週間アルテミス1 まえがき・2022年8月14日から21日の動き
人類が50年ぶりに月面を歩く日は、そう遠くありません。あと2年か3年くらいでしょう。見積もったとしても、今の政策であれば5年以内に、あのアポロ時代の熱気が味わえる可能性が高い。そうです、ついに「アルテミス1」ミッションが始まります。
宇宙飛行士が月面を歩くミッションは、「アルテミス3」ミッションです。2025年に予定されています。段階的なミッションを経て、人類は再び月を目指します。
その最初の「アルテミス1」ミッションは、無人の宇宙船が月を周回し、地球へ帰還します。人間が月へ戻るための"first step"になります。再び月へ戻るまでの道のりをやっぱり、日本語の文字にして残したい。そういう強い思いがあります。
そこで思いつきました。アルテミス1ミッションが終わるまで、その様子を伝えていこう。それで思いついたのが「週間アルテミス1」です。直球ストレートな名前ですが、毎週日曜日か月曜日に、アルテミス1ミッションに関するニュースを発信していきます。同時に、一緒に「ワクワク」した気持ちになって、月への思いを馳せてくれたら最高です。
ではでは前置きが長くなりましたが。
<2022年8月14日から21日までの「アルテミス1」ミッション>
※時間は特別な表記がなければ現地時間。
※時間表記はNASA Artemis updateをもととした。
今週あった「アルテミス1」ミッションで最も大きなニュースといえば、「SLSロケットのロールアウト」です。ロールアウトとは、ロケットが組み立て整備棟から射点まで移動することを表します。
ロケットを移動するための台車を「クローラー・トランスポーター(crawler-transporter)」といい、その上に「移動式打ち上げプラットフォーム(mobile lancher platform)」が搭載されています。
現地時間2022年8月15日には、NASAからSLSロケットの最終テストとチェックが終了したという報道がありました。
現地時間2022年8月16日午後10時ごろ、SLSロケットとオライオン宇宙船がロールアウト作業をしていることを報告しました。整備棟から出たSLSロケットは、移動式打ち上げプラットフォームの「クルーアクセスアーム(Crew Access Arm)」を機体に向けて伸ばす作業をするために一旦停止。その後、射点へ向けて約6km(4マイル)の移動を開始です!
この移動は、8時間から12時間ほどかけて行われます(実際は約10時間だった)。
そして、現地時間2022年8月17日午前7時59分、NASAはSLSロケットが射点に到着したことを発表しました。
いよいよ打ち上げまであと1週間となります。ついに打ち上げられると思うと、かなりワクワクします!
では来週の更新もお楽しみに。
<今週のグラフィック>
見出し画像クレジット
左:NASA/Joel Kowsky
右:NASA/Frank Michaux
真ん中:NASA/Ben Smegelsky