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【 15日目 】医療情報技師試験 過去問解説 2022年度 医療情報システム系 問21~問25

【 目標 】


◆ 医療・医学系、医療情報システム系の合格

【 前提 】


◆ 2022年に一度受験し、情報処理技術系のみ合格。
◆ 2023年は医療・医学系と、医療情報システム系の合格を目指す。

【学習の流れ】


◆ 主に、医療に関する用語をまとめ、理解を深める。(5問/1日)
◆ まず、2021~2022年度の医療用語の学習を実施。
◆ 次に、頻出するとされているポイントを絞って学習を実施。
◆ 解答群の用語などを一つ一つ調べ、まとめる。


【 2022年度 医療情報システム系 】


<問21>
歯科電子診療録における歯の部位データの利用と管理について誤っているのはどれか。


<解答>
1) 一歯毎に区別して管理する ×
2) 災害時の身元確認に利用できる ×
3) 歯面・歯根単位での管理が望ましい ×
4) 複数の歯を同時に扱えるようにする必要がある ×
5) 抜歯後の箇所については一歯毎の管理はしない 〇

<解説>
歯科電子診療録では、通常、抜歯後の箇所については一歯毎の管理は行われない
抜歯後の箇所は、歯が存在しないため、歯の部位データを持たないことが一般的である
したがって、抜歯後の箇所に関しては一歯毎の管理は行われず、歯が存在する箇所のみが一歯毎に管理される

<問22>
産科(周産期)診療に関するシステムで記録・評価に用いられるのはどれか。2つマークしなさい。

<解答>
1) DESIGN-R® ×
2) パルトグラム 〇
3) アプガースコア 〇

4) フェイススケール ×
5) スライディングスケール ×

<解説>
◆ DESIGN-R®
褥瘡(じょくそう)に関連する評価尺度
具体的には、褥瘡のリスク評価や予後の予測、ケアの計画立案などに使用される
 ※ 褥瘡 → 体圧や摩擦によって、皮膚や組織が損傷する状態であり、
                     特に、寝たきりや動けない患者に起こりやすい病態

◆ パルトグラム
産科において、分娩の進行状況をグラフ化して表示するためのツール
分娩の進捗や、胎児の状態を評価するために使用される

◆ アプガースコア
新生児の状態を評価するためのスコア
新生児の活気、呼吸、心拍数、筋緊張、皮膚の色などを評価し、新生児の健康状態を判断するために使用される

◆ フェイススケール
疼痛の程度を評価するために使用されるツール
顔の表情をイラストで示し、患者が自身の疼痛を表現する際に参考にする

◆ スライディングスケール
特定のパラメータ(例: 疼痛の程度)を数値化するためのスケール
患者は自身の状態を数値で評価し、その評価に基づいて適切な処置や介入が行われる

<問23>
眼科システムの機能として必要性が最も低いのはどれか。


<解答>
1) 眼科検査機器から検査結果情報を取得する ×
2) 所見を手書きで示したスケッチを登録する ×
3) 診療録や自科検査結果をまとめたレポートを電子カルテに送信する ×
4) 検査結果と所見、評価などの記録をファイリングシステムに保存する ×
5) 複数の自科検査を一括してオーダ入力し、検査後にそれぞれ実施入力する 〇

<解説>
眼科では、複数の自科検査を一括してオーダ入力するようなケースは少ないとされている
眼科検査は一般的に、個別の検査項目があり、異なる検査方法や装置が使用される
例えば、視力検査、眼圧測定、眼底検査などはそれぞれ独立した検査であり、同時に一括してオーダする必要性はない
また、眼科検査は、患者の状態や症状に応じて個別に適用されることが多いため、一括してオーダすると、柔軟性や個別性が欠ける可能性がある

◆ 眼科システム
眼科医療の支援や眼科診療の効率化を目的とした情報システム
眼科は目の疾患や異常を診断し、治療する医療分野であり、眼科システムはその過程で使用されるデータの管理や処理を行う

<問24>
外来化学療法システムに含まれる機能として誤っているのはどれか。


<解答>
1) ベッドコントロールができる ×
2) 投与後起きた副作用などのインシデントを登録できる ×
3) レジメン別実施件数などの統計データを集計できる ×
4) 標準的な化学療法を行えるよう標準レジメンを登録できる ×
5) 患者の体調変化に応じて抗がん剤の投与量を自動計算できる 〇

<解説>
抗がん剤の投与量は、患者の個別の状態や、治療計画に基づいて決定されるべきであること
また、リアルタイムで患者の状態を評価し、それに基づいて投与量を調整する必要があること
また、抗がん剤治療は、重大な副作用を伴う場合があるため、投与量の適切な調整や副作用のモニタリングが必要であること
などの理由から、外来化学療法システムには含まれないとされている

◆ 外来化学療法システム
がん治療など、化学療法を外来診療で行う場合に使用される情報システム
患者の治療計画や、投薬スケジュールの管理、抗がん剤の処方や調剤、副作用のモニタリング、患者の状態の追跡など、化学療法に関連するさまざまな業務を支援する

<問25>
感染制御部門システムの機能のうち、薬剤耐性菌の発生抑制と最も関連が深いのはどれか。


<解答>
1) 感染症マップ機能 ×
2) 手術部位感染モニタ機能 ×
3) 感染症発生状況モニタ機能 ×
4) 感染対策ラウンド支援機能 ×
5) 抗菌薬使用状況モニタ機能 〇

<解説>
1) 感染症マップ機能
医療施設内の感染症の発生や拡大の状況を可視化するための機能
施設内の感染症の発生地点や感染経路、感染症のタイプなどの情報を地図上に表示し、感染症の流行状況やホットスポットを把握することができる
感染症の監視や早期対策のために有用な機能

2) 手術部位感染モニタ機能
手術室での手術部位感染の監視と予防に関する機能
手術部位感染のリスク評価や予防策の実施状況、手術後の感染発生状況などをモニタリングする
手術室での感染管理において重要な機能

3) 感染症発生状況モニタ機能
医療施設内で発生した感染症の状況をモニタリングする機能
感染症の発生件数や種類、発生の傾向などを記録し、感染症の早期発見や対策の立案に役立つ
直接的な薬剤使用や耐性菌の監視に特化した機能ではない

4) 感染対策ラウンド支援機能
感染対策チームが定期的に医療施設内を巡回し、感染対策の実施状況や問題点を評価・改善するための支援機能
感染対策のチェックリストや評価項目、改善提案などをシステム上で管理し、効果を評価するためのデータを収集する
直接的な薬剤使用や耐性菌の監視に特化した機能ではない

5) 抗菌薬使用状況モニタ機能
医療機関内での抗菌薬の使用状況を監視し、適切な使用を促すことで薬剤耐性菌の発生や広がりを抑制する
抗菌薬の処方パターンや使用頻度、適切な投与期間などがモニタリングされ、必要に応じて教育や指導が行われることで、抗菌薬の適切な使用が促進される
薬剤耐性菌の出現や感染症の拡大を防ぐことが期待される




【 今日のまとめ 】


◆ 抜歯後の箇所については一歯毎の管理はしない

歯科電子診療録では、通常、抜歯後の箇所については一歯毎の管理は行われない
抜歯後の箇所は、歯が存在しないため、歯の部位データを持たないことが一般的である
したがって、抜歯後の箇所に関しては一歯毎の管理は行われず、歯が存在する箇所のみが一歯毎に管理される

◆ DESIGN-R®

褥瘡(じょくそう)に関連する評価尺度
具体的には、褥瘡のリスク評価や予後の予測、ケアの計画立案などに使用される院歴に基づいて処方内容を変更する必要性は限定的であり、現在の状態に直接的な関連性がないとされる

◆ パルトグラム

産科において、分娩の進行状況をグラフ化して表示するためのツール
分娩の進捗や、胎児の状態を評価するために使用される

◆ アプガースコア

新生児の状態を評価するためのスコア
新生児の活気、呼吸、心拍数、筋緊張、皮膚の色などを評価し、新生児の健康状態を判断するために使用される

◆ フェイススケール

疼痛の程度を評価するために使用されるツール
顔の表情をイラストで示し、患者が自身の疼痛を表現する際に参考にする

◆ スライディングスケール

特定のパラメータ(例: 疼痛の程度)を数値化するためのスケール
患者は自身の状態を数値で評価し、その評価に基づいて適切な処置や介入が行われるれにより、効率的な処置管理と迅速な実施が可能となる

◆ 眼科システム

眼科医療の支援や眼科診療の効率化を目的とした情報システム
眼科は目の疾患や異常を診断し、治療する医療分野であり、眼科システムはその過程で使用されるデータの管理や処理を行う

◆ 外来化学療法システム

がん治療など、化学療法を外来診療で行う場合に使用される情報システム
患者の治療計画や、投薬スケジュールの管理、抗がん剤の処方や調剤、副作用のモニタリング、患者の状態の追跡など、化学療法に関連するさまざまな業務を支援する

◆ 感染症マップ機能

医療施設内の感染症の発生や拡大の状況を可視化するための機能
施設内の感染症の発生地点や感染経路、感染症のタイプなどの情報を地図上に表示し、感染症の流行状況やホットスポットを把握することができる
感染症の監視や早期対策のために有用な機能

◆ 手術部位感染モニタ機能

手術室での手術部位感染の監視と予防に関する機能
手術部位感染のリスク評価や予防策の実施状況、手術後の感染発生状況などをモニタリングする
手術室での感染管理において重要な機能

◆ 感染症発生状況モニタ機能

医療施設内で発生した感染症の状況をモニタリングする機能
感染症の発生件数や種類、発生の傾向などを記録し、感染症の早期発見や対策の立案に役立つ
直接的な薬剤使用や耐性菌の監視に特化した機能ではない

◆ 感染対策ラウンド支援機能

感染対策チームが定期的に医療施設内を巡回し、感染対策の実施状況や問題点を評価・改善するための支援機能
感染対策のチェックリストや評価項目、改善提案などをシステム上で管理し、効果を評価するためのデータを収集する
直接的な薬剤使用や耐性菌の監視に特化した機能ではない

◆ 抗菌薬使用状況モニタ機能

医療機関内での抗菌薬の使用状況を監視し、適切な使用を促すことで薬剤耐性菌の発生や広がりを抑制する
抗菌薬の処方パターンや使用頻度、適切な投与期間などがモニタリングされ、必要に応じて教育や指導が行われることで、抗菌薬の適切な使用が促進される
薬剤耐性菌の出現や感染症の拡大を防ぐことが期待される

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