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読書ノート

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読書をして心に残った言葉や新たに得た知識、感じたこと、考えたことを書いています。
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#本

読書ノート#6 先生は教えてくれない大学のトリセツ

<著者> 田中研之輔 <レーベル>ちくまプリマー新書 <感想や考察など> 一足先に大学受験が終わり、停滞した生活から抜け出したい、そして、高校から大学への橋渡しとして、入門書として読みたいとおもい図書室で借りた本。 大学全入時代と言われる今の日本。必死に勉強して大学に入ったものの、ついてなくて講義を欠席、ひいては講義中の私語やスマホの使用など学生の質が下がってきているという。僕はそんな風にはならないぞと自戒を込めて読んだ。 高校生活においてはどうしても大学受験を目

読書ノート#5 眠れる美女

<著者> 川端康成 <レーベル>新潮文庫 <心に残ったフレーズ> 老人は娘のからだに音楽が鳴っていると感じた。 女の乳房を美しくして来たことは、人間の歴史のかがやかしい栄光ではないのだろうか。 男を「魔界」にいざないゆくのは女体のようである。 老人は死、若者には恋、死は一度、恋はいくたびか 老人は死の隣人さ。 <感想・考察> まだ10代の性経験のない男にとっては、非常に重い話だった。短編小説である。全体は5パートに分かれている。 あらすじは67歳の江口老人が

読書ノート#4 映画で楽しむ宇宙開発史~発売前レビュー~

(そもそも本の感想やレビューなんてものは、読んだ後に書くもの。しかし、今回はその常識を破ってまだ発売されていない本をレビューしてみる!!) なんてすばらしい題名。そして内容。こういう本を求めていた! 物心ついた時から宇宙が大好きだったけど、その宇宙熱をさらに過熱してくれたのは、そう 映画「ファーストマン」 なのである。この映画は本当に素晴らしかった。映画館でリアルに、自分がまるでニール・アームストロング船長になったり、地上で管制するチャールズ・デュークになってみたり。

僕の読書術~読書ノート特別編~

こんにちは。今日は簡単に読書術を紹介します。 ①本の選び方 大切なのは本屋に行ってときめいたら買うということ。片付けで有名なこんまりさんが、ごみを捨てるときときめくかときめかないかで決めるとおっしゃっていました。逆バージョンですね。  もう一つ大切なのは、必ず自分のお金で購入するということ。斉藤孝さん(教育学者)は、本は自分の身銭を切って買え とアドバイスしています。 ②本の読み方 いよいよ本題です。小説や昔から読まれている物(古典)系と新書やビジネス書系で読み方が違い

読書ノート#2 友情

<著者>武者小路実篤 <レーベル>新潮文庫 <心に残ったフレーズ> 何処の国だって本当の善人は多くない、甚だ少ない。美しい人も多くはない、甚だ少ない。しかしいないことはない。ただそう云う人にめったに逢うことが出来ないだけだ。 要するに恋だけが人生じゃないからね。もっと自分たちにはしなければならない仕事がある。 遠慮せずにぶつかるだけぶつかってみるのがいい。 ともかく恋は馬鹿にしないがいい。人間に恋と云う特別のものが与えられている以上、それを馬鹿にする権利は我々にはな

読書ノート#1 若きウェルテルの悩み

<著者>ゲーテ <出版社・レーベル>新潮文庫 <購入動機> 2019年夏に新潮文庫を購入するとしおりがもらえた。僕の推し(アイドル)が本好きで、しおりをゲットしていることをブログにて明かしていた。同じしおりが欲しいと思って買ったのがこの本だった。 <予測> 最初はパラパラとみて、恋愛系の話でロマンチックだろうと予測したが、まったく違った。執筆された時代にしては非常に斬新な内容だっただろう。 <心に響いた文(引用)> 現在を現在として味わおう。 人間なんてものは何

読書ノート#0

これから宇宙の記事に加えてずっとやってみたかった書評をやってみたい考えている。 私が読書に目覚めたのは小学5年生。それまでたくさん本を持っていたけれど本格的な活字にふれることがなかった。でも本は大好きだった。 そんな本好きの僕が小学五年生の誕生日に訪れたのは、なんと東京・神保町だ。ぎっしりと埋まる本棚に目を光らせながら、たまたま見つけたある本が人生を変えた。 「読書力」齋藤孝(岩波新書) だ。読書方法について事細かに記してあり、非常に読みやすかった。例えば3色ボールペ