することで起こる
異常な神経活動が、通常の神経活動に影響を与え、様々な症状を引き起こす
症状には、意識障害、痙攣、筋肉の収縮、感覚異常、幻覚、失神などがある
脳波検査は、てんかん発作時に脳内で起こる電気的な活動を測定することができ、最も重要な検査である

<問30>
生理機能検査でないのはどれか。


<解答>
1) 聴力検査 ×
2) 筋電図検査 ×
3) 尿素呼気試験 〇
4) スパイロメトリー ×
5) 睡眠ポリグラフィー検査 ×

<解説>
尿素呼気試験は、検体検査(微生物検査)である
尿素呼気試験は、呼気中に含まれる尿素の量を測定することで、ヘリコバクターピロリ菌の感染を診断するための検査である

◆ 生理機能検査
身体の各器官や機能について、その機能状態や病的変化を評価するために行われる検査
呼吸機能、循環器機能、神経機能、消化器機能、泌尿器機能などの検査が含まれる。具体的には、スパイロメトリー、心電図、脳波、聴力検査、眼底検査、血圧測定、尿検査、内視鏡検査、生体組織検査など



【 今日のまとめ 】


◆ 看護必要度評価は、2日に1回とは限らず、随時行うべきもの

患者の状態が安定している場合でも、状態に変化があった場合には看護必要度を再評価する必要がある

◆ 糖尿病の診断に有用な検査項目は、グリコヘモグロビン(HbA1c)

グリコヘモグロビン(HbA1c)
過去2〜3か月間の血糖コントロール状態を反映する検査項目
糖尿病の診断や血糖管理の評価に広く用いられる
HbA1cが高値である場合、糖尿病の可能性が高いとされている

◆ 過換気状態は血液ガス分析でアルカローシスを示す

過剰な二酸化炭素の排出によって、血液中の酸素濃度が低下し、pHが上昇してアルカローシスとなる

◆アルカローシス

血液中のpHが通常よりも高い状態
血液中の酸性度が低下して、正常範囲よりもアルカリ性に傾く状態を指す
・代謝性アルカローシス → 嘔吐、利尿剤の過剰摂取、低カリウム血症
・呼吸性アルカローシス → 肺炎、肺塞栓症、低酸素血症の補正呼吸運動

◆ アシドーシス

血液中のpHが通常よりも低い状態
体内のpHが異常に低下し、酸性に傾く状態を指す
・代謝性アシドーシス → 糖尿病、腎不全、下痢
・呼吸性アシドーシス → 呼吸不全、肺気腫、呼吸器系の障害

◆ てんかんの診断で最も重要な検査は、脳波検査

てんかんは、脳の神経細胞が異常に興奮し、不規則な電気信号を発することで起こる
異常な神経活動が、通常の神経活動に影響を与え、様々な症状を引き起こす
症状には、意識障害、痙攣、筋肉の収縮、感覚異常、幻覚、失神などがある

◆ 尿素呼気試験は、検体検査(微生物検査)である

尿素呼気試験は、呼気中に含まれる尿素の量を測定することで、ヘリコバクターピロリ菌の感染を診断するための検査である

◆ 生理機能検査

身体の各器官や機能について、その機能状態や病的変化を評価するために行われる検査
呼吸機能、循環器機能、神経機能、消化器機能、泌尿器機能などの検査が含まれる。具体的には、スパイロメトリー、心電図、脳波、聴力検査、眼底検査、血圧測定、尿検査、内視鏡検査、生体組織検査など

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