僕の推しロケット サターンロケット 目で見るロケット図鑑
ロケットへの愛、爆発させてもいいですか?
僕は世界中で開発されたロケットの中で「サターンロケット」が最も好きです。なぜこのロケットが好きかという理由は、、、 分かりません。すでに物ごごろついた時から好きでした。とにかく、サターンロケットのかっこよさと言ったら。。。しびれます。黒と白のデザインに細長い動体。。。先端には人間が乗っているというドキドキ。そして、このロケット、月に行くという驚愕の事実。サターンロケットは、アメリカという国家の民族性を体現しているように思います。大きさは俗に言う「アメリカン・サイズ」。月へ行くという「フロンティア・スピリット」。
アイドル好きは、自分が最も好きなメンバーのことを「推しメン」と言います。ですから、サターンロケットは、僕にとって推しメンならぬ「推しロケット」なのです。
ということで今回からこの記事を入れて4回に渡り「サターンロケット」について説明していきます。
<歴史>
サターンロケットは、1960年代にアメリカで開発されたロケットです。主な目的は、国家威信をかけた「アポロ計画」を成功させ、月に人類を送るためです。
1961年、当時のアメリカ大統領ジョン・F・ケネディーが「人類を10年以内に月へ着陸させ、無事に帰還させる」と演説しました。なぜケネディーがこのようなことを言ったのかというと、世界で初めて人工衛星と人間を宇宙に打ち上げたソ連(ロシア)に対抗するためでした。
アメリカはどの国よりも先に人工衛星を打ち上げて、人を宇宙に送りたい。でも、1957年10月、ソ連は世界初の人工衛星、その4年後には世界初の有人宇宙飛行を打ち上げたのです。トップを取られたアメリカでは衝撃が広がりました。このショックを「スプートニク・ショック」と名付けてしまったほどです。
そこでケネディー大統領は、人類初の月面着陸を目標として掲げたのでした。
結局、ここは誰もが知る通りアメリカが世界で1番目の月面着陸を行いました。その打ち上げに使われたのがサターンロケットなのです。
<派生系>
サターンロケットには3つの種類があります。サターンⅠ、サターンⅠB、サターンVです。ちなみにサターンは全機種打ち上げに成功しています(成功率100%)。
○サターンⅠロケット
○サターンⅠBロケット
○サターンVロケット
<人物>
サターンロケットとアポロ計画を語る時に外すことのできない人物がいます。僕のnoteでは頻繁に登場している「ウェルナー・フォン・ブラウン」博士です。
彼はドイツ生まれのロケット工学者。第二次世界大戦時、ナチスドイツでミサイル開発を主導し、V-2ミサイルを設計しました。このミサイルは世界初のミサイルで、兵器の中では最新の技術を利用したものでした。
戦争が終わると彼はアメリカへ渡り、ロケットの研究を行います。アメリカ陸軍でミサイルの設計や開発に携わりました。ミサイルとロケットの仕組みは、ほぼ同じです。そのため、フォン・ブラウン博士はロケットの開発にも携わりました。アメリカ初の人工衛星を打ち上げたロケットやアメリカ初の人間を打ち上げたロケットなど宇宙開発におけるマイルストーンで重要な役割を果たしました。
そして次に彼が目指したのは、「月」でした。月へ行くことのできるロケット、つまり「サターンロケット」を開発するのはフォン・ブラウン氏にとって本望だったのです。
(フォン・ブラウン博士と設計したサターンVロケット)
※ ちなみに以下のサイトでVon(半角英数)と検索すると、フォン・ブラウン博士の写真がたくさん出てきます。
サターンロケットの解説は、写真を多く使用します!!!お楽しみに。
<写真> 全てNASA
<参考文献>
・ロケットの科学 谷合稔 サイエンス・アイ新書
<参考になるサイト>