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【 11日目 】医療情報技師試験 過去問解説 2022年度 医療情報システム系 問1~問5

【 目標 】


◆ 医療・医学系、医療情報システム系の合格

【 前提 】


◆ 2022年に一度受験し、情報処理技術系のみ合格。
◆ 2023年は医療・医学系と、医療情報システム系の合格を目指す。

【学習の流れ】


◆ 主に、医療に関する用語をまとめ、理解を深める。(5問/1日)
◆ まず、2021~2022年度の医療用語の学習を実施。
◆ 次に、頻出するとされているポイントを絞って学習を実施。
◆ 解答群の用語などを一つ一つ調べ、まとめる。


【 2022年度 医療情報システム系 】


<問1>
症候的情報にあたるのはどれか。(2つマークしなさい)


<解答群・解答>
1) 患者が訴える症状 〇
2) 胸部X線写真の所見 〇

3) 医師の診断に至る思考 ×
4) 医療機関を特徴づける情報 ×
5) 手術の承諾を得るための説明の記録 ×

<解説>
医師の診断に至る思考、医療機関を特徴づける情報、手術の承諾に関する説明の記録は、それぞれ医療の管理や手続きに関連する情報であり、症候的情報ではない

◆ 症候的情報
患者自身が主訴として伝える症状や病気の経過に関する情報
これは患者の主観的な体験や感じている症状であり、痛みの程度や場所、体の不調、特定の症状の出現などが含まれる

<問2>
医療情報の1次利用にあたるのはどれか。

<解答>
1) 医薬品の開発 ×
2) 全国がん登録 ×
3) 経営指標値の算出 ×
4) 外来受診患者数の把握 ×
5) DPCによる請求の根拠 〇

<解説>
他の選択肢が2次利用とされるのは、医療機関の診療や治療とは直接的な関係がなく、医療機関の経営や統計情報の収集などに利用されるから

DPCが1次利用とされるのは、DPCによる請求の根拠は診療や治療の直接的な情報であり、医療機関の収益や請求の正確性に関わるから

◆ 医療情報の1次利用
医療情報を直接的に医療行為に関連する目的で使用すること
患者数や医療統計の収集、疾患の監視や予防、医療機関の運営管理などの目的で情報を利用することがある

◆ DPC(Diagnosis Procedure Combination)
診療行為や入院期間に応じて、診療報酬を算定するための基準となるデータを集計・分析する
診療の品質向上や、費用効率の改善を図ることが目的

<問3>
わが国において最も早く実稼働したシステムはどれか。


<解答>
1) PACS ×
2) 医事会計システム 〇
3) 臨床検査システム ×
4) 看護業務支援システム ×
5) オーダエントリシステム ×

<解説>
◆ 医事会計システム
医療機関の経営や請求業務を支援するシステム
患者の診療内容や請求情報を管理・処理する
日本の医療制度の変化に伴い、医療費の効率的な管理や請求の正確性を確保するために導入された1990年代以降に導入されたとされている

◆ PACS (Picture Archiving and Communication System)
医療画像のデジタル化や共有を支援するシステム

◆ 臨床検査システム
臨床検査データの管理や解析を支援するシステム

◆ 看護業務支援システム
看護師の業務を支援するためのシステム

◆ オーダエントリシステム
診療オーダーや処方箋の電子化を支援するシステム

<問4>
医療機関における情報セキュリティ上の脅威の現状について正しいのはどれか。


<解答>
1) ランサムウェアの標的とはならない ×
2) 医療機器の動作に直接影響が及ぶ危険性はない ×
3) 医療安全上のリスクが顕在化する可能性がある 〇
4) インターネットから物理的に分離されていれば安全である ×
5) USBメモリを拾得した利用者は病院端末に接続して内容を確認する ×

<解説>
情報セキュリティの脅威が実現すると、患者のプライバシーが侵害されるだけでなく、誤った医療処置やデータの改ざんなど、患者の安全にも直接的な影響が及ぶリスクがある

◆ ランサムウェア
データを暗号化し、身代金を要求する悪意のあるソフトウェア
医療機関は重要な患者データを保有しているため、ランサムウェア攻撃の標的になる可能性がある

<問5>
医療情報の利用者が真正性を確保するためにとる行動として適切でないのはどれか。


<解答>
1) 確定操作を行い、入力情報に対する責任を明示する ×
2) 代行入力の場合、入力権限を持つものが最終的に確定操作を行う ×
3) 認証番号とパスワードなどによってシステムに利用者を認識させる ×
4) 利用者の認証番号やパスワードを管理し、これを他者に利用させない ×
5) 離席するときは、次の作業のために端末にログインしたままにしておく 〇

<解説>
離席する際はセキュリティ上のリスクがある
他の人が不正に情報にアクセスする可能性があるため、ログアウトしておく必要がある

◆ 真正性
情報セキュリティの概念の一つで、データや情報が信頼性のある状態であることを指す
真正性を確保するためには、データの正確性、完全性、および信頼性を保証する必要がある




【 今日のまとめ 】


◆ 症候的情報

患者自身が主訴として伝える症状や病気の経過に関する情報
これは患者の主観的な体験や感じている症状であり、痛みの程度や場所、体の不調、特定の症状の出現などが含まれる

◆ 医療情報の1次利用

医療情報を直接的に医療行為に関連する目的で使用すること
患者数や医療統計の収集、疾患の監視や予防、医療機関の運営管理などの目的で情報を利用することがある

◆ DPC(Diagnosis Procedure Combination)

診療行為や入院期間に応じて、診療報酬を算定するための基準となるデータを集計・分析する
診療の品質向上や、費用効率の改善を図ることが目的

◆ 医事会計システム

医療機関の経営や請求業務を支援するシステム
患者の診療内容や請求情報を管理・処理する
日本の医療制度の変化に伴い、医療費の効率的な管理や請求の正確性を確保するために導入された1990年代以降に導入されたとされている

◆ PACS (Picture Archiving and Communication System)

医療画像のデジタル化や共有を支援するシステム

◆ 臨床検査システム

臨床検査データの管理や解析を支援するシステム

◆ 看護業務支援システム

看護師の業務を支援するためのシステム

◆ オーダエントリシステム

診療オーダーや処方箋の電子化を支援するシステム

◆ ランサムウェア

データを暗号化し、身代金を要求する悪意のあるソフトウェア
医療機関は重要な患者データを保有しているため、ランサムウェア攻撃の標的になる可能性がある

◆ 真正性

情報セキュリティの概念の一つで、データや情報が信頼性のある状態であることを指す
真正性を確保するためには、データの正確性、完全性、および信頼性を保証する必要がある

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