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読書ノート

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読書をして心に残った言葉や新たに得た知識、感じたこと、考えたことを書いています。
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思考の建築 読書ノート#11

今、約1ヶ月後はじまる大学の授業をモノにするために高校生の時に培った勉強法とは異なる方法を模索している。「覚える」主体の勉強から「考え」て「覚える」勉強法へ移行をしたい。 そこで、いつものように用意したのは私が最も尊敬している教育学者斉藤孝先生の「地アタマを鍛える 知的勉強法」と「国語力が身につく教室」という2冊の本だ。この2冊の本をもとに私の考えた思考の方法について述べてみたい。 まず。単刀直入に言えば、 直感力と要約力 が大切だ。 1.思考のイメージ①頭の中に「

星新一は現代社会を予想していた #読書ノート10

<書名>きまぐれ星のメモ <作者>星新一 <レーベル>角川文庫 ショートショートを書いた作家としては日本で最も有名な星新一。フィクションも興味深いが、エッセイはさらに興味深い。その内容は現在の世界の状況を的確に予言している。 このエッセイ集は、1968年に初出である。しかも、「あとがき論」には10年間書いた連載などをまとめたものとあるからおそらく1950年代後半から1960年代前半に書かれたものだと推測できる。これは、まだ人類が月に行ったことがなく、今のように家庭用コンピ

宇宙飛行士は預言者 読書ノート#9

<本の題名>星宙の飛行士 <著者>油井亀美也・林公代(敬称略) 預言者というとスピリチュアルな匂いがする。でも、私が感じたことそのままなのだ。宇宙飛行士油井亀美也さんが宇宙滞在中に自分のカメラでとった写真を見ながら、ふと心から湧き出てきた言葉だ。 宇宙の写真は、地上から望遠鏡でとったり、人工衛星が宇宙から撮ったりしてきた。しかし、人間が宇宙に飛び立ってから「人間の感性」に基づいて、写真を撮ることができるようになった。今では当たり前のことのように思えるが。油井さんの本を読み

自分を教育する 読書ノート#8

<題名>教育力 <著者>斉藤孝 <出版社・レーベル>岩波新書 私は著者の斉藤孝さんの新書が非常に好きだ。いつ読んでも、自分自身をやる気にさせてくれる。特に岩波新書の「〇〇力」シリーズはおすすめだ。読書をするきっかけとなったのも「読書力」を読んでから。さらに古典を読もうと思ったのは「古典力」を読んだのがきっかけである。古典へのハードルを下げてくれた。 今回は「教育力」。前書きには、教育に携わるものに教育方法を提示したいと書いてあるから、対象は先生や先生を目指している人、あ