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バリエーション豊富 デルタロケット(summary) 目で見るロケット図鑑

※久々の「目で見るロケット図鑑」始動です。最後の投稿は「タイタン Ⅲロケット」でした。タイタンロケット関連では、あと2つ紹介する必要がありますが、ちょっと飛ばして、新しい機種を紹介します。残りのタイタンロケットについては、後日書きます。

ここまで、「アトラスミサイル・ロケット」や「タイタンミサイル・ロケット」を紹介してきました。この2機種に今回から紹介する「デルタロケット」を加えた3機種、これらは全てアメリカを代表するロケットになります。よく「御三家」と呼ばれます。ロケットとして活躍する前は、軍事目的で開発された「ミサイル」として開発が進められてきたことは何度も説明した通りです。要するにこの「御三家」は、アメリカ、いや世界の「空」と「宇宙」を守るために活躍してきました。そして、現在でも「アトラスVロケット」が使われているように、今なおその役目を果たしています。

今日から紹介する「デルタロケット」ファミリーは、1950年代に開発された中距離弾道ミサイル「ソア」をもとにして開発されました。「ソア」は、「ソア・デルタ」とも呼ばれていましたが、非軍事利用する際に、「デルタロケット」とだけ名前が残されました。

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デルタロケットは、1960年代に打ち上げがスタートしました。改良を重ねながら、運用終了までに約300機ほど打ち上げられ、あまりのバリエーションの多さにナンバリングの方法が途中で変更になるほどでした。初期にはデルタA、B、Cと名付けられていきました。最終的にはデルタNまでローマ字でのナンバリングがされた後、その後は4桁の数字で表されるようになったのです。

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ここまで打ち上げ頻度を誇っていたデルタロケットですが、スペースシャトルの開発により引退することになってしまいました。人工衛星の打ち上げは、デルタロケットやアトラスロケットのように使い捨て型ではなく、スペースシャトルのペイロードに搭載して軌道に乗せる方針に転換されたのです。この時、人工衛星を打ち上げるロケットは「全て」中止し、姿を消しました。

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しかし、1986年頼り切っていたスペースシャトル に悲劇的な事故が起こります。チャレンジャー号が打ち上げ時に爆発し、乗組員7人が犠牲になりました。人工衛星の打ち上げ手段を失ったアメリカは、デルタロケットを復活させ、新たに「デルタIIロケット」の開発をスタートさせました。その後も、デルタⅢロケットも搭乗し、さらに打ち上げ回数を伸ばしていきました。

デルタ系列の最終ロケットは「デルタⅣロケット」です。様々な種類の人工衛星打ち上げに応えることができるように、その派生系も非常に多いです。

基本形のロケットに補助ブースター2本をつけたヘビー型もあり、今も現役です。

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(ちくわみたい。。。。)


ここまでざっと「デルタロケット」ファミリーを見てきました。

次回からは、詳細な説明に入ります。

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(ロケット組み立て場にいたという蛾。日本では見ませんね。綺麗。。。)

写真)NASA

参考)ロケットの科学 谷合稔 サイエンス・アイ新書

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